ジラフポットの魅力を暑苦しく語らせてくれ! 人気曲おすすめアルバム
関西を中心に活動中の3ピースロックバンド「ジラフポット」
2020年8月現在、私がもっとも注目している邦楽ロックのインディーズバンドである。
個人的にはかなり評価しているバンドであるにもかかわらず、世間的な知名度は皆無に等しい。
活動初期の作品は、MVの再生数が数十万を突破するなど、なかなかの人気ぶりだったが、現在のジラフポットにかつての勢いはない。完全に売り時を逃してしまった感がある。
しかし、ジラフポットの楽曲たちは埋もれるには惜しい存在だ。
彼らの素晴らしさをひとりでも多くのロックリスナーに伝えるべく今回筆を執った。
- ジラフポットとは
- ジラフポットにハマったきかけ
- ジラフポットの持つ音楽性とは?
- ジラフポットの独特な歌詞の世界観
- ジラフポットのおすすめ曲
- ジラフポット おすすめアルバム
- ジラフポット 騙されたと思って聴いてほしい!
ジラフポットとは
ジラフポットのメンバー
ギターボーカル :中野大輔
ベース :関浩佑
ドラム :原田直樹
の3人で2011年に結成。
2019年11月8日のイベントをもって、原田直樹(ドラム)が活動休止を発表。
現在は二人組バンドとして活動を継続中。
知名度の低いジラフポットだが、実は大人気邦ロックバンド「KANA-BOON」の大阪時代の盟友である。
コンテンポラリーな生活 、オトワラシを加えた4バンドで「ゆとり」という共同企画にて対バンをする間柄だった。
ジラフポットのwikipediaは私が作成した
現在の「ジラフポット」は、寂しいことに"知る人ぞ知る"バンドになってしまったが、先述した「ゆとり」を開催していた頃の大阪では結構な人気があったと思う。
にもかかわらず、2018年頃までジラフポットのwikipediaは存在していなかった。
そんな状況を見かねた筆者は、ジラフポットのwikipediaページを一から作成しようと決意した。
編集履歴を見ていただければわかるが、ほとんど一人の人間によって編集されているのがわかる。それが筆者である。
もちろんwikipediaを作成したからといって、いきなり知名度が上昇するわけではない。
少ないながらも、今後現れる可能性を秘めたジラフポットビギナーの指針になれたらと思いwikiを作成した次第である。
ひとりでも多くのロックリスナーに彼らの素晴らしさを伝えるため、今後もこういった布教活動を続けていくつもりだ。
有名になってほしいバンドほどくすぶっているというのは、いわゆる”ロックバンドあるある”なのかもしれないが、この現状は非常にもどかしい。
カッコいいバンドなんてものは個人の感覚で変わってくるから、どうしようもないのだが少しばかり過小評価され過ぎではないかと思う今日この頃。
当ブログをきっかけに、ジラフポットの音楽に共鳴してくれたら幸いである。
ジラフポットにハマったきかけ
正直音源を聴くまでは「よくある邦ロックバンドでしょ」くらいの認識しかなかったジラフポット。
こう言うと語弊があるかもしれないが、近年の邦ロックバンドはどれも似たり寄ったりではっきりいってアツくなれるバンドはいなかった。
もちろんカッコいいバンドは山ほどいたし、実際にファンになったバンドもたくさんいる。でも心の底からアツくさせてくれるバンドとはなかなか出会えなかった。
そんな時出会ったのがジラフポットである。
楽曲を聴いた第一印象は「よくある感じのバンドだな」と思った。
彼らには失礼だが、実際そう感じてしまったのだから仕方がない。
ただ、どこか引っ掛かる感じもあった。
近年のバンドにはない何か特別なモノを感じたため何度も何度も繰り返し聴いてみた。
しばらくしてジラフポットに感じた特別感はメロディだとわかった。
ジラフポットの楽曲はどれもメロディが秀逸で、その構成が見事なのだ。
あなたも経験があると思うが、普段曲を聴いていると、ある程度予想できるメロディの流れというものがある。
だがジラフポットはそれを完全に無視している。無視した上で楽曲として完璧にまとめあげるという、恐ろしいまでの才能に気が付いてしまった。
予想のはるか斜め上を行く驚愕のメロディセンス。
こんなバンドはそうそう現れるものではない。
その日から私はジラフポットの虜になった。
ジラフポットの持つ音楽性とは?
ジラフポットの音楽性をひと言で表すことは難しい。
楽曲に幅があるバンドというのはいくらでも存在するが、ジラフポットも相当なものである。
アルバムによって音楽性が変わるバンドも珍しくはないが、ジラフポットは変わり過ぎである。故に新規のファンが付きづらいというのはあるかもしれない。たとえばAというアルバムでジラフポットのファンになってもBというアルバムの変化についていけなくなるというわけである。
曲によってはオルタナであったり、ハードコアであったり、エモコアであったり。いわゆるギターロックバンドでこれをやってしまうとリスナーは困惑してしまう。
私としては常に変化していくバンドは大歓迎であるが、世の中はそうもいかないのだろうか。
サウンドが大きく変化してもメロディの良さは普遍的なものがあるので、その辺りに耳の超えたロックリスナーが早く気付いてくれればいいのだが。
いずれにせよジラフポットの楽曲はどれもアツい!
