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【100記事記念②】私を構成する9枚【邦楽編】

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前回の投稿で「私を構成する9枚【洋楽編】」をお届けした。


そしてこの度「私を構成する9枚【邦楽編】」が完成したのでぜひご覧ください。

 

 

両者を選び終えた感想だが、「洋楽編」はメタルミュージック中心に選ぶことがほぼ決まっていたようなもので、邦楽の選定の難しさに比べれば幾分ましだった気がする。

 

邦楽を聴く際は、メタリックなサウンドよりも、(ジャンルではなく本来の意味で)オルタナティブか否かに重きを置いているため、音楽的に好きなジャンルは、洋楽に比べ多岐に渡る。つまり、単純に選択肢が何倍にも増えるわけで。意外と幅広く聴いていたんだなと、我ながら感慨深く思ったが、楽しくもありつつ前回にも増して大変な選定作業だった。

 

 

 

ということで、大変な思いでピックアップした全9枚がこちらです。

 

私を構成する9枚【邦楽編】

タップ(クリック)すると、それぞれのAmazonページへジャンプします

 

結局、洋邦ともに女性ボーカリストの作品が選ばれることはなかった。そもそも、好きな女性アーティストの絶対数が少ないという理由もある。いぜれにせよ、男臭いものに感銘を受けやすい筆者の嗜好が浮き彫りになる結果となった。

 

 

では左上からそれぞれの作品を紹介していこう。

 

 

 

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VOLCANO「VIOLENT」

Gargoyle」「アニメタル」のメンバーとしても活躍した「屍忌蛇」を中心に結成されたメタルバンド「VOLCANO」。

 

筆者は無類のアニソン好きで、それ流れから「アニメタル」を聴くようになったのだが、屍忌蛇の出すメタルサウンドに衝撃を受け「VOLCANO」も好きになったという経緯だが、いずれもリアルタイムではない。ついでに言えば、ジャパメタの伝説的バンドである「Gargoyle」というバンドの存在も当時は知らなかった。

 

 

当ブログでは「メタラー」などとうそぶいている筆者だが、自信をもってメタラーだと主張できるのは洋楽に限った話だ。実は邦楽メタルには疎い。2000年代以降はそこそこ詳しいと自負しているが、特に80年代に隆盛を極めたジャパメタの知識はほとんどない。屍忌蛇をきっかけに「ジャパメタ」というシーンの存在を知ったくらいだ。

 

だからこそ、今回の9枚には「屍忌蛇」の在籍するバンドをひとつは選ぼうと思った。

 

言ってみれば、邦楽における「メタル」の道を示してくれたわけで、自身の音楽的嗜好の形成に欠かせないバンドである。

 

 

敬愛するVOLCANOだが「VIOLENT」に決めた理由はただひとつ。非の打ち所がない名盤だからだ。アルバムのクオリティはファンのほとんどが認めているが、1stアルバムにして最高傑作。フック満載のギターリフに、屍忌蛇だからこそ表現できた泣きのソロ。どの楽曲も後世に語り継がれるべき名曲。

 

そんな名盤である「VIOLENT」は、一時期廃盤になっており、ネットオークションやAmazonではかなりのプレ値が付いていた(筆者が確認した時は8000円前後だったと思う)。ちなみに、現在は再販されているため適正価格で購入できる。

 

思い入れが強すぎて、このまま行くと延々とCDレビューをしてしまいそうなので、この辺りで切り上げよう。

 

 

THE BACK HORN「人間プログラム」

1998年結成のオルタナティブロックバンド。

 

筆者の中で日本一のオルタナバンドといえば「バックホーン」である。孤高の存在として頂点に君臨する存在。 楽曲によって様々な表情を見せる、ジャンルレスな音楽性。

 

「音楽性の幅が広い」は手垢のついた、いわば陳腐な表現である。だが、バックホーンのそれは、これ以上ないと思えるほど高いレベルだ。「幅の広さ」が尋常ではなく、とても同じバンドとは思えない。そして楽曲の独自性も他の追随を許さない。「誰も聴いたことのない音楽」に触れているワクワク感を、聴くたびに与えてくれる彼らのサウンドはまさに唯一無二。

 

