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そこに鳴る 迷ったらこれを聴け! 【27選】おすすめ人気曲代表曲

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2011年夏、大阪にて結成された超絶変態技巧派バンドそこに鳴る

 

彼らはコンスタントに作品をリリースしており、現在(2021年3月)までに、

  • シングル:1枚(会場限定:1枚)
  • ミニアルバム:5枚
  • フルアルバム:1枚

上記がラインナップされている。

 

 

邦ロック界ではカテゴライズが難しい個性的なサウンドを鳴らす彼ら。

 

2018年に発表された楽曲「掌で踊る」が、YouTubeにて300万回再生を突破するなど着実に知名度を上げている。今後何かのきっかけで大きくブレイクしてもおかしくはない。

 

ということで今回は、未来の「そこに鳴るファン」に向け、およそ6年聴き続けている筆者が、"ライブ定番曲"など代表曲の中から、おすすめ人気曲を厳選し紹介していこう。

  

そこに鳴る おすすめ人気曲

ではここから年代が古い順に作品ごとのおすすめ曲を紹介していこう。

 

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1stミニアルバム:I'm NOT a pirolian

記念すべきインディーズデビュー作品。

 

今聴くとまだまだ大人しいものの、変態サウンドの片鱗が随所で顔をのぞかせている。

 

本作がリリースされた当時は「凛として時雨のフォロワー」と表現されることも多かったが、個人的には時雨よりハードなサウンドだと捉えていた。

 

pirorhythm stabilizer ~only your world~ / そこに鳴る

イントロから衝撃で、ギターとベースのタッピングによるユニゾンが圧巻。ある程度名のある若手邦ロックバンドでこんな事ができるのは、そこに鳴るくらいではないだろうか。

 

彼らの楽曲に共通するのが、サウンドに似つかわしくないキャッチーな歌メロだろう。

 

この曲も例に漏れず、思わず口ずさみたくなる良質なメロディをこれでもかと畳み掛けてくる。

 

 

夏の落とし物 / そこに鳴る

何度も登場するギターの高速カッテッィングが印象的な、ソリッドで疾走感溢れるロックナンバー。

 

後半の鈴木重厚のボーカルとギターソロが非常にエモーショナル。

 

 

さらば浮世写し絵の如く / そこに鳴る

哀愁漂うイントロをはじめ、物語性が感じられる叙情的なギターフレーズが数多く登場する。

 

起伏に富んだ歌メロを引き立てる、予測不可能でドラマチックなサウンドアレンジが見事。

 

 

2ndミニアルバム:YAMINABE

"ごちゃ混ぜ"という意図から、タイトルを「YAMINABE」と名付けている。

 

前作から格段に進化したアレンジのおかげで、オリジナリティが一気に増した。

 

方向性の異なる楽曲がカオスに混ざり合っている印象もあるが、どこから聴いても「そこに鳴る」を感じられるサウンドになっている。

 

 

6月の戦争 / そこに鳴る

ゴリゴリでブリブリなベースソロで幕を開ける、情報量多めのハードな一曲。 

 

1分弱イントロが続くのだが、理解が追い付かないほど複雑な音の連続に全くだれることなく楽しめる。というか、このイントロを聴けば彼らのヤバさが嫌というほど伝わるので「6月の戦争」は絶対に聴いてほしい。

 

 

エメラルドグリーン / そこに鳴る

生形真一(ELLEGARDEN / Nothing’s Carved In Stone)と滝善充(9mm Parabellum Bullet)の共作にインスパイアされて生み出された楽曲。

 

また、そこに鳴るの所属する『KOGA RECORDS』の社長/オーナーである『古閑裕』から「もっとポップな曲を入れてほしい」という要請を受けて誕生した側面もある。

 

このことから、本作の中ではストレートにドライブするポップな作風で、そこに鳴るにしては比較的変態度は低い。

 

 

少女の音色に導かれ / そこに鳴る

イントロなしでサビからスタートするインパクト抜群な一曲。

 

"少女"というワードが効果的に使われている歌詞の中で

「少女」って言っていいのは向井秀徳だけ...

という一節が登場する。

 

これは、そこに鳴るがKOGA RECORDSに在籍が決まった際、『向井秀徳』をテーマに曲を作ろうと思ったことに起因する。(※KOGA RECORDSでナンバーガールの初期作を再発していた過去がある)

 

 

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3rdミニアルバム:METALIN

タイトルからもわかるように「メタルサウンド」にこだわって制作されたアルバム。

 

それまでもメタルの要素はあったものの、本作で本格的に様式美まで取り入れた楽曲を聴かせる。

 

ただし、従来のひねたポップ要素や邦ロック的なアプローチも忘れておらず、巧みに融合させる抜群のセンスは唯一無二。

 

 

Break out!!! / そこに鳴る

そこに鳴る」と「メタル」が丁度よい具合にミックスされた、新しさがありながら安心感もある一曲。

 

