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【スリーピース】3人組 邦楽ロックバンドのおすすめ「オルタナ編」【日本】

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筆者はスリーピース(3人組)のロックバンドが大好きだ。

 

スリーピースバンドは、ギター、ベース、ドラムという極めてコンパクトな編成ながら、ロックの持つ熱量をシンプルかつダイレクトに体現する存在。

 

物理的に音が少ないはずなのに、それをまったく感じさせないスリーピースバンドたちに、私はいつもワクワクさせられる。

 

 

ライブでの佇まいもスリーピースバンドならでは。

 

バンドアンサンブルが一体となるその空間は、まさに奇跡のトライアングルと呼べる。

 

ということで、今回は「オルタナティブ・ロック」のジャンルに絞り、おすすめスリーピースバンドを紹介していこう。

 

 

当記事も含めた『スリーピースロックバンド』のまとめはこちらです。

 

 

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スリーピースロックバンド(オルタナ編)のおすすめ

ACIDMAN(アシッドマン)

1997年埼玉で結成。

 

当初は4人組だったが、ボーカル脱退により大木伸夫がボーカルを兼任、及び作詞作曲も担当するようになった。

 

 

ACIDMANの音楽性は「静と動」とよく表現される。

 

激しいロックナンバー、しなやかなバラードナンバーどちらもACIDMANの真骨頂であり、一曲の中にも巧みに緩急をつけたACIDMANらしい個性的な楽曲が特徴。

 

大木伸夫の紡ぐ独特な歌詞も見逃せない

薬剤師免許を持つこともあってか「コロイド」「シナプス」など、化学的・生物学的な単語も多く用いられる。 また「サールナート (仏教の八大聖地の一) 」「イエス」「ルルド」などの宗教用語や「ノルド」「ハルシュタット」などの古代ヨーロッパ文化関連用語、「天霧らふ」「心泣(うらな)く」「ゆくらゆくら」などの古語も用いられている。

出典:wikipediaより

 

 

大木伸夫のハスキーでエモーショナルはボーカルは、ACIDMANの強い個性であり、リスナーを楽曲の世界へ引き込んで離さない。

ACIDMAN - 新世界

 

ACIDMAN - ALMA

 

 

この2曲がACIDMANのもっともベーシックな「静と動」のスタイルと言えるだろう。

 

これらのスタイルを元に様々な表現にチャレンジしているACIDMANだが、近年はストリングスの導入など、新たにスタイルの幅を広げている。

 

だが、根幹に有るのはギター、ベース、ドラムのシンプルなサウンドであり、現在もそれは一貫して変わらない。

 

 

 

こちらのベストアルバムでACIDMANの辿ってきた軌跡が見える。静と動を巧みに操るACIDMANサウンドが気になった方はぜひチェックしてみてほしい。

 

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FUZZY CONTROL(ファジーコトロール)

2003年結成、同年CDデビュー。2015年活動休止を発表。

 

 

15歳でギタリストとしてデビューしていたボーカル「JUON」の呼びかけで結成。

 

ドラムは「手数王」の異名を持つドラマー「菅沼孝三」の娘である「菅沼知子(SATOKO)」。

 

結成時のメンバーは他に、元RIZEの「kenken(金子賢輔)」の名前もあった。

 

その後、諸事情でkenkenが脱退するとオーディションにて「JOE」が加入。

 

 

 

和製レッチリと呼ばれることもあったFUZZY CONTROL

 

ファンクなサウンドも彼らの魅力の一つではあるが、ストレートなパンクナンバーから、スケールの大きなアメリカンロックまで難なくこなしていた。

 

メンバー個々の圧倒的な演奏力は他の追随を許さない。スリーピースとは思えない音圧やバンドアンサンブルも大きな魅力。

 

 

その高い演奏力ゆえサウンドに注目されがちなバンドであり、洋楽志向のファンも多かった。

 

