【レビュー】SHADOWS 「torches」の感想 攻めの姿勢を貫いた名盤
SHADOWSが会場限定でリリースした2ndアルバム 「torches」。
全12曲で28分31秒というコンパクトにまとめられた作品。
テンポよく曲が進んでいくスピード感に溢れた作風のため何周でも聴けてしまう。
相変わらずメタリックでパンキッシュでハードコアでギターの音が分厚くてボーカルも最高で文句なしにカッコいいアルバム。
前作「illuminate」もかなり満足できる作品だったけど今回の「torches」も相当ヤバい出来です。
前作「illuminate」のレビューはこちら↓
今回ご紹介する「torches」"会場限定"と銘打たれていますが、実は配信でも音源は入手可能です。ライブに足を運べないファンは配信の方でぜひゲットしてください。
「torches」itunesはこちら
「torches」amazonはこちら
では「torches」全曲レビューいってみましょう。
- 「torches」itunesはこちら
- 「torches」amazonはこちら
- SHADOWS 「torches」レビュー
- SHADOWS 「torches」は名盤アルバム
- 「torches」itunesはこちら
- 「torches」amazonはこちら
SHADOWS 「torches」レビュー
「torches」01. Flare
ザクザク刻むリフが非常に心地良いオープニングを飾るインストナンバー。特にテクニカルなプレイというわけではないがとにかく雰囲気がカッコいい。この下っ腹に来る感じ最高だね。曲間を開けず2曲目「Vices」に突入する.
「torches」02. Vices
ここからが「torches」本番。早くてやかましくてノリノリな1曲。キレのあるリフに思わず頭を振っちゃう。後半のブレイクダウンは誰もが拳を突き上げたくなるだろう。
「torches」03. Still Remember
サビで広がっていくメロディが気持ちいい。ギターはゴリゴリだしシャウトもいつも通り入っているけどめちゃくちゃポップな曲。後半部分はライブでのシンガロング必至。ぜひ覚えてライブで歌っちゃおう。
「torches」04. My Direction
こちらも3曲目「Still Remember」に続きポップなナンバー。スピードを抑えたイントロから跳ねたリズムが心地よいAメロに突入し、その勢いのままサビへ。全編を通しシンガロングパートを備えたライブで映える一曲。
「torches」05. The Lost Song
マシンガンのようなキレのあるリフから始まるとにかく早いメロディックハードコアなナンバー。
このジャンルに馴染みのないリスナ-だと無軌道に暴れまわっている曲に聴こえるだろう。でも実際は緻密に計算されたリフに、Hiroのボーカルや随所で挿入されるシャウトが絶妙のバランスで曲を構成している。
短いながらも非常に完成度の高い1曲。
SHADOWSは勢いでやっているイメージが強いけれど、本当はクレバーなバンドです。
「torches」06. Sway
アルバムリリースに先駆けた配信楽曲。
カラフルなギターアレンジが光るミドルテンポのメロディアスなナンバー。
他の楽曲同様シャウトが挿入されるがサビのキャッチ―さが際立っているのでアルバム随一の聴かせる曲になっている。
「torches」07. Overcome
こちらも6曲目「Sway」同様ミドルテンポな曲でメロディアス。ボーカルラインに絡みつくようなギターフレーズが印象的。リフが目まぐるしく変化するので何回聴いても飽きないだろう。
「torches」08. Under My Skin
ここから3曲は怒涛のパンクナンバーが続く。
全編パンキッシュなリフで構成された爽快感抜群の非常に気持ちの良い1曲。
とにかく速い。
イントロからAメロに突入後は一切テンポを落とすことなくラストまでノンストップで駆け抜ける。
「torches」09. Hallucinate
1分3秒という驚異のハイスピードナンバー。速くて短いけど曲の情報量や音の密度はかなりのモノ。実際アッという間に聴き終わってしまう曲だけど、緩急をつけたアレンジのおかげで満足度は高い。
「torches」10. Starting Over
9曲目「Hallucinate」よりもさらに短い。驚愕の48秒。とにかく速いため"ながら"で聴いていると気付いたら終っている。
こんなに短い曲でもフックがあってメロディが頭に残るってすごいと思うな。
「torches」11. Stars
先程までのパンクな勢いから一転、「torches」では数少ないミドルテンポでメロディアスなナンバー。高速ナンバーで火照った身体をクールダウンさせ感動のラストへと繋げてくれる。
「torches」12. Candles
「Candles」ってタイトルが粋ですな。「torches」ラストを飾る壮大なナンバー。
イントロやAメロは跳ねたリズムで構成されているため曲の前半は歌を聴かせるよりもサウンドメインな印象を受けた。
サビではテンポチェンジや広がりのあるアレンジで、打って変わって歌を聴かせる構成になっている。ラストのシンガロングパートは感動的で心地よい余韻に包まれた。アルバムラストにふさわしい名曲。
SHADOWS 「torches」は名盤アルバム
前作「illuminate」は攻撃的な作品だったが、今回の「torches」も負けず劣らずのガンガン攻める非常に尖った作風になっている。
なんだか「速い速い」言ってた気がするけど本当に速い曲が多くて、結果的にこんなアホみたいなレビューになってしまった。でも本当に速くてカッコいい曲が多いからこの手のジャンルが好きなら絶対に購入して損はない。
会場限定アルバムだが配信でも入手できるので、ライブに行けないSHADOWSファンはぜひとも手に入れてもらいたい。
とはいえ、出来ることならライブに参加して生のSHADOWSを感じた上でこのアルバムに触れることをおすすめする。
★あわせて読みたい★
前作「illuminate」のレビューはこちら↓
「torches」itunesはこちら
「torches」amazonはこちら