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【16組完全解説】マツコの知らない「ヴィジュアル系バンドの世界」に登場した全バンドを紹介

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マツコの知らない「ヴィジュアル系バンドの世界」

出典:Paravi

 

去る2021年4月6日「マツコの知らない世界」にてヴィジュアル系バンドの世界』が放送された。

 

近年、勢いが完全に失速しているヴィジュアル系だが、久しぶりにテレビで特集され、ツイッターでは番組で紹介されたバンドたちの名前が続々とトレンド入り。

 

V系好きの筆者は、テレビの前でニヤニヤしながら観ていたのだが、放送から二日経過しても興奮冷めやらぬ状態である。

 

ということで、テンションが持続している内に、番組内で登場した全バンドを「おすすめアルバム」も含め一気に解説していきたい。

 

パネル/フリップ等で、名前のみ登場したバンドも確認できたものは紹介していきます。

 

 

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ヴィジュアル系バンドの世界」に登場した全バンド紹介

X JAPAN(エックス・ジャパン)

ジャンル:ヘヴィメタル / スピードメタル / シンフォニックメタル etc...

活動期間:1982年 - 1997年 / 2007年 - 現在(2021年)

 

1989年にリリースした『BLUE BLOOD』のキャッチコピー

 

「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK

 

が「ビジュアル系」の語源だとされている(諸説あり)。

 

ちなみに、1992年世界進出をする際、同名バンドが先に売れていたため「X」から「X-JAPAN」に改名した。

 

 

現在(2021年)までに5枚のスタジオアルバムをリリースしているが、初心者は「Jealousy」をまず聴いてほしい。

 

とりあえず「代表曲だけ聴きたい!」というあなたは

  • 「We Are X(2017年)」
  • 「SINGLES(2014年リマスター盤)」

を押さえておこう。

 

 

LUNA SEAルナシー

ジャンル:オルタナティブ・ロック / ハード・ロック etc...

活動期間:1989年 - 2000年 / 2010年 - 現在(2021年)

 

ビジュアル系のみならず、あらゆるロックバンドへ影響を与えたとされるリビングレジェンド。

 

影響を受けていない「V系バンド」を探すことは正直難しいと思う。

 

そこで、邦ロックバンドの中からピックアップしてみた。

詳しく調べればさらに名前は出てくるだろうけど、多くのバンドマンからリスペクトされているのは間違いない。

 

 

作品ごとに音楽性が大きく異なるため、リスナーの数だけフェイバリットも異なる。

 

どれを聴くか迷った際は、比較的評価の高い

  • 「MOTHER (2007年リマスター盤)」
  • 「STYLE (2007年リマスター盤)」

を聴けば幸せになれます。

 

筆者は「STYLE」が音飛びで聴けなくなり、もう一枚購入したというエピソードがある。

 

バランスの良い名盤なのでぜひ。

 

 

SHAZNA(シャズナ)

SHAZNA

出典:BARKS

ジャンル:ポップ・ロック / ニューウェイブ / オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:1993年 - 2000年 / 2006年 - 2009年 / 2017年 - 現在(2021年)

 

ボーイ・ジョージ(カルチャー・クラブ)に影響を受けた「IZAM(Vo:イザム)」の中性的なルックスが衝撃を与えた。

 

80年代を彷彿とさせるサウンドがインディーズの時点で熱烈な支持を受け、メジャーデビューシングル「Melty Love」は88万枚のメガヒットを記録。

 

現在は、新メンバー3名を加えた計6人組バンドとして活動中。

 

 

GLAY(グレイ)

ジャンル:ビートロック / ハードロック / ポップ・ロック etc...

活動期間:1988年 - 現在(2021年)

 

1994年のメジャーデビュー以降、邦楽界において歴代CDアルバム売上第3位の記録を打ち立てたモンスターバンド。

 

「GLAY EXPO99」では20万人を動員し、単独アーティスト有料公演の動員数は当時の世界記録を更新。

 

記憶にも記録にも残る活動内容は、名実ともに日本を代表するビジュアル系バンドと言える。

 

ほとんどのGLAYファンが「pure soul(1998年)」を名盤に挙げると思うけど、筆者は「BEAT out!(1996年)」に一票。

 

ライブ音源やデモといったレアな内容のディスクが追加された『BEAT out! Anthology(2016年)』がおすすめ。

 

 

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黒夢(くろゆめ)

ジャンル:パンク / ハードコア / ハードロック / デジタルロック etc...

初期ジャンル:ゴシック・ロック / ブラックメタル / ドゥーム・メタル etc...