抑揚を抑えたBメロからサビへ移行する瞬間が最高に気持ちいい。楽曲後半のサビではツインボーカルならではのスリリングな展開が鳥肌もの。

 

ライブではかなりの頻度で演奏されるので必ず押さえておこう。

 

 

新世界より / そこに鳴る

演奏の激しさは相変わらずであるが、サビでのシンガロングが特徴的でポップな雰囲気漂う疾走ナンバー。

 

 

少女の音色に導かれ / そこに鳴る

新旧メタルの要素とそこに鳴る独自のポップロックが融合した新機軸の一曲。

 

イントロやサビを一聴すればメロディックスピードメタルなのだが、ギターソロ前にブレイクダウンを挿入したり、間奏後のギターロック的なアプローチなど、異なる要素を違和感なく繋げてしまう手腕は見事。

 

鈴木重厚によるギターソロは、メタルバンドやっている先輩から借りた「フロイドローズ」を駆使し「SLAYER」を意識して作ったそうだ。

 

クサすぎる歌メロがいかにも"メタル"らしくて良い。

 

 

family / そこに鳴る

メタルミュージックを"そこに鳴る"流にデフォルメした一曲。

 

意外とじわじわ来る変化球な歌詞にも注目してほしい

そう ライオンさんもチーターさんもうさぎさんもみんなひとつ 大地の上のゆりかごの中この血を分ける大家族さ

 

 

sayonara blue / そこに鳴る

本作の中では特に"歌"を前面に押し出した異色のナンバー。

 

「普通にいい曲を作りたい」と思い作られたようだ。

 

本人がインタビューでも語っていたが『Do As Infinity』らしさのある上質なポップロックになっている。

 

 

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4thミニアルバム:ゼロ

様々なサウンドを意図的に取り込んできたそこに鳴るが、自らの原点に立ち返り、初期衝動に逆らわず"今鳴らしたいロック"をシンプルに鳴らしたのが本作。

 

 改めてバンドのポテンシャルを世に知らしめた熱量溢れる一枚

 

掌で踊る / そこに鳴る

冒頭でも触れたのだが、この曲は現時点(2021年3月)で最も認知度が高く、代表曲の筆頭に挙げられるので必ず押さえておこう。

 

『This is そこに鳴る』と言わんばかりの、変幻自在なマスロック的アプローチと歌の魅力をどちらも両立させた、これまで培ったすべてを注ぎ込んだと言える屈指のキラーチューン。

 

鈴木が車内でNUMBER GIRLを聴いていた際に、イントロからサビまで一気に思いついたそうだ。

 

 

Less Than Zero / そこに鳴る

邦ロック界隈ではおなじみの4つ打ちロックナンバー。

 

鈴木のインタビューによれば、冒頭のフレーズが浮かんだ際「凛として時雨」に似ていると感じたそうだ。

 

その場合いつもならボツにするらしいのだが、アルバムのテーマである「ゼロ」にのっとり、自らのルーツに正直に"楽曲"として広げていったのがこの曲。

 

 

表裏一体 / そこに鳴る

エレクトロの要素やピアノの音色など、バンドサウンド以外を貪欲に吸収した美しくも混沌とした一曲。

 

 

self connection / そこに鳴る

ストップ&ゴーを駆使したポストロック的なサウンドが楽曲を引っ張っていくが、この曲の神髄は流麗な歌メロにあると思う。

 

特にサビのメロディは一度聴けば口ずさめるほど極めてキャッチー。サビのアレンジが比較的シンプルになっていることもあり尚更歌が映える。

 

 

indelible time / そこに鳴る

静かな立ち上がりから一転、そこに鳴るの王道サウンドが響き渡る。

 

タイトな演奏に合わせた鍵盤の音が効果的に配置され、いつにも増してドラマチックな印象。サビではシンセサイザーやストリングスも前面に押し出し、美しく荘厳となったサウンドのスケール感に圧倒される。

 

 

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5thミニアルバム:一閃

鋭利な刃物で空間を切り裂りさくかのようソリッドな楽曲が詰まった名盤。

 

よりメジャー感を増し聴きやすくなったメロディに加え、そこに鳴るが誇る"変態サウンド"も楽しめるので総合的な満足度が高い。

 

バランス的に、『はじめてのそこに鳴る』として最適なのが本作だと思う。

 

業に燃ゆ / そこに鳴る

そこに鳴るは、自分たちが求められているものを理解し、最高の形で常にリスナーに提示してきた。

 

そうしたスタンスで生み出された楽曲たちは、本作である種"完成"を迎えたと思う。

 

テクニカルな演奏、予測不能のアレンジ、耳馴染みの良いメロディ、そのすべてが高次元で融合している。もはや『そこに鳴る』という新たなジャンルを確立したと言ってもいい。

 

そんな作品のリード曲である「業に燃ゆ 」は、ジャンル「そこに鳴る」を知るには打ってつけである。

 

