【21選】洋楽ミクスチャーロック絶対聴くべきおすすめ海外ラップメタル(コア)バンド
ヘヴィサウンドにラップを取り入れた、ラップメタル/ラップコアをはじめとするミクスチャー(ラップ)ロックバンドを紹介していくこの企画。
前回は邦楽ミクスチャーロックを特集したが、今回は海外の洋楽ラップメタル/ラップコアに絞り筆者が厳選したおすすめバンドを紹介していこう。
日本の邦楽ミクスチャー(ラップ)ロックバンドのまとめも人気です
ラップロック/ミクスチャーといっても幅が広すぎるため、大きく3つのカテゴリに分けてみた。
上記のような感じで大まかに分類した。
何となく振り分けただけなのであくまでも目安ということでお願いします。
- おすすめの洋楽(海外)ラップメタル(コア)バンド
- オールドスクール的ラップメタル(コア)
- モダンメタル的ラップメタル(コア)
- その他の音楽ジャンル+ラップメタル(コア)
- 洋楽ミクスチャー(ラップ)ロックのおすすめ まとめ
おすすめの洋楽(海外)ラップメタル(コア)バンド
ではここから筆者の分けたカテゴリー別に各バンドを紹介していきたいと思う。
オールドスクール的ラップメタル(コア)
誰もが真っ先に思い浮かべるような古き良き「ミクスチャーロック」を体現しているバンド。2000年代前半のニューメタル的なバンド、また近年のリバイバル組も含め、それに類似するサウンドで活動しているバンド。
Prophets of Rage(プロフェッツ・オブ・レイジ)
このバンドに関しては音楽性を解説するのも野暮なのでさっそく曲を聴いていただこう。
2016年アメリカで結成されたラップロック/ラップメタルバンド。
のメンバーによって結成された、リビングレジェンドによる超豪華バンド。
レイジを紹介してもよかったのだが、あまりにも知名度がありすぎるため今回はあえて外しProphets of Rageを選んだ。
このサウンドだとどうしてもザックのラップが恋しくなるけれど、これはこれでもちろんカッコいい。
A BROKEN SILENCE(ア・ブロークン・サイレンス)
2008年オーストラリアで結成されたミクスチャーロックバンド。
オーストラリアのリンキンパークと称される実力派で、日本でもなかなかの知名度を誇る。
そんな彼らは2011年3月に発生した東日本大震災の際、
「何か自分たちにできることはないか?何でもするよ!
今は辛いだろうけどいつでも日本のことを思っているよ」
このような日本を励ますメッセージを発表している。
彼らの親日ぶりはこれだけではなかった。
これまで応援してくれた日本のため力になりたいと、アルバム『A BROKEN SILENCE』の売り上げの半分を、日本赤十字に寄付したそうだ。
A BROKEN SILENCEの音楽性は、ラウド/ヒップホップ/ピアノ/エモ/パンクなどを融合させたハイブリットなミクスチャーサウンド。
ラップを担当する「Torcha」は、元々オーストラリアのヒップホップ界では名のある人物のようで、ラッパーとしてのキャリアも相当積んでいるようだ。
彼のスキルは「A BROKEN SILENCE」でも如何なく発揮されており、他のバンドではなかなか味わえない本格的なライムやフロウが楽しめる。
ENHANCER(エンハンサー)
1996年フランスで結成されたラップコア/ラップメタルバンド。
フランスのミクスチャーバンドは「Pleymo(プレイモ)」をはじめ、意外と良質なものが揃っているのだが、ENHANCERもそのうちの一つ。
今回紹介しているバンドの中では比較的聴きやすく、オーソドックスなラップロックといった雰囲気が漂うが、普通にカッコいいというのが実は一番難しかったりする。
Hollywood Undead(ハリウッド・アンデッド)
2005年ハリウッドで結成されたラップコアバンド。
