Ado(アド) 今すぐ聴くべきおすすめ人気曲【7選】【うっせぇわ】
2020年後半からバイラルチャートを賑わせている「Ado(アド)」。
一部の音楽ファンの間ではすでに話題の中心となっている、「歌い手」出身の女子高生シンガー(2021年現在)である。
当稿では、そんな「Ado」のいま聴くべき人気曲をまとめてみようという企画である。
2021年現在、YouTubeでの再生回数も異常な速さで増え続けており、今更Adoの人気曲を知りたがっている音楽ファンはいないかもしれないが、筆者の備忘録も兼ねているため進めていきたい。
※「Ado」単体名義で発表しているオリジナル曲がまだ少ないため、筆者おすすめのフィーチャリング楽曲やカバーも合わせて紹介していく。
Ado(アド)のおすすめ人気曲
うっせぇわ/Ado
Adoといえば、まずこの曲は絶対外せない。記念すべきメジャーデビュー作。
歌詞の内容にクセがあり過ぎるため賛否両論巻き起こっているが、今後もAdoを象徴する代表曲となるのは間違いない。
先日「ミュージックステーション」に出演したこともあり、現在「Ado」を知る多くのリスナーは、「うっせぇわ」でAdoの存在を知ったと思われる。筆者も別ルートではあるが、この曲をきっかけに彼女の歌声を初めて聴くことになった。
その表現力に心底驚き、一度聴いただけにもかかわらず強烈なインパクトが頭から離れなかった。「いったいどんな人間が歌っているのか?」と気になり、後から調べてみると、高校生ということでさらに驚かされた。
というのも、ボーカルを一聴しただけでは、だいたいの年齢を特定しづらい声質をしていると、個人的に感じたからだ。堂々たる歌いっぷりで、すでに貫禄さえ漂っている。
いずれにせよ、曲のアバンギャルドな雰囲気にボーカルが負けていないどころか、曲の中心に「Ado」という存在そのものがドカンと居座っている印象がある。
Adoなら、どんな難解な曲でも自分色に染め上げ、完璧に歌いこなせるのではないかと思わされた素晴らしい表現力だ。
レディメイド/Ado
2020年12月24日リリースの「Ado」というの単体名義では2作目となる。
インパクトのある「うっせぇわ」と打って変わって、ジャジーなアレンジでアダルトな雰囲気のサウンド。
Adoのボーカルは、安定感抜群の存在感でリズミカルに歌い上げる。
「うっせぇわ」と比較すると、大幅に異なる音楽性であっても表現者「Ado」としての軸がブレていないのがわかる。やはり彼女はどんな曲であろうと、自分の曲にしてしまう圧倒的な歌のポテンシャルを秘めている。
ギラギラ/Ado
2021年2月14日、バレンタインデーに配信リリースされた。
作詞/作曲/編曲を担当したのはボカロPの「てにをは」。
MVの制作は「沼田ゾンビ」が担当。
「うっせぇわ」「レディメイド」どちらにも該当しない、Adoの新たな魅力に満ちた楽曲に仕上がっている。
特にサビでの、巻き舌を駆使した歌唱法と緩急を付けた表現は、ゆったりとしたメロディながらもエキサイティングに感じられる。
力強さとメロウな要素が同居した不思議な感覚はAdoならではといえる。
シカバネーゼ feat. Ado/jon-YAKITORY
こちらはAdo単体名義ではなく、jon-YAKITORYとのコラボ作品。
「シカバネーゼ feat. Ado」はSpotifyの国内バイラルチャートで1位を獲得し、Adoの名前を音楽ファンへ広く浸透させた。
ベースラインが印象的で、ブラックミュージックの影響を感じさせながらも、随所でロックンロールな雰囲気も漂わせるセンスの良いサウンド。
全編を通し、ドスの利いたAdoの低音ボイスがヒリヒリとした緊張感を生む。
後半では一層ダーティーな表現にシフト。彼女の声のおかげで、曲のイメージが決定付けられたといっても過言ではないほど、見事に楽曲の世界を表現している。
随所でしゃがれる歌声は簡単に真似できるものではない。
