【レビュー】NAMBA69「FRIENDS」を聴いた感想
Hi-STANDARDのベースである難波章浩が率いるポップパンクバンド「NAMBA69」
8月5日にリリースされたミニアルバム(EP)「FRIENDS」を聴いたのでさっそくレビューしていきます。
「NAMBA69」に関してはこちらの記事でも熱く語っていますのでよろしく
NAMBA69「FRIENDS」レビュー
NAMBA69「FRIENDS」- LIFE IS GOOD
ドラマチックなイントロで幕を開けるが、0:50を超えた辺りでファストコアな展開に。
ようやくボーカルパートが登場したかと思えば、再びテンポダウン。
その後は疾走するアウトロでフィニッシュ。
ぼやぼやしていたらあっという間に終ってしまう1:30のパンクナンバー。
NAMBA69「FRIENDS」- YOU'RE MY FRIEND
西海岸ポップパンクを思わせるカラッとしたギターサウンドとカッティングフレーズが心地よい。疾走感、アグレッシブさを感じさせつつポップでキャッチーな耳障りの良い曲。
NAMBA69「FRIENDS」- PLAY THE GAME
パンクでありながらモダンでラウドなエッセンスも感じられるサウンド。そのバランスは絶妙でなかなか真似の出来るものではない。
ko-heyがいるからこういう曲が生まれるんだろうな。
モダンで今っぽい雰囲気が感じられる中で、こうした古き良きギターソロを聴かせてくれるのは個人的に評価したいポイント。
NAMBA69「FRIENDS」- BEST OF THE BEST
中盤まではレゲエ&スカサウンド。めちゃくちゃ夏に合いそうな曲。
ラブ&ピースですな。
間奏のギターソロを皮切りに疾走パートに突入。その勢いのまま徐々にテンポを落とし再びスカなビートが登場。異なるアプローチのサウンド同士を違和感なくつなげる曲構成が見事です。
NAMBA69「FRIENDS」- IT'S ONLY PUNK ROCK
パンクという音楽は本来シンプルで勢いに任せて突っ走るものが多いけれど、NAMBA69が表現するとこんなにも色彩鮮やかになる。現在の彼らが最も得意とするスタイルかもしれない。
曲に彩りを加えるアレンジになってはいるが、歌を聴かせるため絶妙な調整が為されている。あくまでメロディを際立たせるための装置としての側面も持つ。
このバランス感覚はNAMBA69ならではの物だし強力な武器になっていると思う。
歌詞は個人的なテーマからより普遍的な内容に向かっているようで、この曲は特に歌詞を追いながら聴いていただきたい名曲。
NAMBA69「FRIENDS」レビュー まとめ
インタビューで難波さんが語っていたが「1曲たりとも捨て曲なしで行こう」と決めて制作に入ったようだ。そのコンセプト通り非常にクオリティの高い曲ばかりで、個人的には大満足の1枚である。
ドラムがMOROに替わったことも制作に影響を及ぼしたそうで、その辺りはいい方向に転がったのではないだろうか。より自由な発想でカッコいいものは何でも取り入れようという雰囲気で現在もバンドは活動しているようだ。
ko-heyが加入した時はこれがNAMBA69の最高到達地点だと思ったが、MOROの加入でさらなる高みが狙えるバンドに変貌した。
NAMBA69にはぜひこのままの勢いで突っ走ってもらいたい。
次の作品も高いハードルを軽々と超えてくれるだろう。期待して待ちたいと思う