活動期間:1991年 - 1999年 / 2009年 / 2010年 - 2015年

 

「Laputa」「ROUAGE」らと共に"名古屋系"の基盤を作ったとされる伝説のビジュアル系バンド。

 

初期は、サウンド・アートワークとも、ダークな雰囲気を漂わせていたが、メジャーデビュー以降徐々にメイクを落とし「ポップ」な作風へとシフトチェンジしていった。

 

その後は、ヘヴィなサウンドを再び模索し始めるが、かつてのダウナーな世界観ではなく"ストリート"を感じさせる作風だった。

 

99年の活動休止直前になると、清春(Vo)の音楽的嗜好がモロに反映された「パンク」な要素を前面に打ち出し完全にビジュアル系とは決別している。

 

再始動後は、再びメイクを施したものの、サウンドはモダンヘヴィネスを追求した形となり、パブリックイメージのV系に戻ることはなかった。

 

 

ルナシー同様、V系以外への影響力も高く、黒夢のトリビュートアルバムには

など他ジャンルからもバンドが参加している。

 

 

PENICILLINペニシリン

ジャンル:ハードロック / ヘヴィメタル / オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:1992年 - 現在(2021年)

 

世間的には「ロマンス」の一発屋で「あの人は今」状態なのだが、来年で結成30周年を迎える超ベテランビジュアル系バンド。

 

2018年までコンスタントにアルバムをリリースしており、何だかんだと精力的に活動中。

 

音楽性は30年間大きく変化しておらず、

「ハードなサウンド+キャッチーなメロディ」

は今もなお健在である。

 

 

ちなみに、上の映像は結成20周年の記念で再録した「ロマンス」のリテイクバージョン。

 

オリジナルのリリースから約15年経過してもほとんど変化はないが、それがPENICILLINらしさだ。

 

PENICILLINを聴くたび「変わらないことの良さ」を再確認できる。

 

 

MALICE MIZER(マリス・ミゼル)

MALICE MIZER

ジャンル:アート・ロック / フレンチ・ポップ / ゴシック・ロック etc...

活動期間: 1992年 - 2001年

 

現在タレント活動が活発な「Gackt」が在籍していた伝説のビジュアル系バンド。

 

番組内でも触れられていたが、他の追随を許さぬ圧倒的な存在感と、ライブ中メンバーが楽器を弾かず踊るなどアバンギャルドな活動で注目を集めた。

 

ファン目線で見てもイロモノ感があり、もはやギャグの域に達しているが、楽曲は粒ぞろいなのでぜひ聴いてみてほしい。

 

 

Versaillesヴェルサイユ

ジャンル:シンフォニックメタル / ネオクラシカルメタル etc...

活動期間:2007年 - 2012年 / 2015年 - 現在(2021年)

 

18世紀フランスを意識したメイク/衣装で世界観を構築し、楽曲やMVにもそれが色濃く反映されている。

 

結成当初、半ば冗談でYoutubeへ投稿した"予告映像"をきっかけに世界中の注目を集め、海外メディアで取り上げられることとなった。

 

また、楽曲/演奏ともに高い評価を受けており、海外バンドにも引けを取らないサウンドで、ヨーロッパ、南米でもライブを敢行。

 

彼らのコンセプトである「フランス」での人気も上々で、現在もワールドワイドに活動を行っている。

 

 

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DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)

ジャンル:ヘヴィメタル / オルタナティブ・メタル / オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:1997年 - 現在(2021年)

 

活動当初はビジュアル然とした出で立ち・サウンドだったが、2005年以降メイクをしなくなり、その辺りからよりコアなメタルサウンドを追求し始める。

 

2011年を境にメイクが再び解禁されたものの、音楽性はさらにディープとなりロックファンをうならせている。

 

結成10年目となる2007年頃から、本格的に海外進出を開始。

 

アメリカ、イギリス、ドイツなど世界各地でライブツアーを敢行するなど、その勢いは留まるところを知らない。

 

国内での影響力も高く、現在は邦楽ラウドロックを牽引するバンドの一つとなっている。

 

 

the Raid.(レイド)

ジャンル:ポップ・ロック / オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:2011年 - 現在(2021年)

 

番組では「漫画要素を取り入れてヒット」的な、ざっくりした紹介のされ方をしていたけど「the Raid.」はサウンドが非常に凝っているバンド。

 

大胆な電子音の導入など、様々な要素をミックスさせているのだが、どんな楽曲もポップに仕上げてしまう抜群のセンスが光る。

 

 

己龍(きりゅう)

ジャンル:オルタナティブ・メタル / パワーメタル / フォーク・メタル etc...

活動期間:2007年 - 現在(2021年)

 

  • 「和製ホラー」
  • 「痛絶ノスタルジック」

をコンセプトに掲げ活動中のビジュアル系メタルバンド。

 

見た目はもちろんだが、楽曲によっては「和楽器」を取り入れるなど、徹底した「和」にこだわり続けている。

  

バンド内で三名のコンポーザーを抱えており、豊富なバリエーションを誇る楽曲群もポイントが高い。

 

 

NOCTURNAL BLOODLUST(ノクターナル・ブラッドラスト)

ジャンル:デスコア / メタルコア / プログレッシブ・メタル etc...