メンバー全員がマスクを装着してパフォーマンスするいわゆる「覆面バンド」である。
サウンドコンセプトは「なんでもあり!」とメンバー自ら語っているように、メタル、ハードコア、ヒップホップと刺激的なジャンルを巧みに融合させた音楽性である。
全体的にLINKIN PARKを彷彿とさせるサウンドなのだが、彼らはヒップホップの要素をより強めたスタイル。
いずれにせよ、リンキンパークが好きならすんなりと世界に入っていけると思う。
Bionic Jive(バイオニック・ジャイヴ)
1998年アメリカで結成されたラップコア/ミクスチャーメタルバンド。
黒人による2MC+バンドスタイルで、ボーカルのビジュアルからもヒップホップ要素が強いことが伺える。
ラップはかなり本格派でサウンドにもキレがありダーティーなミクスチャーロックが味わえる。
BackWordz(バックワーズ)
2015年アメリカで結成されたニューメタルバンド。
ラウドなサウンドにラップを乗せたスタイルのBackWordzは、自らの音楽性をSTREET POP/METALと形容している。
Escape the Fateのボーカルとコラボしたり、ギターリフなどからラウドロックの要素を強く感じられるが、サビメロは極めてキャッチーでポップ。
まさに「ストリートポップ」という表現がぴったりだ。
サビメロに対しラップは極めて凶悪。
まるで怒号のようにも聴こえる終始ハイテンションで個性的なスタイル。
激しいラップのおかげで綺麗なサビメロが一層際立っている。。そのアンバランスさから生まれる快感はBackWordzでしか味わえないだろう。
近年デビューしたバンドの中ではかなりクオリティ高めです。かなりおすすめ。
モダンメタル的ラップメタル(コア)
メタルコア、Djent(ジェント)、ポストハードコアなど現代的なメタリックサウンドが主体のバンド。
上記以外でも筆者の独断で「新しい音だな」と感じたバンドはここにカテゴライズしています。
SMASH HIT COMBO(スマッシュ・ヒット・コンボ)
2004年フランスで結成されたラップコア/ラップメタルバンド。
激ロックでは「ニューメタル x メタルコア x オタク文化」と紹介されていた。
日本のゲーム/アニメといったオタク文化が大好きなメンバーの嗜好が楽曲に影響を与えている超個性的なバンドである。
MVではゲームキャラのコスプレイヤーが登場するなど、その情報だけ抜き出せば完全にキワモノバンドだが、サウンドはモダンメタルを基調としクオリティの高いミクスチャーロックとして昇華させている。
高速ラップも特徴のひとつで、激しいサウンドとの親和性が高い。
HYRO DA HERO(ハイロ ダ ヒーロー)
結成年不明、アメリカで結成されたミクスチャーロックバンド?。
ボーカルの「ハイロ・ダ・ヒーロー」を中心に、AT THE DRIVE-IN、BLOOD BROTHERSなどの元メンバーで結成されている。
紹介するにあたりいろいろ検索してみてみたのだが、ハイロ・ダ・ヒーローのソロプロジェクトなのか、パーマネントなバンドなのかよく分からなかった。
ボーカルの名前とバンド名が同一なので、仮にバンドだとしたらボンジョビやマリリンマンソンのようなものかもしれない。
サウンドは紛れもなくミクスチャーロックのそれなので、バンドか否かはこの際どうでも良いが、楽曲自体はかなり好み。今回紹介してる中では1、2を争うバンドかも。
Amazonの紹介文には
RAGE AGAINST THE MACHINEの精神を受け継ぎ、
切れ味鋭いフロウで世界に噛み付く
と記載があった。
ハイロ・ダ・ヒーローが本当にレイジに影響を受けているのかは不明だが、極めてタイトな演奏に「ザック・デ・ラ・ロッチャ」ばりの切れ味鋭いラップが超かっこいい!
