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9mm Parabellum Bullet ダサいのに売れた理由を真面目に考えてみた

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9mm Parabellum Bullet (読み方:キューミリ・パラベラム・バレット)

 

 

2019年に結成15周年を迎えた彼ら、数ある邦ロックバンドの中で未だに根強い人気を誇っている。

 

筆者も大好きなバンドなんだけど、某掲示板やSNSでは9mmの音楽に対し以下のような意見がよく挙がっている。

 

歌が下手でダサいのにカッコいい

 

9mmを知らない人が見たら「どういうこと!?」となるに違いない。

 

 

だが、9mmの「ダサかっこいい」はファンの認識として半ば常識なのだ。 

 

このページに辿り着いたということは、あなたも一度は「9mmはなぜ売れたのだろう?」と考えたことがあるかもしれない。

 

今回は「9mm Parabellum Bullet」がダサいのに売れた理由を筆者なりに考察していく。

 

 

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9mm Parabellum Bullet ダサいのに売れた理由

革新的な音楽性

ダサいダサいと言われている9mmだが、彼らの音楽は邦ロック界において革新的だったと思う。

 

「歌謡ロック」「演歌ロック」と呼ばれている彼らの楽曲は、当時のキッズたちに衝撃を与えたのではないだろうか。

 

9mmが結成された2004年と言えば、ユグドラシルをリリースしたBUMP OF CHICKENがかなり幅を利かせていた頃だ。

いわゆる「ギターロック」にまだ元気があった時代。

 

 

丁度その頃、インディーズで頭角を表しはじめた9mm。

 

 

9mmの音楽性は「メタル/ハードコア+ダサい歌謡曲

 

こう言っては何だけど、ギターロックはある種「普通」のロックだ。

 

善し悪しの話ではなく、アレンジも「コードをかき鳴らすだけ」とか、ギターソロが無いバンドも数えきれない。人によっては「J-POP」と区別がつかない場合もあるだろう。

 

そういった「ギターロック」と比較すると、9mmのサウンドは非常に刺激的。

 

ギターロックから感じられる"疾走感"とは別次元の速さを誇る曲が多い。また、ロックに疎いリスナーでも分かるレベルでギターを弾きまくっている。

 

 

要するに、ハードコアやメタルの要素なんだけど、それまで邦ロックというか「ロキノン系」しか聴いてこなかったリスナーは、9mmのサウンドが新鮮だったのではないだろうか。

 

サウンドが激しいバンドなんて当時でも数えきれないほど存在していたが、9mmのようなアプローチで台頭してきた邦ロックバンドはいなかったと思う。

 

若者が"刺激的"な物に惹かれるというのは今更解説するまでもないし、9mmの音楽に自然と惹かれていったのではないだろうか。

 

 

9mmが支持された要因はサウンドだけではない。

 

当時の邦ロック界隈では異例の激しいサウンドに、日本人が好む歌謡曲テイストのメロディが乗ることで聴きやすさも同居している。

 

こうした9mmのスタイルは2004年当時はかなり斬新だったはず。

 

 

結局、多数から支持される「優れた音楽」というのは、何かしら新しい要素を内包している場合が多い。

 

たとえば、メタルにラップを取り入れるだとか、ハードコアにエレクトロの要素を融合させるとか。

 

少なくとも、2004年時点の邦ロック界隈では9mmの音楽性が「優れた音楽」だったのだろう。

 

それだけ、他に類を見ないロックを鳴らしていたのだから、支持されて当然ではないだろうか。

 

 

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結局はカッコいいから売れた

9mmがインディーズデビューした頃、音楽業界では「ダサくて売れないだろう」と言われていたらしい。

 

だが多くのファンは、彼らのダサさを受け入れ、それをむしろ楽しんだ。

 

 

「ダサかっこいい」という感覚の正体は分からないけど、日本人のメタラーはダサかっこいいと言われる「北欧メタル」も比較的好きな国民性。

 

したがって、同じくダサカッコいい「9mm」を好きになる資質はあると思うのだ。

 

 

 

少し考え方を変えてみるが、そもそも9mmが売れ始めた時期に「ダサかっこいい」と思いながら聴いていたリスナーがどれだけ居ただろう。

 

ひょっとしたら純粋に「カッコいい」と捉えるリスナーが意外と多かった可能性もある。もしくは、ダサかっこよさに気が付いていないだけ。

 

というか「ダサかっこいい」なんて感覚は主観によるものだから、9mmをストレートにカッコいいと感じる人が相当数いたっておかしくはない。

 

  

9mmの

  • 「クサすぎるメロディ」
  • 「珍妙なリズム」
  • 「中学生が書いているような歌詞」

等々は個人的に滅茶苦茶ダサく感じるが、そう捉えているのはファンの内の何%かなんて誰にも分からないだろう。

 

 

「9mmはダサい」というイメージが現在当たり前のように定着しているけど、ネット上の「声の大きな人物」のコメントに引っ張られただけかもしれない。

 

 

2018年「DA PUMP」の『U.S.A.』が「ダサかっこいい」ということで大ヒットした。

筆者からすると、U.S.A.はダサいだけでカッコいいとは思えなかった。曲としては好きだけど。

 

当時ネット上で「USA、ダサかっこいい!」としきりに言われていて、半ばネタのようになっていた。

 

正直ダサかっこいいと思っていなくとも、空気を読んで賛同していた人もいると思う。それは善し悪しではなく日本人は「右向け右」の傾向が強い。

 

筆者と同様に、単純に「ダサい」と思っていた人や、ストレートに「カッコいい」と思っていた人もいたはずなのだ。

 

 

邦楽業界は「歌詞が共感されてナンボ」といった考え方があるけど、9mmの歌詞に共感しているリスナーが果たしてどれだけいるだろう。

 

曲によりけりだが筆者は「共感」どころかあまりのダサさに笑ってしまうことさえある。※念を押しておくが、9mmの大ファンであり決して馬鹿にしているわけではない。

 

これは「クサいメロディ」や「恥ずかしいリズム」も然りだ。

 

だが、そんな9mmの楽曲を、心から「カッコいい」と感じるリスナーも存在するはずだ。

 

 

ここでようやく当項のタイトルに着地する。

 

「結局はカッコいいから売れた」じゃないのかな。

 

 

9mm Parabellum Bullet ダサいのに売れた理由 まとめ

  • 楽曲の良さ
  • カッコよさ

という、ロックバンドが売れるための"当たり前"を満たしていた結果、9mmは支持を得ることが出来たと結論付けた。

 

「曲が良くてカッコいい」という"要素"は、突き詰めれば売れるロックバンド全てに当てはまるかもしれない。

 

ただし、その"要素"はバンドによって形が様々で「楽曲の良さ」「カッコいい」の方向性も千差万別だと思う。

 

実は今回深夜のノリで執筆している。明日には考えが変わっているかもしれないがその際は加筆修正したい。

 

それではまた。

 

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