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女優テイラー・モムセンの現在 THE PRETTY RECKLESS「Death By Rock And Roll」レビュー ~最高にロックしてる佳作~

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女優「Taylor Momsen(テイラー・モムセン)」をボーカルに据えた、THE PRETTY RECKLESS(プリティー・レックレス)「Death By Rock And Roll」がカッコよすぎる。

 

これは「ぜひ紹介せねば!」と思ったので、興奮冷めやらぬままレビュー&感想をお伝えしていこう。

 

 

ご存じない方のために少し解説すると、テイラー・モムセン

などで有名なれっきとした"女優"。

 

そのテイラー・モムセンがボーカルを務めるのがTHE PRETTY RECKLESS(プリティー・レックレス)というロックバンドなのだ。

 

 

THE PRETTY RECKLESS(プリティー・レックレス)「Death By Rock And Roll」収録曲

  1. Death By Rock And Roll
  2. Only Love Can Save Me Now (Feat. Matt Cameron & Kim Thayil)
  3. And So It Went (Feat.Tom Morello)
  4. 25
  5. My Bones
  6. Got So High
  7. Broomsticks
  8. Witches Burn
  9. Standing At The Wall
  10. Turning Gold
  11. Rock And Roll Heaven
  12. Harley Darling

 

 

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THE PRETTY RECKLESS(プリティー・レックレス)「Death By Rock And Roll」総評

☆おすすめ曲 ⇒ 1/3/4/5/8/9/11/12

 

 

"女優がフロントマンのロックバンド"なんて言われたら、「セレブの道楽」みたいなイメージが浮かぶと思うが、まずはその固定観念を捨て去ってほしい。

 

「Death By Rock And Roll」は、アメリカの女優が単なる趣味でやってるなんてレベルではない。

 

本作はTHE PRETTY RECKLESSにとって四枚目のアルバムだが、実は初めて聴いた作品である。

 

これまで聴かなかった理由は「セレブの道楽」だと思っていたからだ。

 

初めは筆者自身も完全に色眼鏡で見ていたけれど、何かのついでにMVを観て気になったので本作を一気に聴いてみた。

 

それまでの思い込みがすべて払拭されるほど、本気でロックと向き合っているのが伝わるエネルギッシュなサウンドがそこにはあった。

 

あとで調べて分かったのだが、テイラー・モムセンは「ゴシップガール」をシーズン4で降板した後は音楽一本で活動してるようだ。やはり彼女は本気だった。

 

 

「Death By Rock And Roll」は本格的なサウンドにも驚いたけれど、特筆すべきはボーカルの力強さ。

 

テイラー・モムセンは過去(現在も?)に「ポスト コートニー・ラヴと呼ばれていたそうだが、なるほどなと思った。

 

ドスのきいたハスキーな低音ボイスはコートニー・ラヴを彷彿とさせる。

 

テイラー・モムセンの歌いまわしは完全にロックボーカリストのそれで、シャウト気味のハイトーンがとにかくカッコいい。

 

前情報がなければまさか女優が歌っているなんて信じられないだろう。

 

無骨なサウンドに全く負けていないどころか、楽曲のど真ん中で強い存在感を放っている。

 

曲、サウンドを含め、純粋なロックアルバムとして高いクオリティを誇るので「Death By Rock And Roll」は手放しでおすすめしたい。

 

 

「Death By Rock And Roll」のサウンド

THE PRETTY RECKLESSの根幹にある音楽性は「ハードロック」。

 

様々なアプローチで楽曲が構成されているが、基本は歌を中心に据えたハードロックのフォーマットを踏襲している。

 

とはいえカラッと明るいアメリカンハードロックではなく全体的にシリアスで暗い印象の楽曲が目立つ。

 

これも後で調べてわかったことだが、ボーカルのテイラーはSOUNDGARDENサウンドガーデン)」からの影響を公言しているのでこの作風は大いに納得できた。

 

SOUNDGARDENは一部楽曲が単なる古臭いハードロック的な物もあるのでそれを思い浮かべてもらえば分かりやすいかと思う。

 

要はハードロックに随所でグランジ的な味付けがなされているのだ。

 

このサウンドが、ハスキーなボーカルと非常にマッチして滅茶苦茶カッコいい。

 

たしかにコートニー・ラヴと似ているけれど、激しさとしなやかさを併せ持つテイラーの歌声は唯一無二だと思う。

 

ロック然とした力強くざらついた声質の中にも、女性的な優しさ/しなやかさが感じられる不思議な魅力に満ちたボーカルである。

 

特に、4曲目「25」5曲目「My Bones」では顕著に感じられ鳥肌が立ちっぱなしだった。

 

 

「Death By Rock And Roll」は超豪華なフィーチャリングも聴きどころ。

 

2曲目の「Only Love Can Save Me Now」は上述した「SOUNDGARDEN」からキム・テイル(Gt)とマット・キャメロン(Dr)が参加している。

 

筆者が驚いたのは3曲目の「And So It Went」。

 

RAGE AGAINST THE MACHINE」のトム・モレロがギターで参加しており、レイジ好きとしては思わぬ収穫だった。

 

無骨で攻撃的なナンバーだけでなく、アコギの柔らかな音色やストリングスが強調された9曲目「Standing At The Wall」などは、サウンドだけでなくボーカルの表現力も他の曲にはない魅力に溢れている。

 

12曲目の「Harley Darling」ではオールドスクールサウンドが展開される。テイラーの優しげな歌声も印象的で非常にピースフルなナンバー。

 

後半は疾走感やパンチ力が減退してしまうのでその点は少し残念だったけれど、バラエティ豊かでグッドメロディが詰まった佳作なのは間違いない。

 

 

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THE PRETTY RECKLESS「Death By Rock And Roll」まとめ

ということで、THE PRETTY RECKLESS四枚目のアルバム「Death By Rock And Roll」をレビューしてきた。

 

カッコいい女性ボーカルの分かりやすいロックが聴きたい方にはかなり刺さる作品だと思う。

 

サブスクでも配信されているので気になった方はぜひ聴いてみてほしい。

 

それではまた。

 

 

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