Volumes(ボリュームス)
2009年カリフォルニアで結成。
メディアでは
- Djent(ジェント)
- メタルコア
- ポストハードコア
など、様々なジャンルで紹介されているバンドだが、ラップ、シャウト、クリーンとそれぞれが独立したパートを担当しており、音楽性はミクスチャーラップロックと呼んで差し支えないだろう。
「Djent」に代表される超絶技巧サウンドにラップが乗せた、まさに"新世代ラップ"メタルバンドといえる。
DVSR(Designed Via Strength&Respect)
DVSRはバンド名の読み方が分からないけど、普通に「ディーブイエスアール」でいいのだろうか。
2015年バンド名を「Devastator」から「DVSR」に改名。
ちなみに「DVSR」は「Designed Via Strength&Respect」の略だそうだ。
音楽性は先ほど紹介した「Volumes」同様、「Djent(ジェント)」にラップを乗せた、極めてモダンなラップメタルスタイル。
「DVSR」は近年のニューメタルリバイバルで台頭してきたバンドであるが、演奏のクオリティが軒並み高いためプレイヤー目線でも楽しめるのがうれしい。
Hacktivist(ハクティビスト)
2011年イギリスで結成されたラップメタルバンド。
バンド名の「Hacktivist」とは、「Hack」と「Activist」をミックスした、「政治的なハッカー」という意味。
バンド名さえもミックスしているという「名は体(たい)を表す」粋なバンド。
DVSRと同列で語られることも多いモダンメタリックなサウンドに、クセのないラップが乗るスタイル。
聴く者を選ばない万人にお勧めできるミクスチャーバンドだ。
Sylar(サイラー)
2011年ニューヨークで結成されたメタルコア/ラップロックバンド。
モダンメタリックなギターリフに、スクリーム、ブレイクダウンを取り入れた現代的なメタルコアサウンドを基調とし、ラップやスクラッチを織り交ぜた新世代ラップメタル。
サウンドは極めて激しいのだがサビメロは極めてキャッチー。サウンドとの対比でとてつもなくポップに聴こえる。
近年の作品はリフが比較的のアグレッシブさが減退してしまったのでヘヴィなメタルサウンドを求めるなら1stアルバムが一番おすすめ。
Attila(アッティラ)
海外のwikiではメタルコアと記載されていたが、楽曲を聴くかぎりデスコアの要素がかなり強い。
アグレッシブなサウンドに、シャウト気味のハードなラップが乗る極めて極悪なスタイル。
デスコア+ラップというありそうでなかったオリジナリティが際立っている。
サビは多少メロディアスな気もするが、ラップ以外でもグロウルパートが目立つため全体的にはかなりハードな音楽性である。
その他の音楽ジャンル+ラップメタル(コア)
往年のニューメタルではなく、昨今のテクニカルでラウドなサウンドでもない、カテゴライズできないと判断したジャンルのバンドたち。
パンク、ハードコア、オールドスクールメタルなどなど。
DREGG(ドレッグ)
結成年不明、オーストラリアで結成されたミクスチャーロックバンド。
2015年に初めての作品をリリースしているため比較的新しいバンドだとは思う。
2000年代ニューメタルやヘヴィロックを基本とし、ハードコア、オールドスクールメタルを融合させた独自のサウンドが特徴。
懐かしいと感じるフレーズが多いのだが、上手くミックスさせている事で新しいサウンドになっている所が面白いバンドだ。
個人的にかなり好きなバンドなのでDREGGについては先日特集記事も執筆した。
気になった方はぜひ参考にしてみてほしい。
RISE OF THE NORTHSTAR(ライズ・オブ・ザ・ノーススター)
2008年にフランスで結成されたヘヴィメタル/ラップメタルバンド。
バンド名は『北斗の拳』に由来しているというのだから、最高に馬鹿である(褒め言葉)。
そして、メンバーがパフォーマンスする際に着用する学ランは『スラムダンク』や『ルーキーズ』からインスパイアされたらしい。やっぱり馬鹿である(褒め言葉)。
こうした嗜好からもうかがい知ることが出来るが、RISE OF THE NORTHSTARはかなりの親日家。
MVの撮影を「甲子園球場」「秋葉原」「渋谷」で行っていたり、「Samurai Spirit」「Bosozoku」といった楽曲名にもそれが顕著に表れている。
極めつけはこの曲
「か~め~は~め~」 というおなじみのアノ声で幕を開けるこちらの楽曲はドラゴンボールのサイヤ人にインスパイアされている。
