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【保存版】邦楽ロック マイナーだけどカッコよすぎる【9選】バンドのおすすめ

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当稿では、タイトルにあるようにマイナー(or コア)で一般的な知名度はないものの、聴かずに通り過ぎては人生の半分を損するカッコいい邦楽ロックのバンドを紹介していくという企画である。

 

 

バンドのカッコよさと、メジャー/マイナーに相関性はないと思っている。

 

売れるバンド、有名なバンドにはそれに至った理由があるものだが、日の目をみないマイナーなバンドであっても、ロックバンドのカッコよさに変わりはないのだ。

 

甲本ヒロトもこのような発言をしている

「売れているものが良いものなら世界一うまいラーメンはカップラーメンになっちゃうよ」

 

何をもって「マイナー」とするかだけど「主要な大型フェスに滅多に出演しないバンド」という基準でピックアップした(例外もあります)。

 

出来るだけ活動中のバンドを紹介するつもりだが、どうしても薦めたいマイナーバンドがいる場合はその限りではないのであしからず。

 

あなたの音楽ライフが今以上に豊かなものになりますように。

  

マイナー/コアだけどかっこいい邦楽ロックバンド

とりあえず、かなり大まかに

二つのカテゴリに分けてみた。

 

今後バンドが増えてくるようならカテゴリを改めて増やそうと思っています。

 

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マイナー/コアなオルタナティブ・ロックバンド

w.o.d.(ダブリューオーディー)

ジャンル: グランジ・ロック/ガレージ・ロック/ファンク・ロック etc...

活動期間:2009年 - 現在(2021年) 

 

2009年神戸で結成されたスリーピースロックバンド。

 

ニルヴァーナを彷彿とさせるサウンドと佇まいで『次世代のグランジスター』と呼ばれている。

 

「w.o.d.」ほど愚直にグランジを鳴らす若手バンドは珍しいし、それだけでチェックする価値は十分にあるだろう。

 

音の壁が迫りくるラウドなサウンドに、絶妙のポップセンスに彩られた歌メロが乗る本物のロックが味わえる。

 

「w.o.d.」を聴けば「こんなバンドが日本にもいたのか!?」と驚いてもらえると思う。

 

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ジラフポット

ジャンル: ポスト・ロック/エモ/オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:2009年 - 現在(2021年) 

 

2009年大阪で結成された3ピースロックバンド。

 

2019年ドラムの原田直樹が活動休止を発表し、現在は二人組ロックバンドとして活動継続中である。

 

彼らは楽曲のクオリティの高さに対して、あまりにもマイナー過ぎると思っている。

 

筆者の中では「過小評価されているバンド」といえば即「ジラフポット」の名前が浮かぶ。なぜこのバンドが売れないのか本当に不思議でたまらない。

 

ジラフポットは、KANA-BOONBrian the Sunと仲の良いバンドで、両バンドと同じ時期に売れていても何ら不思議ではないポテンシャルを秘めている。

 

 

ジラフポットは、同じバンドの楽曲とは思えない多種多様でジャンルレスな音楽性が武器。中野大輔のエモーショナルなボーカルも聴き逃せないポイントだ。邦ロック好きを豪語するなら迷わずチェックすべき最重要バンドである。

 

 

■こちらの記事でさらに詳しく解説しています

 

 


THE LITTLE BLACK(リトルブラック)

ジャンル: ガレージ・ロック/ロックンロール・リバイバル/オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:2017年 - 現在(2021年) 

 

2017年3月に解散したWHITE ASHのび太 (Vo/Gt)」「彩 (Ba/Cho)」のふたりに、オーディションにて「マット (Dr)」が加わり2017年6月に結成。

 

 

■あわせてよみたい

 

ちなみにバンド名「THE LITTLE BLACK」の「ザ」は読まず「リトルブラック」。

 

 

WHITE ASH時代から続くロックンロールガレージロックといった音楽性をさらに進化/深化させ、ソリッドさにますます磨きがかかった。

 

ことば遊びを多用した独特な感性で紡がれるのび太の歌詞は、おそらく他のバンドでは見ることが出来ないものだ。

   

筆者は、歌詞に関してダサくなければ何でもよい人間なのだが、あなたが歌詞に注目してロックを聴くタイプのリスナーなら琴線に触れることは間違いない。

 

彼らの楽曲はストレートなロックサウンドが信条であり、キャッチーなメロディも相まって音楽的には非常にわかりやすいと思う。

 

幅広い層のロックリスナーにアピールできる楽曲たちは、ロック初心者にも自信をもっておすすめできる。

 

