メタラーが感銘を受けたロックなアニソン【7選】【アニメソング】
あなたはアニソンにどんな印象を抱いているだろう。
一般的なイメージだと
- 「なんかダサい」
- 「キモい」
- 「聴いてたら恥ずかしい」
辺りに大多数の意見は落ち着くと思うけど、アニソンと一括りにするには到底カバーできない多種多様な音楽性を持っている。
その中には、実はロックなアニソンというのも結構存在するのだ。
当然だが、近年ますます盛んな、ロックバンドがタイアップした主題歌などではなく、純粋な"アニメソング"に限定した話である。
アニソンの音楽性は、元々「メタル」や「ハードロック」と親和性が高く、本来ならロックリスナーはもっとアニソンを聴くべきだと個人的に強く思っている。
実はサウンドでも意外と楽しめるのがアニソンの良いところ。
というわけで当稿では、ロックと同じ熱量でアニソンも愛聴する筆者が、おすすめの「ロックなアニソン」をいくつか紹介していこう。
メタラーが感銘を受けたロックなアニソン
ウィーアー! for the new world/きただにひろし
ご存じアニメ「ワンピース」の大人気主題歌。
あえて「for the new world」バージョンにしたのには理由があって、オリジナルと比較してボーカルがよりワイルドになっている。この時点でロック要素は極めて強い。
きただにひろしは当初それほど歌唱力が高いとは思っていなかった。タイミングは忘れてしまったが、ある時を境に一気に実力を上げてきた印象がある。魅力あるボーカリストに成長したと思う。
そして、「ウィーアー!for the new world」はサウンドにもしっかり耳を傾けてほしい。
キーボードが目立つ楽曲ではあるが、その下で鳴っているギターは紛れもなくハードロックのそれ。随所で挿入されるピッキングハーモニクスの音色も最高。
Walkure Attack!/ワルキューレ
テレビアニメ「マクロスΔ」に登場する五人組ボーカルグループ「ワルキューレ」の楽曲。
当ブログでも何度か名前を挙げている筆者お気に入りのユニットである。
「ワルキューレ」は、圧倒的なJUNNAのボーカルがフィーチャーされやすいがサウンドも本格派。
「Walkure Attack!」はBABYMETALの音楽性に近い「メロディックスピードメタル」の要素を持ち、力強いボーカルを含め完全なメタルナンバーになっている。間奏のシンフォニックな展開と、サビのバッキングで鳴っている乱射したマシンガンの如く刻みまくるギターは鳥肌必至。
METANOIA/水樹奈々
テレビアニメ『戦姫絶唱シンフォギアXV』のオープニングテーマ。
ハードコアとメタルの良いとこ取りといった作風で、極めてモダンで攻撃的なロックナンバー。
エレクトロニコアな要素が全編を支配しており、モダンな雰囲気で進行していくかと思いきや、メタルバンド顔負けの疾走パートを突如挿入するなど飽きさせない完成度の高いロックな楽曲。
何より水樹奈々のボーカルがロックで驚くと思う。並みのメタルボーカリストなど足元にも及ばないハイトーンは必聴。ホントにこの人は歌が上手い。
GATE II 〜世界を超えて〜/岸田教団&THE明星ロケッツ
テレビアニメ「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」第2期オープニングテーマ。
「岸田教団&THE明星ロケッツ」はリーダー岸田が主宰するロックバンド/同人音楽ユニット。
岸田はもともと「ロキノン系」バンドからの影響を公言しており、楽曲にもそれが色濃く出ている場合もある。
シンプルにドライブするスピードナンバーに定評があり、「GATE II 〜世界を超えて〜」もとびきりの疾走感が味わえる。伸びやかに歌い上げるichigoのボーカルも非常に心地よい。
紅ノ牙/JAM PROJECT
テレビアニメ「超重神グラヴィオンツヴァイ」オープニングテーマ。
元「LAZY」で現在はアニソン界の重鎮となった「影山ヒロノブ」率いるアニソンボーカルユニット「JAM PROJECT」。
アニソンというと外部の作家に楽曲制作を委託することが多いが、彼らはメンバーそれぞれの作曲能力が高く自作曲も比較的多い。影山ヒロノブの影響か定かではないがメタリックな楽曲も豊富にそろっている。
知名度が高さからユニット名をご存の方も多いと思うが、エモーショナルな名曲を多数抱える実力派グループなのでぜひ聴いてみてほしい。
All Alone With You/EGOIST
テレビアニメ『PSYCHO-PASS』の後期エンディングテーマ。
テレビアニメ「ギルティクラウン」に登場するヒロイン「楪いのり」がボーカルを務める架空のアーティストグループとして結成され、同作の主題歌/劇中歌を担当。
EGOISTは楽曲よって音楽性に幅があり、ロックだけでなく完全にEDMのような曲もある。
「All Alone With You」は、サビで爆発する感じがグランジのようでもあり、ノイジーなサウンドから発せられる"激しさの中にある美しさ"という意味ではシューゲイザーにも感じられる。
曲を聴けば"切ない"という感情が真っ先に頭の中を支配するが、しばらくすると"強さ"や"美しさ"といった別の要素も顔を出し気が付けば同居している。リスナーの感情をかき乱してくる不思議な楽曲だ。
happily ever after/中川翔子
テレビアニメ「天元突破グレンラガン」の挿入歌。
中川翔子といえば「空色デイズ」もロックナンバーとして人気があるが筆者のおすすめは「happily ever after」。
挿入歌という立ち位置や「空色デイズ」のカップリングということから一般的な知名度は低いと思われる。
ただ、元々は「空色デイズ」と共にオープニングテーマ候補曲の一つだったらしい。
候補から外れた後は、作品内で使用する予定はなく"カップリングナンバー"として収録するということで落ち着いたようだが、アニメ製作スタッフの強い要望で挿入歌として使用されることとなった。
上記のエピソードからも分かるように、この曲は相応の完成度を想定して作られている。
楽曲の作風/コンセプトは「空色デイズ」とほとんど差異はない。サウンドもほぼ同じような質感で、まったく同じセッティングの楽器と機材でレコーディングしたと言われても驚かないレベル。
唯一違うのがキラキラしたキーボードの含有量。
「happily ever after」は装飾的な音が少ないため、よりダイレクトにロックが感じられ、そこはかとなく暗さを演出する歌詞もサウンドとよくマッチしている。
メタラーが感銘を受けたロックなアニソン まとめ
ということで、筆者が感銘を受けたロックなアニソンをご紹介してきた。
結局好きなアニソンについてダラダラ語るだけの記事になってしまったが非常に楽しかった。またいつか別の企画でアニソンまとめをやってみたい。
それではまた。
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