一見キワモノバンドのようであるがサウンドは大真面目。
ミクスチャーはニューメタルに寄せることが多いけれど、彼らの場合はオールドスクールなメタルサウンドを聴かせてくれる。
歌詞に抵抗がなければ一風変わったラップメタルとして楽しめるだろう。
Senshi(戦士:センシ)
2017年セルビアで結成されたラガメタルバンド。
バンド名からも分かるように「RISE OF THE NORTHSTAR」同様、日本文化に魅了されたミクスチャーバンド。
オーソドックスなメタルサウンドにレゲエボーカルが乗るスタイルだが、そこへ日本の伝統的な楽器の音色が加わっている。
そのため誰も聴いたことのない唯一無二なミクスチャーサウンドを確立した。
一時期SNSを中心に話題になったものの、まだまだ知名度の低いバンドなので今後のさらなる活躍に期待したい。
STRAY FROM THE PATH(ストレイ・フロム・ザ・パス)
2001年ニューヨークにて結成されたハードコアパンクバンド。
基本サウンドは正真正銘ハードコアなのだが、ラップを取り入れた、いわゆるラップコアバンドという認識で良いと思う。
徹頭徹尾ハードコアなサウンドにハイテンションなラップが最高にカッコいい。
ただし、初期の音楽性はかなりハードコアに寄せていて、ラップロックと呼ぶには少し厳しいかもしれない。
それはそれでテンションの高さがまた違ったカッコよさに繋がっているけれど、ラップロックとしては2013年以降の作品が無難に楽しめると思う。
DEEZ NUTS(ディーズナッツ)
2007年オーストラリアで結成されたハードコアパンクバンド。
少々メタリックだが、メロディックハードコアにも通じる疾走感抜群のストレートなパンクサウンドにラップが乗るスタイルで、ミクスチャーバンドの中では比較的シンプルな音を鳴らしている。
サウンドもそうだけれどサビのパンク然としたメロディが素晴らしい。ありそうでなかったバンドだと思う。
SKINDRED(スキンドレッド)
1998年イギリスで結成されたオルタナティブメタルバンド。
90年代に活躍したミクスチャーメタルバンド「ダブ・ウォー」を母体として活動を開始させる。
レゲエ/メタル/パンク/ダブ/ヒップホップ/ハードロックなど多彩な音楽性をミックスさせたそのサウンドはラガ・メタルの絶対的王者と形容されている。
バンド名からも伝わるが、「ラガ・メタル」と呼ばれているだけあってレゲエ要素はかなり強い。
ビジュアルインパクトが際立つボーカル「ベンジー・ウェッブ」の存在感はミクスチャーロック界でも随一。
2x(ドスエキス)
1994年チリで結成されたラップコアバンド。
バンド名が特徴的だが「ドスエキス」と読む。
SEPULTURAなどに代表される南米バンド特有のメタリックなリフに、息つく暇もなく繰り出される凄まじい勢いのラテン語ラップが聴くものを圧倒する。
2xは楽曲構成が特徴的で、唐突に爆走パートを挿入するなど先の読めない展開もあり飽きずに楽しめると思う。
かなりのベテランバンドだが、過去の作品であっても斬新なサウンドは普遍性に満ちており時代を全く感じさせない。
(Hed) P.E.
1994年カリフォルニアで結成されたミクスチャーロックバンド。
申し訳ないがバンド名の読み方が分からない。
海外版のwikiには「(hed)Planet Earth」と呼ばれていると記載があったがよく分からなかった。
普通に「ヘッド ピーイー」でいいのか「ヘッド プラネット アース」なのか?
ご存じの方がいらっしゃったらコメントしていただけると助かります。
ブルース、メタル、パンク、レゲエ、ヒップホップ、R&B、ジャズなどなど、
超雑多なジャンルを融合させた闇鍋ミクスチャーサウンドの上を、アグレッシブなギャングスタラップが暴れまわる。
ありきたりなミクスチャーサウンドは聴き飽きたというリスナーはぜひチェックしてみてほしい。
洋楽ミクスチャー(ラップ)ロックのおすすめ まとめ
ということで、ここまで読んでいただいた読者の方、長丁場お疲れ様でした。
この中の一つでもいいのでお気に入りに加えてもらえたら幸いだ。
こうしたバンドまとめの記事は、自分の嗜好を再確認するためでもあるので、気になるバンドがあれば随時追記していきたいと思っている。
またお時間がある時にでもお立ち寄りください。
それではまた。
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