ファストナンバーは当然のごとく体が勝手に動いてしまう程アツいのだが、ミドルナンバーやバラードもなんだかアツい。
それは中野大輔のボーカリゼイションがそう思わせるのかもしれない。
聴き手がどう感じようが問答無用でロックの初期衝動をぶつけてくる、そんな勢いに満ちた楽曲ばかりである。ロックの持つ「激しさ美しさ儚さ」そういった要素を、ジラフポットのフィルターを通して聴かされているような気持ちになる。
もはや音楽ジャンルがどうこうではなく、何をやってもジラフポットになってしまう。
そんな目に見えない素晴らしい何かを、ジラフポットの楽曲から感じてもらいたい。
私が思い描くロックバンドの理想形に限りなく近い。
それがジラフポットというバンドだ。
ジラフポットの独特な歌詞の世界観
ジラフポットの歌詞は、比喩を用いた極めて難解なモノから、景色や映像が瞬時に思い浮かぶ、日本人が好みそうなモノまで多種多様である。直接的に愛を歌うような甘ったるい歌詞が存在しないのも私の琴線に触れた。
日常を切り取った歌詞の方が共感を得やすいので、ヒットするためにはそうした表現を心掛けるべきだが、ロックバンドたるもの狂っていてナンボである。
歌詞を担当するボーカルの中野大輔は相当にエキセントリックな人物だと思うので、彼のキャラクター性が爆発していると言ってもよい。彼の歌詞からロックのクレイジーな側面を存分に堪能できるだろう。
中野氏はいわゆる中二病っぽい部分も持ち合わせているので、ロックビギナーにはその辺りが刺さるような気もする。
いずれにせよロック好きの琴線にバンバン触れてくるので、尖ったロックバンドを探している方はジラフポット本当におすすめです。
普段目にすることが少ないワードがいくつも登場するので、意識していない心の襞(ひだ)が刺激されることうけあい。
カッコいいだけのバンドはいくらでも存在するけど、心を動かすことの出来るバンドというのはそこまでいないと思います。
ジラフポットのおすすめ曲
ジラフポット「HECTOR-G」
いわゆるギターロック、オルタナサウンドといった趣のストレートなロックナンバー。
随所で挿入されるカラフルなギターフレーズも聴きどころ。非常に攻撃的な歌詞が特徴。
ジラフポット「PSYCHO FACTOR Ⅱ」
ミニアルバム「Twelve Typewrite」収録の「PSYCHO FACTOR Ⅱ」
サビのリフレインがクセになる。
別のエントリーで「Twelve Typewrite」をレビューしています
ジラフポット「John Doe」
新境地を開いたハードなエモコアナンバー。
好きな歌詞の一節
名も知らぬ命 革命のライジングサン
ジラフポット おすすめアルバム
私は狂信的なジラフポットファンなので、全てのアルバムを聴けと言いたいところだが、あえて1枚挙げるとすれば、「Twelve Typewrite」である。
現時点でのジラフポットのすべてが詰まっている。
ジラフポットは元々『捨て曲』が存在しないバンドだが、「Twelve Typewrite」は特に完成度が高い。邦ロック系のバンドが好きで、この音源を聴いて何も感じないロックリスナーはマジでヤバいと思う。
激しめのハードコアなナンバーから、エレクトロで浮遊感漂うナンバーまでその音楽性の幅は驚くほど広い。一曲づつ聴いていくと統合性がなさそうだが、アルバムとしてのトータルバランスが秀逸。
「Twelve Typewrite」はミニアルバムということで6曲収録と少し物足りないが、何度もリピートして聴ける手軽さが魅力。
ファンとしてはフルアルバムを聴いてお腹いっぱいになりたいので、その点ではマイナスだが、曲順もよく考えられていてジラフポット初心者にはもってこいの音源だ。
2018年6月現在の最新作「Twelve Typewrite」。
▼全曲レビューしています。こちらもぜひご覧ください
ジラフポット 騙されたと思って聴いてほしい!
大好きなジラフポットということで褒めちぎってきたが、本当に褒める箇所しかないのだから仕方がない。正直気持ち悪いと思われているだろうが、彼らの魅力が一ミリでも伝われば、筆者がどう思われていようが構わない。
邦楽ロック好きを自称しているリスナーは何かのついででも良いので聴いてほしい。ロックうんぬんの前に、楽曲が普通に素晴らしいので、J-POPとして聴くのも全然ありだと思う。
ひとりでも多くのリスナーにジラフポットが届きますように。
それではまた。
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