 


MAYKIDZ(メイキッズ)

ジャンル: ポップ・パンク/ポップ・ロック/オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:2018年 - 現在(2021年) 

 

 

MAYKIDZは、上記メンバーによる3ピースパンクロックバンド

 

 

パンキッシュで熱いロックサウンドとストレートなメロディ、小林光一のクセの無いボーカル。メロコア好きなら、聴かないのはもったいない超優良バンドです。

 

高田雄一が参加しているが、ELLEGARDENを思い起こさせるその楽曲は、エルレガーデン好きにもアピールできるポイントなのでぜひ聴いてもらいたい。

 

 

あわせて読みたい

 

サウンド」「メロディ」「ボーカル」どれも及第点以上のクオリティで、パンクロックファンはもちろん、メロディアスな邦楽ロック好きにもおすすめ。

 

■こちらの記事でさらに詳しく解説しています


 

 

 

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鳴ル銅鑼(なるどら)

ジャンル:オルタナティブ・ロック/ポップ・ロック etc...

活動期間:2013 - 現在(2021年)

 

2013年結成のオルタナティブロックバンド。

 

椿屋四重奏直系のジャズコードを多用した艶のある和風ロックが特徴。

 

研ぎ澄まされたポップなメロディと、日本語にこだわった毒のある歌詞の世界は、現在の邦楽ロック界では並び立つ者がいない存在である。

 

高い演奏力と歌謡曲にも通じるポップネスな楽曲は、椿屋四重奏にハマったリスナーなら間違いなく琴線に触れるはず。

 

上述したように、かなり歌詞にこだわっているバンドで、歌詞重視で音楽を聴く邦ロック好きなら、聴かなきゃ人生損しているレベルなので絶対聴くべし。

 

 

チリヌルヲワカ

ジャンル:オルタナティブ・ロック/ロック etc...

活動期間:2005 - 現在(2021年)

 

2005年 - 当時GO!GO!7188に在籍中だった「ユウ」こと中島優美を中心に結成。

 

他に、ザ・コレクターズのドラマーだった阿部耕作

 

有名ミュージシャンのサポートを数多く担ってきたいぶし銀のベーシストの「イワイエイキチ」

 

オーディションで選ばれた当時新人だったギタリストの「宮下治人」という4人で結成。

 

 

紆余曲折あり、二代目ギタリストの「坂本夏樹」、ドラマー阿部耕作が脱退。

 

後任のドラマーとしてSyrup16g」「VOLA & THE ORIENTAL MACHINE」としても活躍している中畑大樹をサポートに迎えスリーピースバンドとして活動中。

 

GO!GO!7188の頃から定評のある、ユウの生み出す和メロは当バンドでさらに磨きをかけた。

 

もはや"文学"と呼べるレベルで言葉を紡ぐ歌詞の世界観と相まって、誰にも真似出来ないジャンル『チリヌルヲワカを確立している。

 

先ほど紹介した「鳴ル銅鑼」同様、チリヌルヲワカも和メロを得意とするバンドだが、その方向性は全く異なり、和メロバンドの奥深さを体感できるはずだ。

 

  

近年はユニークなサウンドが巷にあふれているので、彼女たちの鳴らすサウンドは一聴しただけでは目新しさに欠けるかもしれない。しかし、フック満載の耳に残るフレーズを畳み掛けてくるので気が付いたらハマってしまうことも珍しくない。

 

そして一度ハマったら最後。チリヌルヲワカの魅力から抜け出すことは容易ではない。

 

■人気曲が知りたい方はこちらをどうぞ

 

 

 

誰も知らないモンタージュ

ジャンル:オルタナティブ・ロック etc...

活動期間:2018 - 現在(2021年)

 

男女ツインボーカルロックバンド。

 

前身バンドである「ワン★スター」のメンバーが再集結し名古屋を中心にシネマティックダークロックというジャンルを掲げて活動中。

 

 

変幻自在のサウンドアレンジは時にダークな不協和音を生み出すが、それが何と言えない心地よさを演出している。一聴すればここではない別世界へとリスナーをいざなってくれるだろう。

 

「ダーク」というテーマを軸に様々な音楽の要素をミックスさせた、ジャンル判別不能で超個性的なサウンドが大きな武器。

 

楽曲を聴くと、バンドのブレインでありメインコンポーザーである「ろみヲ」の能力の高さがうかがえるのだが、過去に実績のあるプレイヤーが集まっておりその演奏力も折り紙付き。

 

ありきたりなギターロックに飽きてしまった、耳の肥えた邦ロックリスナーにぜひ聴いてもらいたい。

 

 

マイナーなラウドロックバンド

drug store cowboy(ドラッグストアカウボーイ)

ジャンル:ミクスチャー/ラウド・ロック etc...

