【コピー】半音下げチューニングのおすすめ邦楽バンド/楽曲【11選】
半音下げチューニングでコピーしたいギタリスト向けにバンド/楽曲を紹介していこう。
練習する際の参考にしていただけたら幸いだ。
すべての楽曲が半音下げチューニングではないバンドも選んでいるのでその点は注意してほしい。
なぜ半音下げチューニングをするのか?その効果と理由
これは当たり前なのだが、レギュラーチューニングの際に押さえていたコードと全く同じコードを押さえた場合でも、単純に半音下がるためヘヴィなサウンドになるのと、音の響きも変わってくる。
逆に言うと、半音下げたければ、レギュラーチューニングの状態で半音ずらしたコードを押さえれば必然的に半音下がるということだ。
だからと言って「じゃあレギュラーチューニングで良いじゃん」とはならない。
たとえば、6弦の開放弦を弾く「E」のパワーコードは、レギュラーチューニングにおいて物理的にそれ以上低い音が出せない。
6弦の「E」より低い音を出す弦がそこには存在しないからだ。
ギターをやっていないと分かりにくいかもしれないが、とにかくレギュラーチューニングでは6弦の開放弦を弾く「E」より下の音を出したくても出せない。
したがって、レギュラーチューニングの場合と同じ押さえ方で音が低くなる「半音下げチューニング」という概念がある。
あとはキーが下がるのでボーカルが歌いやすくなるという利点もある。
他にも半音にするメリットはいくつかあるが記事の主旨ではないのでこの辺にしておこう。
半音下げチューニングの邦楽ロックバンド/楽曲
BUMP OF CHICKEN / 天体観測
説明不要のカリスマ邦ロックバンド「BUMP OF CHICKEN」。
最近では直井由文(b)の不祥事も記憶に新しいが、好きなバンドなので再び4人揃って活動する日を楽しみに待っている所だ。
彼らの楽曲はそのほとんどが半音下げチューニングと言われている。
映像にある「天体観測」は比較的コピーがかんたんなので初心者にもおすすめ。
ストレイテナー / KILLER TUNE
2018年には結成20周年を迎えたベテランにして超実力派バンド「ストレイテナー」 。
筆者はホリエアツシ(Vo/G)を天才だと思っている。現状では彼の辞書に「才能の枯渇」という文字はないと思われる。
もう10年以上ストレイテナーの作品を聴き続けているが、リリースするたび衰えるどころか新たな才能がどんどん開花しているのだ。
本当に凄いと思うし、ホリエのアイデアを「ストレイテナーの音」として具現化できる他のメンバーにもリスペクトしかない。
彼らの楽曲はほとんど半音下げチューニングである。
ほぼ全曲半音下げですよ。ほぼですが。
— 大山 純 ストレイテナー (@OJ_Japan) October 3, 2018
ONE OK ROCK / Clock Strikes
海外でのツアーや大規模フェスへの出演するなど、日本のみならず世界中で支持を集める「ONE OK ROCK」。
正直近年の作品はまったく興味がないけれど、まだインディーズだった「Keep it real」からチェックし始めて「35xxxv」辺りまでは本当に良く聴いていたのでかなり思い入れのあるバンドだ。
ONE OK ROCKはレギュラーチューニングが多いイメージ。
映像で紹介した「Clock Strikes」以外だと
- ONION!
- Ending Story??
- C.h.a.o.s.m.y.t.h.
- Nothing Helps
- キミシダイ列車
- エトセトラ
- アダルトスーツ
辺りが半音下げチューニング。
X (X-JAPAN) / 紅
ビジュアル界のカリスマバンド「X-JAPAN」。
彼らは「JAPAN」が付く前「X」時代のほとんどが半音下げチューニングだ。
「SCARS」はドロップD、「ART OF LIFE」「Rusty Nail」はレギュラーなど「X-JAPAN」以降は楽曲によってチューニングを変えている印象がある。
B`z / さまよえる蒼い弾丸
2007年には『Hollywood's RockWalk』の殿堂入りを果たし、CD総売り上げは当時世界的に史上7位となる7582万枚を記録したB`z。
モンスター級の活躍は同じ日本人として誇らしい。
パクリだ盗作だと言われ続けているが、これだけ支持されるのは楽曲とB`zの二人に魅力があるという事だろう。
彼らの楽曲はレギュラーチューニングが多いけれど、
- さまよえる蒼い弾丸
- Liar! Liar!
