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ARCHITECTS「For Those That Wish To Exist」レビュー ~またしても賛否両論ありそうな良盤?~

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2021年2月26日リリースされた、イングランド出身メタルコアバンド「ARCHITECTS (アーキテクツ)」9枚目のアルバム「For Those That Wish To Exist」をレビューしていく。

 

いまやラウド系ファンのみならず、幅広い層のロックリスナーから熱い支持を得る彼ら。業界関係者も注目しているであろう新作をさっそく紹介していこう。

 

 

ARCHITECTS「For Those That Wish To Exist」収録曲

  1. Do You Dream Of Armageddon?
  2. Black Lungs
  3. Giving Blood
  4. Discourse Is Dead
  5. Dead Butterflies
  6. An Ordinary Extinction
  7. Impermanence ft. Winston McCall (PARKWAY DRIVE)
  8. Flight Without Feathers
  9. Little Wonder ft. Mike Kerr (ROYAL BLOOD)
  10. Animals
  11. Libertine
  12. Goliath ft. Simon Neil (BIFFY CLYRO)
  13. Demi God
  14. Meteor
  15. Dying Is Absolutely Safe

 

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ARCHITECTS「For Those That Wish To Exist」総評レビュー

☆おすすめ曲 ⇒ 2/4/6/7/9/12

 

前作「Holy Hell」は賛否両論あったものの概ね好評価だった。

 

個人的には退屈な曲ばかりが並んだ作品で、はっきり言ってあまり好きな作品ではない。

 

結論からいえば、「For Those That Wish To Exist」も前作同様に極めて退屈なアルバムだった。歌を前面に押し出した作風も前作の延長線上になっている。

 

 

歌を前に出すのは別に構わないのだが、彼らの音楽から発せられていた退廃的な焦燥感や、音から感じられるシリアスなメッセージがどこかへ消え失せてしまった気がするのだ。

 

 

物理的には音も歪んでいるし、ボーカルも野獣の如き咆哮を聴かせる曲もある。

 

それに、サウンド/メロディ共に秀逸で、楽曲自体が高いクオリティだというのは聴いていればはっきりとわかった。

 

だが本当の意味での"重さ"がまったく感じられず退屈でつまらない。疾走感がないのもそれに拍車をかけている。

 

大手サイトでは"徹底したヘヴィネス"と絶賛されていたが、単にヘヴィなサウンドで演奏しているだけに過ぎない。

 

Bring Me the Horizonの影響で、ラウド系バンドがポップな方向に舵を切り始めたが、ARCHITECTSもその時流に飲まれてしまったような気がする。

 

ポップに傾倒しすぎてLinkin Parkを彷彿とさせる曲もあった。

 

リンキンパークも好きだが、何もARCHITECTSがやることはないだろう。

 

 

ポップになってしまったのが悪いと言っているわけではない。

 

良い悪いの話ではなく筆者が時流に乗れない堅物なだけだ。

 

単に"ロック"の作品として捉えれば大衆への訴求力はあるし、聴きやすさから言っても素晴らしいクオリティだと思う。

 

 

いずれにせよ、筆者がARCHITECTSに求めている音はこんな物ではなかった。

 

初期のARCHITECTSが好きならおそらく嫌いな作風なのでおすすめはできない。

 

ただし一般的には受け入れられると思うので、彼らの人気はますます揺るぎない物になるだろう。

 

 

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ARCHITECTS「For Those That Wish To Exist」のサウンド

かなり厳しい総評になってしまったが、全編通して駄目だったわけではない。

 

2曲目「Black Lungs」

6曲目「An Ordinary Extinction」

 

などはツボを押さえたメタルコアを鳴らしている。バンドサウンドとしては単純にカッコよかった。

 

 

賛否両論となりそうな要素は、全体を通してストリングスの比重が大きすぎること。

 

ストリングスが入ることで良くなっている曲もあるけれど、「そんなに必要ですかね」といった曲もある。

 

個人的にARCHITECTSには要らないと感じたし興醒めする場面も多かった。

 

ただし、彼らの場合バンドサウンドのみではあまりにも暑苦しいので、世間的には今回の作風の方が受けは良いはず。

 

 

だがARCHITECTSがやっているとなると筆者としてはやはり我慢できない。

 

15曲もあるのだから一つくらいヒリヒリするようなサウンドを聴かせてほしかった。

 

 

「For Those That Wish To Exist」まとめ

ということで、ARCHITECTS「For Those That Wish To Exist」をレビューをしてきた。

 

全体的に辛口になったが、上述したように筆者の嗜好に合わないだけで粒ぞろいの良盤だと思う。

 

筆者の感想を読んで「こいつ音楽の聴き方わかってねえな」と感じたなら多分問題なく楽しめるはず。

 

気になった方はチェックしてみてほしい。

 

それではまた。

 

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