こうした歌の表現方法は、他の追随を許さないAdo特有の圧倒的な個性に繋がっている。
要するに、Adoが歌えばどんな曲でもAdoの曲になってしまう。と筆者は考えている。
金木犀 feat.Ado/くじら
こちらもado単体名義ではなく、くじらとのコラボ作品。
これまで紹介してきた曲と、またしても異なるタイプの楽曲である。非常にオシャレで清涼感のあるエレクトロポップソング。こういった曲もさらっと歌いこなすAdoは、近年稀にみる逸材だと思っている。
Adoの声は、パンチが効いており決して「涼しい」とは言えない。
けれど、この曲と歌声は不思議とマッチしているから不思議だ。
クセのある特徴的なAdoの歌声はそのままに、サウンドを邪魔することなく終始やわらかい表現を徹底しているからだろうか。
幅広い表現力を如何なく発揮したAdoのボーカルスキルが冴えわたる一曲だ。
東亰カニバリズム / biz feat Ado
bizの楽曲「東亰カニバリズム」とのコラボ。
初めて聴いたときの感想は「なんだこれww」だった。
もちろんいい意味で。
あまりにも変態的な歌の表現に、自然と笑いが込み上げてきたのだ。
いろいろと凄まじいので、とりあえず一度聴いてみてください。
曲の雰囲気は、hideが作るポップロックのような感じがした。
賑やかでカラフルなあの雰囲気だ。
ギターフレーズがいちいちカッコよくてそれだけでもクセになる。
そんなサウンドにAdoの変態ボーカルが暴れまわる。
まず「東亰カニバリズム」というタイトルからして、尋常ではない狂った世界を感じさせる。ずばり表現するなら、暗くおどろおどろしい曲といえるかもしれない。
歌詞も曲の雰囲気に引っ張られるように、ネガティブなワードが多くを占める。
しかし、ただ単に、狂った暗い世界が淡々と進行されるわけではない。
楽曲としては遊び心が感じられ、サウンドのギミックも満載、リスナーを飽きさせない仕掛けが随所に施されている。
上述したギターのプレイにもそれが表れているし、歌詞は韻を踏んでいる箇所があり、どこかコミカルな雰囲気さえ漂う。
そしてAdoの狂ったボーカル。
彼女の真骨頂といえる、独特のハイトーンボイスが猛威を振るい、しゃくれあげる変態的な発声法と相まって、ヤバい物を聴いているような気分になる。
結果、何だかよくわからないけど凄い。カッコいい。
という、最高の音楽体験ができた。
まったくの余談だが「愛 愛 愛 愛が足りないの?」の部分が、久宝留理子の「男」のサビに似ている。
bin/コメダワラ
「bin」という楽曲をadoがカバーした音源。
歌い手の「yama」がカバーしたことで、TikTokを中心とするSNSでの人気が爆発し、ボカロ好きはもちろん、それ以外の音楽ファンにも広く知られることになった楽曲。
インディポップ、シティポップをベースに、トラック自体はジャジーなヒップホップを彷彿とさせ、ダークで都会的なサウンドが極めてオシャレな一曲。
夜のドライブで聴きたい楽曲である。
Adoの大人びた歌声はサウンドの雰囲気と最高にマッチしている。
ハイトーンもカッコいいけれど、低音を良さが際立つ楽曲もAdoの魅力を最大限引き出してくれる。
Ado(アド)のおすすめ人気曲 まとめ
というわけで、筆者がおすすめするAdoの人気曲をいくつか紹介してきた。
ひとつでも気になる曲があれば幸いである。
あまり女性ボーカルを聴かない筆者ではあるが、adoの歌声には一発でヤラれてしまった。記事中でも褒めすぎていて気持ち悪いかもしれないが、今のところ褒めるところしか見つからない。
太くて存在感のある、元々好きな声質というのもあるけれど、adoの表現力の高さは、近年デビューしたシンガーにない物だと個人的に評価している。
現在の勢いが続けば、2021年は「adoの年」になるのだろう。
このスタイルでいつまでも歌い続けてほしい。
それではまた。