- 愛のバクダン
- ゆるぎないものひとつ
- BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-
など一部の人気曲は半音下げチューニングになっている。
凛として時雨 / Beautiful Circus
変態カオティックハードコアバンド「凛として時雨」。
その楽曲は時にプログレを感じさせるなど、邦ロックバンドの中でも異質な存在でありスリーピースとしては最高峰に位置するだろう。
そんなサウンドにリスナーは驚かされたわけだが、コンポーザーであるTKはプログレどころか洋楽さえもほとんど聴かずに現在に至っているようだ。にもかかわらずあのサウンドを生み出せるというのは天性の才能なのだろうか。
凛として時雨はほとんどの楽曲が半音下げチューニングになっている。
ASIAN KUNG-FU GENERATION / それでは、また明日
そのスタンスやサウンドなどが、現在の邦ロックシーンに多大な影響を及ぼした「ASIAN KUNG-FU GENERATION」。
彼らの音楽はいつ聴いても小気味よい安心感がある。ロックでありながらリスナーの日常に違和感なく溶け込める柔軟性というか。
筆者は日常と地続きの音楽はあまり得意ではないけれど、歌詞のせいなのかアジカンは不思議と聴けてしまう。
アジカンに限った話でもないけれど、彼らは作品によってサウンドを変化させる。リスナーの趣味嗜好で好きなアルバムがそれぞれ違ってくる所も面白い。
ちなみに筆者は「それでは、また明日」が収録された「ランドマーク」がお気に入り。
半音下げチューニングだと、同じく「ランドマーク」収録曲で元チャットモンチーの橋本絵莉子がコーラスで参加した「All right part2」 なんかもある。というかアジカンは半音下げが多い。
Official髭男dism / Pretender
今や国民的な人気を誇るピアノ・ポップ/ポップ・ロックバンド「Official髭男dism」。
共感を得る歌詞、極めてキャッチーなメロディとポップなサウンドは老若男女問わず熱い支持を受けている。
本当に毒気がないバンドというか、これで売れない方がおかしいよなと思わせる見事な大衆性。ロックバンドが放つ「歌モノ」として限界ぎりぎりのレベルにまで研ぎ澄まされている。
そんなヒゲダンであるが、一世を風靡した「Pretender」は半音下げチューニングだ。
それ以外の有名どころの楽曲では
- Stand By You
- FIRE GROUND
- イエスタデイ
- 115万キロのフィルム
- 異端なスター
上記が半音下げチューニングになっている。
RADWIMPS / 会心の一撃
アニメーション映画「君の名は。」の挿入曲『前前前世』のヒットで国民的人気バンドの仲間入りを果たしたRADWIMPS。
筆者は2006年リリースの「有心論」に衝撃を受け、それから聴き続けていたのだがまさかここまで爆発的に知名度が上がるとは思ってもみなかった。
彼らの楽曲は基本的にレギュラーと半音下げチューニングになっている。
「会心の一撃」以外の楽曲だと
上記が半音下げになっている。
東京事変 / 群青日和
2020年解散から8年ぶりに活動再開した、椎名林檎率いる技巧派バンド「東京事変」。
ソロアーティスト『椎名林檎』とはまた別の、アダルトな雰囲気が楽しめる珠玉の名曲を数多く世に送り出している。「唯一無二」という表現がよく似合うバンドだ。
映像で紹介した「群青日和」はギターだけが半音下げでベースはレギュラーチューニングという変則的なパターン。
上記以外では「閃光少女」も半音下げチューニング。
My hair is bad / 真赤
赤裸々で女々しい歌詞が多くの共感を生み、邦ロック界で確固たる地位を築きあげた「My hair is bad」 。
彼らの魅力は「正直」なところだと思う。
上手く取り繕うとかカッコよく見せるとか、それらと対極に位置する彼らが最高に輝いて見える。正直だからこそ弱さを否定しないし、自分たちをカッコよく見せない。というか正直すぎて出来ないのだろう。
人間は元々弱いしカッコ悪いものだ。ファンは彼らの生き様に感銘を受け自身を重ねているのだと思う。
My hair is badは楽曲のほとんどが半音下げチューニングである。
半音下げチューニングのおすすめ邦楽バンド まとめ
できるかぎりジャンルを分けて紹介してきたつもりなので気になるバンドをぜひチェックしてみてほしい。
洋楽は半音下げのバンドが多いと思うので「洋楽編」もいつかやってみたいと思っている。
それではまた。
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