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【ジャパメタ】邦楽メタルバンドおすすめ名盤【7選】

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「ジャパニーズメタル」と「ジャパメタ」は厳密に分類すると別のものらしい。

 

その辺りは正直よく分からないので、筆者が純粋におすすめしたい邦楽ヘヴィメタルバンドを名盤と共に紹介していきたいと思う。

 

通常通り基本的には定番バンドを紹介しない方針です。

 

 

【ジャパメタ】邦楽メタルバンドのおすすめ

THE 冠(ざ・かんむり)

2003年に解散した「So What?」のボーカル「冠徹弥」のソロ活動名義。

 

エキセントリックすぎるビジュアルと抱腹絶倒な歌詞の世界は、一部メタラーから絶大な支持を得ている。

 

ちなみに「ラオウ(北斗の拳)」を彷彿とさせる兜は、鉄工所で働く冠の友人が昼休みを利用し3ヶ月程度で完成させたものらしい。実際に鉄で出来ているのも驚いたが、作れてしまう友人が最もヤバい

 

奇抜な見た目とは裏腹に、70年代80年代のオールドスクールメタルをオマージュしたサウンドはかなりの本格派。

 

すぐに口ずさめてしまうキャッチーな歌メロも日本人向けだと思う。

 

冠の歌唱力はジャパメタ界隈では一目置かれており、歌詞に抵抗がなければサウンド含め気に入ってもらえるはず。

 

とはいえ、THE 冠は個性的な歌詞も大きな魅力の一つ。馬鹿ばかしい歌詞が多くを占めるだが、突然メッセージ性のあるシリアスなことを歌い始めるそのギャップも面白い。出来れば頭をからっぽにして楽しんでもらいたい。

 

筆者は「鎧兜鎖血」に収録された「ビキニライン」(映像の1:36頃から流れる曲)の歌詞が大好き。

 

THE 冠 / おすすめ名盤アルバム「鎧兜鎖血」

 

 

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NoGod(ノーゴッド)

2005年結成されたビジュアル系ヘヴィメタルバンド。

 

「ビジュアル系」というワードが出た瞬間、途端に拒否反応を起こし聴けなくなるというリスナーもいる。

 

だが「NoGod」に関しては、それは愚かな行為と言わざるを得ない。意味のない偏見を捨ててぜひ彼らの音楽と純粋に向き合ってみてほしい。

 

そもそもボーカルの団長は"ビジュアル系"というには顔面が個性的すぎる。

 

シルエットも含め、まるでノンスタイル井上のようだ。

 

これでは別の意味でビジュアルショックになってしまう。

そんなわけで、NoGoDのことは「THE 冠」のようにコミックバンドと捉えてもらったら幾分聴きやすくなるだろう。

 

 

あらゆるHR/HMを「NoGoD」というフィルターを通し表現する彼らは、テクニックにも定評がありその楽曲は安定感は抜群だ。

 

V系特有なクセがいっさい感じられないボーカルやストレートな歌詞の世界も万人におすすめできるポイント。

 

NoGoD / おすすめ名盤アルバム「神劇」

 

 

VOLCANO(ヴォルケーノ)

ガーゴイルアニメタル、人気アニメ「けいおん!」の挿入歌など、ジャパメタを牽引する活躍を見せる「屍忌蛇」を中心に1999年結成。

 

メタルの話題では何かにつけてVOLCANOの名前を出すので、いい加減うんざりかもしれないが筆者の中では邦楽No.1メタルバンドなのでやはり紹介せずにはいられない。

 

彼らのサウンドは「スラッシュメタル」をベースに北欧メロデスをバランスよく融合させた、激しいながらもキャッチーなリフを信条にしている。

 

特筆すべきは「屍忌蛇」の奏でる哀愁漂うギターソロ。

 

日本人だからこそ出せる独特の侘び寂びは時に演歌のようであり、「日本の心」がメタルと融合した唯一無二の世界観を体現している。

 

VOLCANO / おすすめ名盤アルバム「violent」

 

 

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CASBAH(カスバ)

1983年結成。

 

1992年アメリカの老舗ライヴハウス「CBGB」でライヴを行うなど海外での人気も獲得していった。

 

2000年9月3日、目黒ライヴステーションでのライヴを最後に活動停止。

 

2015年、16年ぶりとなる新譜を発表し本格的に活動再開。

 

 

CASBAHの魅力は何とってもその"暑苦しさ"。

 