でも実はキャッチーな歌メロのおかげで親しみやすさは抜群だったりする。

FUZZY CONTROL「latest」

 

 

「ROCKS」の名の通りロックにこだわったサウンドを聴かせてくれる名盤。

 

これ一枚で多種多様なロックの世界が堪能できる。

 

 

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Syrup16g(シロップじゅうろくグラム)

1996年に結成、2008年に解散するも

2014年6月27日に再結成を発表し現在も活動中である。

 

 

「鬱ロック」と称される極めて内向的な詞の世界が特徴。

 

その湿っぽい世界観は「陰鬱」と形容するのがぴったり。

 

そうしたSyrup16gの世界は、作詞作曲を担当する五十嵐隆(ボーカル/ギター)のパーソナリティに起因するが、彼を見ていると本当に危なっかしいという感情が沸いてくる。

 

ふとしたことがきっかけで、この世からいなくなってしまいそうな、危険で消え入りそうな儚さが感じられる。

 

ライブではロックンローラー然とした姿を見ることができるので、そんな時は素直にかっこいいなと思うけれど。

 

 

 

サウンド自体はシンプルで聴きやすいが、前述のようにSyrup16gの表現する世界はあまりにも暗すぎるので、精神状態によっては鑑賞するのが困難になるほど。

 

 

しかし、「暗い」という個性を確立できたからこそ、唯一無二になれたと思うし、リスナーの心に突き刺さる楽曲を数多く残せているのだろう。

 

 

 

 

椿屋四重奏(つばきやしじゅうそう)

2000年宮城県で結成されたオルタナティブロックバンド。

 

2011年解散。

 

ちなみに2006年〜2010年はツインギター体制で活動しており、晴れて"四重奏"になったが、結成時と解散時はスリーピースだったので今回選出することにした。

 

 

 

私の中でエモいオルタナロックといえば椿屋四重奏である。

 

 

変拍子を取り入れた複雑な演奏に、和のメロディを融合させた極めて個性的な楽曲は、一部の音楽ファンから艶ロックと呼ばれるようになった。

 

 

フロントマンである「中田裕二」が完全にイニシアチブをとるバンドだが、彼のメロディメーカーとしてのセンス、フロントマンに必要な圧倒的なカリスマ性、ギタリスト顔負けのプレイは、凡百のバンドと一線を画していると思う。

 

 

中田裕二の影響を受けた音楽は、

 

したがって、椿屋四重奏の音楽は、上記のような歌謡曲を彷彿とさせるメロディアスな楽曲が特徴。

 

 

歌詞の内容は多岐に渡るが、大人の恋愛を描くことが多かった。

 

ストレートに表現するならドロドロしていてエロい。

 

筆者は椿屋のそんな歌詞がたまらなく好きだった。

 

 

 

 

メロディは耳馴染みよく、サウンドのカッコよさも申し分ない。

 

ボーカル中田裕二の顔も整っており、バンド全体としての個性も際立っていた。

 

総合的に売れる条件は揃っていたと思うが、あまり売れなかったのは個人的に未だに謎である。

 

ヒットに欠かせないドラマや映画のタイアップもしていたはずだが。

 

こんなにカッコいのにな

椿屋四重奏 - 恋わずらい

 

 

いぜれにせよ、ハマる人はとことんまでハマれる独特な世界観を持つと思うので、気になった方は以下のベストアルバムをチェックしてみてほしい。

 

名曲に次ぐ名曲で、きっとおなか一杯になれるはず。

 

 

スリーピースロックバンドのおすすめ(オルタナ編) まとめ

というわけで、オルタナティブロックのジャンルに絞り、スリーピースバンドをいくつか紹介してきた。

 

こうしてまとめることで改めて感じることが出来たが、音数の少ないスリーピースという形態だからこそ、メンバーのパーソナリティが際立つのだと再確認できた。また気になるバンドがあれば追加していきたいと思う。

 

それではまた。

 

 

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