活動期間:2000年 - 2004年 / 2020年 - 現在(2021年)

 

 

2000年のデビューから2004年の解散まで、疾風の如く邦楽ロック界を駆け抜けたミクスチャーロックバンド。

 

現在まで続く邦楽ミクスチャーロックを語る上で絶対に外せない最重要バンドと言える。

 

2006年に一夜限りの結成を果たし、2020年メジャーデビュー20周年の節目にオリジナルメンバーでついに再始動を発表。世間的にはまったく騒がれていなかったものの、この報せは筆者の中でかなり衝撃があり思わずガッツポーズが出ました。

 

 

2021年現在Pay money To my Pain」「TheBONEZ」のベーシストで、Dragon Ashのサポートとしても活躍するT$UYO$HIが、本名の「石川剛」名義で参加していたという、ある種、伝説のバンドである。

 

彼らのサウンドは2000年代初頭に一代ムーブメントを巻き起こした、いわゆるミクスチャーサウンド

 

ヘヴィ&ラウドなギターにバキバキブリブリのベース、アタックの強いドラムなど、多くのリスナーが思い浮かべる「ミクスチャーロック」を体現している。

 

類似バンドと異なる点として、上述したミクスチャーサウンド「歌謡曲ともいえるキャッチー過ぎるサビメロを搭載したこと。

 

ポップスとラウドロックを行き来する楽曲たちは唯一無二だし、他のバンドでは味わえない不思議な音楽体験ができるだろう。

 

ただし、ボーカルに多少癖があり、その点は賛否両論だった。歌いまわしに抵抗が無ければ、ぜひ過去の作品を掘りまくって聴いてもらいたい。

 

いずれにせよ、全体的に聴きやすい曲なのは間違いない。ミクスチャーロック未体験のロック初心者にもぜひ聴いてもらいたい。

 

 

■こちらの記事でさらに詳しく解説しています

 

 

 

Sable Hills(セイブル・ヒルズ)

ジャンル:メタルコア/ラウド・ロック etc...

活動期間:2015 - 現在(2021年)

 

2015年、東京で結成されたメタルコアバンド

 

メタルコアといっても近年形骸化された、モダンメタルコアサウンドとはすこし毛色が異なる。

 

新旧様々なメタルミュージックを取り込み、Sable Hillsのフィルターを通したモダンメタルコアとして表現している。

 

筆者が最も惹かれている部分は、楽曲から感じられるメロディックデスメタルの要素。

 

2000年代初頭の台頭してきた「メロディックメタルコア」を感じさせる。

 

それに加え、より近代的な「デスコア」「Djent(ジェント)」などテクニカルな要素も違和感なく融合させているセンスは見事だ。

 

メロデス要素が強い「Sable Hills」のサウンドアプローチは、昨今の流行から外れた物で「古臭い」「ダサい」と感じられるかもしれないが、今の時代だからこそ逆に新鮮に聴けると思う。

 

 

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マイナーだけどかっこいい邦楽ロックバンドのまとめ

ということで、マイナーな邦ロックバンドをいくつか紹介してきたがいかがだっただろう。

 

売れている音楽だけが優れているわけではない。

 

世の中には埋もれていてもクオリティの高い音楽はいくらでも存在する。

 

そんな"マイナーだけどかっこいいバンド"を見つけた時の喜びは「自分しか聴いていないかも」という独占欲が満たされて何だか妙に嬉しくなるものだ。

 

だからといってマイナーバンドばかり追いかけるのも間違っている。

 

 

邦ロック好きには、マイナーなインディーズバンドしか愛せないリスナーもいる。

 

売れているバンドにも理由はあるし「売れているからクソだ」という考え方ははっきり言って損していると思う。

 

メジャーマイナーに関わらず、良いものは良いと判断できる耳を持って音楽に向き合ってもらいたい。

 

 

逆に「売れていないものには価値が無い」と思い込んでいるリスナーも存在する。

 

一理あるかもしれないが、それは大きな間違いだ。

 

マイナーなバンドの中にも、”本物”と呼ぶにふさわしい才能を持った者たちも存在する。

 

ぜひあなたもそんなマイナーバンドを見つけてほしい。

あなたの音楽ライフが今以上に豊かなものになりますように。

 

それではまた。

 

 

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