楽曲、サウンド、ボーカル、佇まい、CASBAHを構成するすべてが凄まじい熱量を持っている。斜に構えてすかした音楽が持てはやされる昨今だからこそ、鬱陶しいくらいの熱さが筆者を夢中にさせるのだ。

 

CASBAHのサウンドは、ハードコアパンクの突進力が備わったハイエナジースラッシュメタル

 

16年ぶりとなる新譜「Reach Out」では上述した勢いのある楽曲だけでなく、従来のCASBAHでは考えられなかった、歌を前面に押し出した穏やかなナンバーも収録されておりバラエティ豊かな名盤となっている。

 

別エントリーにてレビューしているのでぜひ読んでみてほしい。

 

CASBAH / おすすめ名盤アルバム「Reach Out」

 

 

Sable Hills(セイブル・ヒルズ)

2015年結成されたメタルコアバンド。

 

ジャパメタのおすすめでメタルコアを選ぶのもどうかと思った。メタルコアは「メタル」に間違いないけど、ジャパメタというよりはラウドロック寄りかなと。

 

ただ、彼らのサウンドからはメロディックデスメタルの要素がたしかに感じられる。

 

 「メタルコア」というジャンルはスラッシュやメロデスの影響も受けていると思うので、それが色濃く出ているSable Hillsなら許容できると判断した。

 

今回動画を貼った「Embers」は彼らの特徴が顕著に表れていると思う。

 

まずブレイクダウンが無ければ純粋なメロデスとして聴けるところ。

 

そして随所で鳴っているクサい単音フレーズやサビでのコーラスがいかにもメロデスといった感じ。

 

結果的にトラディショナルとモダンが融合した、他では聴けない個性的なメタルコア

 

当然、近年のメタルコア然とした楽曲もあるのだが、形骸化されたサウンドに飽きたリスナーなら刺さる音楽性になっていると思う。

 

Sable Hills / おすすめ名盤アルバム「EMBERS」

 

 

DETROX(デトロックス)

SIAM SHADE解散後、栄喜(Vo)を中心に結成されたモダンメタルバンド。

 

シャムシェイドのヘヴィな要素を軽く凌駕するバイオレンスなサウンドが特徴。

 

ミキシングのせいかもしれないが、DETROXのギターサウンドは極めて太く、自己主張の激しい音を鳴らしている。メタルは「ゴリゴリ」と表現とされることが多いがまさにその通り。

 

そんなサウンドに乗るのは、栄喜節の効いたキャッチーなメロディ。これが絶妙なバランスで衝突&融合し何度聴いても飽きない中毒性のある楽曲を生み出している。

 

シャムシェイドのメロディと比較すると、ドラマチックさは減退しているため、幾分単調に聴こえる曲もあるがそれはジャンルの性質上仕方ないと思う。

 

いずれにせよ一度ハマったら抜け出せない魅力は備えているのでおすすめだ。

 

 

DETROX / おすすめ名盤アルバム「THE END」「DETROXⅢ」

勢いの「THE END」バランスの「DETROXⅢ」ということで、どちらもクオリティが高い。甲乙つけがたいので興味のある方はぜひ二枚まとめて聴いてもらいたい。

 

 

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OUTRAGE(アウトレイジ)

1982年名古屋で結成。わざわざ"名古屋"を記載した理由は、筆者が愛知県出身で鼻が高いからです。

 

そして、ジャパメタの中でも比較的知名度のあるOUTRAGEをチョイスした理由は、当ブログの読者の年齢層にある。

 

普段はあまり気にしていなかったけれど、たまたま見たときに25~34歳がトップ層で、10代もそこまで少なくなかった。ということは、OUTRAGEを知らない読者さんも結構いるのではと思ったのがきっかけ。

 

OUTRAGEの音楽スタイルは、無駄な要素をいっさい排除した徹頭徹尾スラッシュメタル

 

METALLICA/Black Sabbath/Motorheadなど、メンバーが影響を受けたバンドたちの匂いを感じさせながらも、日本人だからこそ鳴らせるオリエンタルな魅力に溢れたスラッシュメタルがここにはある。

 

OUTRAGE / おすすめ名盤アルバム「Raging Out」

 

 

【ジャパメタ】邦楽メタルバンドおすすめ まとめ

ということで、筆者が厳選したジャパメタバンドをいくつかご紹介してきた。

 

一口に"ジャパメタ"と言っても、さまざまな音楽性を持っている。

 

自信をもって勧められる「心から良い」と思えるバンドをタイプ別に選んだつもりだ。

 

ぜひチェックしてみてほしい。

 

それではまた。

 

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