さらに特筆すべきは、バックホーンの曲を聴くと、自然と映像が浮かんでくるところだろう。それはまるで、濃密な映画を観ているかのような気分。通常なら音楽を聴いているだけでは味わえない感動をバックホーンは与えてくれる。

 

こんな贅沢なバンドが存在して良いのだろうか。

 

 

ROTTENGRAFFTY「GOLD」

1999年結成のミクスチャーロックバンド。

 

ロットングラフティーは筆者に「ダサかっこいい」を教えてくれた存在だ。ダサかっこいいの厳密な定義は分からないが、何をしてもそこはかとなくダサいというのがロットングラフティーである。バッキバキでかっこいいラウドなサウンドであっても、歌詞がダサい、歌メロがダサい、ライブの煽りがダサい。

 

一見貶しているように見えるかもしれない。だが、筆者はロットングラフティーを愛している。彼らの楽曲やスタンスから、人間らしさ、音楽に対するアツさが感じられるからだ。

 

「ロックがやりたい」というがむしゃらな情熱。いわば「ロックの初期衝動」をいつまでも忘れないロットングラフティーの楽曲を聴くと、筆者のロック魂も感化され一緒にアツくなれる。

 

ダサくても一生懸命やることはこんなにもカッコいい。

 

 

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Hi-STANDARD「MAKING THE ROAD」

1991年結成のパンクロックバンド。

 

ご存知ハイスタだが、彼らからは文字通り「パンク」な生き様を教わった気がする。ありとあらゆることを自分たちだけでやってのける姿に感銘を受けた。まさに究極のDIY精神。と、同時に自由に生きることの難しさも学んだ。ハイスタからは音楽的なことよりも精神面で筆者に与えた影響が大きい。

 

尤も、所謂「メロコア」を知ったのはハイスタのおかげであり、付随するパンクのサブジャンルを知るきっかけにもなったため、音楽的な影響も計り知れない。現在、邦楽のメロコアは以前ほど聴かなくなり、海外のポップパンクシーンへ関心が移っているが、それもハイスタとの出会いがあったからだ。

 

 

THE MAD CAPSULE MARKETS「DIGIDOGHEADLOCK」

1985年に結成されたミクスチャーロックバンド。

 

結成初期の頃は「ザ・スターリン」をはじめとする「ハードコアパンク」寄りな音楽性のマッドだが、その頃の音源にはいっさい思い入れがない。というか、現在もあまり聴いたことがない。THE MAD CAPSULE MARKETSは心から好きなバンドだと言えるが、いわゆるデジタルサウンド導入後に限っての話だ。

 

 

マッドとの出会いは、YouTube「SYSTEMATIC.」のMVを観たこと。多感な少年が聴くには刺激が強く「ヤバそうな音楽」というのが第一印象。小さなスタジオでの、一発撮り的な映像が緊張感を増幅させ、メンバーのビジュアルも相まって、余計ヤバそうに感じたのだろう。

 

「怖そうなお兄さんが激しい音楽をやっている」というだけで、当時の筆者はワクワクドキドキし、メンバーのファッションを真似し、音源を聴きまくった。当時ラウドロックという言葉があったのか分からないが、筆者が初めて体験した邦楽ラウドロックバンドがマッドである。その時のインパクトは絶大で、あのドキドキは今後も忘れることはない。

 

THE MAD CAPSULE MARKETSは、筆者にとっていつまでもヤバい存在であり続けるだろう。

 

 

X「Jealousy」

1982年に結成されたヘヴィメタル/ヴィジュアル系バンド。

 

ご存知X-JAPANであるが、筆者は「JAPAN」が付く前の「X」が好きだ。その理由は楽曲のスピード感である。YOSHIKIが首を痛めてからは、スピードナンバーを控えているという事もあるが、鬼気迫る"速さ"がこの頃のXからは感じられる。

 

 

今回「Jealousy」というアルバムを選んだ理由は、この中に収録されている、フェイバリット・ナンバーの存在だ。「Silent Jealousy」「Say Anything」などファンに人気の曲が収録されているが、筆者一番のお気に入りは「Stab Me In The Back」

 

おそらくX-JAPANのコアなファンしか知らないであろう楽曲で、とくかく速い。

 

