チリヌルヲワカ おすすめ人気曲9選 名盤アルバムとともにご紹介【元GO!GO!7188】
元GO!GO!7188のユウ(中島優美)率いる「チリヌルヲワカ」。
彼女たちはなぜここまで知名度が低いのだろう。
GO!GO!7188は「伝説のバンド」とまで呼ばれているのに。
時代が求めていない音と言ってしまえばそれまでかもしれないが、一人でも多くのロック好きにチリヌルヲワカの魅了をもっともっと知ってほしい。
というわけで、最近チリヌルヲワカを知ったというあなたに向けて、彼女たちのおすすめ人気曲を名盤アルバムと共に紹介していきたい。
- チリヌルヲワカはこんなバンド
- アルバム:アヲアヲ
- アルバム:白穴
- アルバム:きみの未来に用がある
- アルバム:ノンフィクション
- アルバム:イロハ
- アルバム:あ可よろし
- チリヌルヲワカはライブもイケてます
チリヌルヲワカはこんなバンド
一応バンドのプロフィールも簡単に紹介しておこう。
- ボーカル・ギター:ユウ (元GO!GO!7188)
- ベース:イワイエイキチ (椎名林檎等、有名アーティストのサポート)
2005年結成。元々は4人組のロックバンドとしてスタートしたチリヌルヲワカ。
メンバー交替や脱退を繰り返し紆余曲折の後、現在は二人組バンドになってしまった。
結成メンバーである阿部耕作(ドラム)が2019年いっぱいで脱退。このニュースはかなりショックで胸に穴が開いたような寂しさが今もある。
2020年8月現在は、syrup16gの「中畑大樹」がサポートドラムとして参加中。
個人的にsyrup16gも大好きなバンドなので、サポートとはいえ中畑の加入は喜ばしいニュースだった。
チリヌルヲワカの豆知識
ユウのコアファンならご存知の方も多いと思うが、チリヌルヲワカというバンドは、あの所ジョージが大ファン。
厳密にはGO!GO!7188の頃から親交がある。
以下のトリビュートアルバムにも所ジョージは参加している。
チリヌルヲワカが好きというか、ユウの才能を認めていて、長年親交があるといった感じだろう。
新譜が完成すると所ジョージに音源を贈り、感想をもらうというのが一種の恒例行事になっているそうだ。
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アルバム:アヲアヲ
アヲアヲ / チリヌルヲワカ
アルバムのタイトルトラック。
淡々と進んでいくサウンドは一聴すると派手さはないのだが、それは最上の歌を引き立てる舞台装置だ。
極めてキャッチーでエモーショナルな歌メロを最大限生かすため施されたサウンドアレンジ。これは緻密な計算の上に成り立っていると思う。
結果的に極上のポップロックナンバーに仕上がっているが、それは上述したユウの卓越したメロディセンスにある。
何回聴いても飽きの来ない普遍的な魅力を放つユウのメロディと歌声。
アヲアヲは控えめに言って後世に語り継ぐべき名曲だと思う。
穏やかで温かみのあるメロディやサウンドであるにもかかわらず、歌詞は意外にネガティブな内容になっているのも面白い。
このバランス感覚はチリヌルヲワカならでは。
捉え方によっていろいろな解釈ができそうな歌詞で、人によってはまったく聴こえ方、感じ方が変わる不思議な楽曲だ。
「憧れを餌に生きる」
という歌詞が好き。
アルバム:白穴
ホワイトホール / チリヌルヲワカ
随所で炸裂するソリッドなカッティングは鳥肌もの。
2:28辺りから、坂本夏樹によるテクニカルなフレーズはかなり聴きどころなので、ぜひイヤホン/ヘッドホンで楽しんでもらいたい。
音の隙間をうまく埋めたり、ストレートにドライブするベースサウンドも良いアクセントになっている。
楽曲もさることながらMVのユウが最高にイカしている。
アルバム:きみの未来に用がある