 

絶対的三分間 / そこに鳴る

お得意のマスロック的なフレーズが冴えわたるリズミカルな一曲。

 

『絶対的三分間』はタイトル通り「三分」ジャストの演奏時間なのだが、曲が誕生した背景にはミラクルなエピソードがあった。

 

まず仮歌の段階で、Aメロ頭の「耳に残った三分間の正体」というフレーズがメロディと共に浮かんだらしい。

 

その後、鈴木がお風呂に入っていた際、イントロからAメロまでの流れを思い付き、パソコンでデータに起こし"フル尺"として完成させると偶然「三分」になったという、まさに奇跡。

 

 

fake fake fate / そこに鳴る

 1分19秒という彼らの中では珍しいショートチューン。

 

アルバムタイトルである「一閃」を最も端的に表現した曲だと思う。

 

実際に音で空間を切り裂くことは出来ないけど、「この音なら切れるんだよ」と言われたら信じてしまいそうな規格外の鋭さをもったサウンドは必聴。

 

 

re:program / そこに鳴る

「一閃」リリースの約半年前に、会場限定CDとして発売されていた楽曲。

 

鈴木曰く「掌で踊る」の作風をさらに発展させた楽曲のようだ。

もう少し盛っている感じですね。現状で自分たちの作れるMaxというところまで、やりたい放題にやった曲なんです。「掌で踊る」から入ってきてくれた人たちを惹き付けつつも、よりハチャメチャで、よりポップにしたというか。砂糖と塩をめっちゃ入れたような…

出典:JUNGLE LIFE

 

 

azure frust / そこに鳴る

空間を感じさせる繊細なフレーズと、ソリッドで熱量の高いサウンドが絡み合い、最高の高揚感が味わえる。

 

 

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1stアルバム:超越

2020年10月7日にリリースされたファン待望の1stフルアルバム。

 

過去の「そこに鳴る」を超越する驚異のサウンドが詰め込まれた名盤。

 

前作「一閃」の延長線上の作風で、二作を続けて聴くとその進化が如実に感じられる。

 

 

Lament moment / そこに鳴る

過去の「そこに鳴るサウンド」を踏襲しながらも、より緻密になった楽曲構成とアレンジは驚異の音楽体験をもたらしてくれる。

 

聴くたびに新たな発見があるので何度も楽しめる楽曲だ。

 

あまり言及されないが、鈴木重厚の歌は作品を重ねるごとに上手くなっているので、本作は彼の歌声もぜひ注目して聴いてもらいたい。

 

 

Mirage / そこに鳴る

個人的に本作は"歌"がかなり全面に出ていると思う。

 

かといってサウンドを食っているわけではなく、お互いのバランスは絶妙なのだが、この曲はそれが顕著に表れているので両者のバランスを意識して聴いてみてほしい。

 

 

complicated system / そこに鳴る

2019年11月20日にリリースされた初のシングル「complicated system」。

 

シングルに選ばれるだけあって非常にキャッチーなメロディである。

 

そこに鳴るの持ち味がふんだんに盛り込まれた楽曲であり、複雑に絡み合うギターとベース、息の合ったツインボーカルの妙味が体感できる。

 

 

天秤の上で / そこに鳴る

藤原美咲のボーカルをメインに据えたミドルナンバー。

 

ディレイをかけた幻想的で浮遊感のあるギターサウンドが特徴。サビではハードなサウンドと混ざり合い、メロディの儚さと相まって激しくも美しい楽曲の世界観を演出している。

 

 

極限は刹那 / そこに鳴る

現時点(2021年3月)でそこに鳴る史上最も速い楽曲。BPM300。

 

ロックに馴染みのない人が聴いても忙しなさが伝わると思うし、楽器をやっているなら、このスピードでこれだけのプレイをするのがどれだけ大変か分かってもらえるはず。

 

ギターは言うまでもなく凄いけど、Aメロで動き回るフレーズと、Bメロの三拍子でリズムをキープしたベースがヤバすぎる。

 

 

white for / そこに鳴る

藤原美咲のボーカルをメインに据えたバラードナンバー。

 

これまでも藤原がメインで歌唱する楽曲は存在したが、white forでは初となるフルコーラスでリードパートを担当している。

 

そこに鳴るの超絶サウンドは影をひそめ、歌を聴かせることに注力したアレンジがメロディの良さを際立たせている。

 

 

そこに鳴る おすすめ人気曲 まとめ

というわけで、そこに鳴るのおすすめ人気曲をまとめてきたがいかがだっただろう。

 

アルバムのおすすめとしては上述した

  • 『一閃』
  • 『超越』

 

もちろん過去の作品から順に追っていくのが最良だけど、時間がないという方はとりあえず「一閃」を聴いてみてほしい。生ぬるい邦ロックに飽きているなら琴線に触れるはず。

 

それではまた。

 

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