活動期間:2009年 - 2019年 / 2020年 - 現在(2021年)

 

ヴィジュアル系×筋肉

 

ノクブラは「デスコア・バンド」として2009年キャリアをスタートさせるのだが、2011年突如「ビジュアル系」に転向した異色の経歴を持っている。

 

※尤も、メンバーの一部は過去にビジュアル界隈で活動していた過去がある

 

出自はどうであれ、彼らのサウンドは本物。

 

メタルコア/デスコアを軸に、様々な音楽性を貪欲に吸収した「エクストリーム」と称するジャンルを掲げ活動中。

 

彼らのストイックなサウンドは、ラウドロックファン、バンギャ双方から熱い支持を受けている。

 

 

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0.1gの誤算(れーてんいちぐらむのごさん)

ジャンル:オルタナティブ・ロック / デジタルロック / オルタナティブ・メタル etc...

活動期間:2016年 - 現在(2021年)

 

ヴィジュアル系×地下アイドル

 

「歌い手」「アイドル」など、ジャンルの垣根を超えた演者との対バンを行っている。

 

楽曲自体も「ジャンル」に縛られず、1曲の中で目まぐるしく音楽性が変貌してゆく"トリッキー"なサウンドの数々はリスナーを飽きさせない。

 

まだまだ知名度は低いものの、極めてキャッチーな歌メロを搭載した楽曲は、ビジュアル系のみならず幅広い層から支持を得られるポテンシャルを感じる。

 

 

アリス九號.(アリス ナイン)

ジャンル:ポップ・ロック / プログレッシブ・ロック / ハードロック etc...

活動期間:2004年 - 現在(2021年)

 

ヴィジュアル系×ダンス

 

「ネオヴィジュアル系の旗手」と称され「ガゼット」「シド」とともにシーンを牽引してきた『アリス九號.』。

 

彼らの楽曲は、いわゆる「正統派」のイメージが強く、ハードとポップのバランスが秀逸。

 

音楽性は多岐に渡るものの、フック満載のキャッチーなメロディで耳馴染みの良さを実現している。

 

その一方で、ギャップを感じさせる物憂げでセンチメンタルな要素もアリス九號.の魅力の一つだ。

 

 

CHOKE(チョーク)

ジャンル:ラップ・メタル / ジェント / メタルコア etc...

活動期間:2017年 - 現在(2021年)

 

ヴィジュアル系×ラップ

 

「CHOKE」は、今回紹介するバンドの中で唯一聴いたことがなかった。

 

名前はどこかで見た記憶があったものの、ここまで本格的なラップメタルを鳴らすV系バンドがいたことに正直驚いている。

 

過去にミクスチャーを導入したV系バンドもいたけど、何となく片手間感が拭えなかったので「CHOKE」に出会えたことは番組を観た中で一番の収穫だった。

 

テクニカルなプレイが持ち味だと思うけど、往年のヘヴィロック/ニューメタルを彷彿とさせるグルーヴィーなナンバーもカッコいい。

 

おすすめは2ndアルバム「CHOKE2」なのだが、現状では配信されていない。

 

大手CDショップやAmazonでも取り扱っていないので、音源が欲しいという方は公式の「CHOKE SHOP」で購入してください。

 

 

最上川 司(もがみがわ つかさ)

ジャンル:演歌

活動期間:2015年 - 現在(2021年)

 

ヴィジュアル系×和装

 

最上川司は、世界初の“ヴィジュアル系演歌歌手”として大きな話題となった。

 

彼は、小学校低学年のころ、自身が出場したカラオケ大会で大泉逸郎から歌を褒められる。

 

その後、大泉は『孫』で第51回NHK紅白歌合戦に出場。

 

このエピソードがきっかけとなり、大泉同様「紅白に出場する」ことが最上川の目標の1つとなっている。

 

現在も「THE MICRO HEAD 4N'S(マイクロヘッドフォンズ)」ではドラムスを担当しており、二足のわらじで活動中。

 

 

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ヴィジュアル系バンドの世界」まとめ

ということで、マツコの知らない「ヴィジュアル系バンドの世界」に登場したV系バンドを一気に紹介してきたがいかがだっただろう。

 

今回記事をまとめた結果、ヴィジュアル系の懐の深さをあらためて実感できた。

 

ヴィジュアル系」は元々音楽ジャンルの名称ではないので当たり前だけど「なんでもあり」がますます加速している。

 

つまり、間口の広さはかつてない規模に達しているはずで、多種多様な受け手のアンテナに引っかかりやすくなったと思う。

 

番組をきっかけに「ヴィジュアル系」に興味を持つリスナーが一人でも増えればファンとしては嬉しい限りだ。

 

それではまた。

 

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