空想都市 / チリヌルヲワカ
キャッチーなリフで押しまくる軽快なヲワカ流ロックンロールナンバー。
イントロの印象的なベースリフに、リズムミカルなギターカッティングが絡みついた瞬間、楽曲の世界から抜け出せなくなっているだろう。導入部としては満点だと思う。
そのあとは、ベースを主体にキャッチーなリフでぐいぐい進んでいくハードなサウンドに身を任せるのみ。
中盤以降は、エンジン全開のギターサウンドとユウのボーカルも冴えわたり、あれよあれよという間に楽曲は終わってしまう。
勢いのある曲なので、サウンドは単純で大味な印象もあるが、よくよく聴いてみれば複雑な演奏をしているのが分かる。
メロディの隙間を埋めたり、寄り添うように絡みつく絶妙なギターフレーズが聴き所。
アルバム:ノンフィクション
極楽浄土 / チリヌルヲワカ
YouTubeでのコメント欄で
「たまたまオススメに出てきたから聞いたけど隠し宝箱見つけた気分」
といった内容のものがあった。
これだけ邦楽ロックが飽和している状況で、初めて聴いた人間にもインパクトを与えられたというのはヲワカファンとしては誇らしい。
イントロとアウトロのギターフレーズが印象的だが、曲中は音数がかなり抑えられており、個性的なメロディを際立たせている。
ヲワカは3ピースになってから、ベースの担う役割の重要性が格段に上がっていると思う。
エレメント / チリヌルヲワカ
打ち込みを多用したダンサブルな新機軸ナンバー。
イントロのメインフレーズなどは寸分の狂いもないカッティングに聴こえ、まるで機械が弾いているような無機質な感じさえする。
サウンドはいつものヲワカらしさが減退しているが、ユウが歌うことで"らしさ"全開になるのはこのバンドの面白いところだろう。
アルバム:イロハ
カスガイ / チリヌルヲワカ
この曲はまだGO!GO!7188がバリバリ活動していた2005年の作品だが、この頃からすでに「チリヌルヲワカ」というオリジナリティが確立されている。
2020年の今聴いてもまったく古臭く感じない普遍的な魅力を放つ名曲である。それは、変わらないスタンスで音楽と向き合っているユウを体現しているようだ。
アルバム:あ可よろし
筆者イチオシのアルバムです
絶対値 / チリヌルヲワカ
震災がきっかけで産まれた「絶対値」は、「運命」や「幸せ」について深く掘り下げた歌詞になっており、聴く者の心を激しく揺さぶるパワーがある。
個人的にこの時のユウの髪型が一番好き。
ヒトダカラ / チリヌルヲワカ
ストレートにドライブする比較的分かりやすいギターロックナンバー。
この曲の凄いところは「ヒトダカラ」という歌詞の説得力だろう。
もうある種の発明と言ってもいいくらいで、どんなワードの後にくっつけてもすべてを納得させてしまう魔法の言葉。
ひとみごくう / チリヌルヲワカ
凄まじい完成度のオルタナティブロックナンバー。
イントロ、Aメロ他で鳴っている単音リフのキャッチーさが際立つ。
楽曲全体の展開も見事で、先の読めないスケールの大きなメロディも相まってかなりスリリングな一曲となっている。4:06のキメもカッコいい。
チリヌルヲワカのレパートリーの中でも、極めてトリッキーなバンドアンサンブルを奏でている。
チリヌルヲワカはライブもイケてます
YouTubeにも公式ライブ映像がいくつか上がっているのでチェックしてみてほしい。
CD音源で聴くチリヌルヲワカもかっこいいけれど、やはりロックバンドはライブでの姿が最高にかっこよく輝いて見える。
チリヌルヲワカが好きになった方は一度ライブにも足を運んでみてほしい。
まだまだ知名度の低いバンドだが、近年はSIMのイベント出演、民放のテレビCMでナレーションを担当(ユウ)、のん(能年玲奈)への楽曲提供など確実に露出は増えているのでチェックしてみよう。
それではまた。