「BPM200」という尋常ではないスピードのスラッシュメタルナンバー。wikiによると「1分間につきドラムを800発近く叩いている」というから恐れ入る。

 

  

ちなみにヴィジュアル系という言葉は、Xのメンバーである「hide」の発言『PSYCHEDELIC Violence crime of visual shockが元で生まれたとされている。

 

いわば、X-JAPANは「ヴィジュアル系の始祖」ということになるが、当時の筆者は、Xがヴィジュアル系だと思って聴いてはいなかった。ただ単に速い曲を演奏するバンドのひとつに過ぎなかったのだ。後でそのことを知り、結果的にヴィジュアル系を幅広く聴くきっかけになった。その音楽性から、メタルミュージックの嗜好形成にも少なからず影響を受けている。

 

 

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ACIDMAN「創」

1997年に結成されたオルタナティブ・ロックバンド。

 

ACIDMANは楽曲の良さもさることながら「スリーピースバンド」としての可能性という観点で選んだ。物理的に当たり前の話だが、本来スリーピースであれば、出す音は4人組以上のバンドと比較して薄っぺらくなるもの。それは長所でもあり短所でもある。たとえば、少人数ならではの瞬発力は出せても、壮大な世界観の楽曲は表現しにくい。

 

だが、ACIDMANはスリーピースという形態にありながら、どちらもこなしてしまう奇跡のようなバンドだ。ただし、近年ではストリングスを取り入れるなど、3人以外の音を加えることがある。

 

個人的にはメンバーだけの音で十分だし、どんな楽曲であれ立派に成立させられるポテンシャルを持つと思っている。大木伸夫(Vo/G)の生み出すメロディ、誰も想像つかない言葉で紡ぐ歌詞のクオリティが、それを可能にするだろう。それに加え、メロデイの隙間を絶妙なバランスで埋めるアレンジ。こんなこと誰にも真似出来ない。

 

つまり何が言いたいのかというと、ACIDMANは日本一のスリーピースロックバンドということ。

 

 

Dragon Ash「LILY OF DA VALLEY」

1996年結成のミクスチャーロックバンド。

 

近年はあまり騒がれないが、Dragon Ashも説明不要の人気バンドだ。CDの総売上は1500万枚以上とかなりのセールスを誇る。まさに日本を代表するミクスチャーロックバンドのひとつだが、筆者のミクスチャー好きに大きく影響を与えたバンドである。

 

私を構成する9枚【洋楽編】で選んだRage Against the Machineと同時期に聴いていたと思うが、ハードなサウンドにラップを乗せるという、いわゆる「ミクスチャー」の原体験がDragon Ashとレイジだ。

 

 

両者を比べると、個人的にDragon Ashの方が好きなのだが、作品によって大きく音楽性を変えるため、購入したものの、まったく聴かないアルバムもある。そんな中選んだのは「LILY OF DA VALLEY」

 

何が好きかって、Dragon Ash史上最も音がハードだから。「ハードだヘヴィだラウドだ」と、馬鹿の一つ覚えのようだが、それらのサウンドが琴線に触れるので仕方がない。

 

ミクスチャーへの道を示してくれた重要な1枚ではあるが、スキルフルでキレキレなkj(降谷建志)のラップにも感動し、「韻」という物の存在を知るきっかけにもなった。ロックに比べ、極めて乏しいヒップホップの知識だが、Dragon Ashを聴いていなければ、それさえも持っていなかったはずだ。

 

 

小林太郎「tremolo」

2012年にメジャーデビューしたシンガーソングライター。

 

当ブログでは度々名前は登場しているが、知名度は皆無に等しいため、小林太郎について音楽性のみ少し解説しよう。

 

 

シンガーソングライターといえばパブリックイメージとして、アコギを奏でる「フォークシンガー」のようなものだと捉えるリスナーが多いと思うが彼は違う。フライングVの似合うバリバリのハードロッカーなのだ。"小林太郎"は名前の雰囲気もロックからかけ離れているため、実態が掴みづらいだろうが、泥臭いハードロックを演奏するギタリストでもある。

 

彼を選んだ理由は、ソロアーティストでありながら、骨太なロックをやり続けるその独自性だ。一時の熱が冷めたとはいえ、邦ロック界は依然としてバンドブームが続いている。

 

そんな状況の中、ひとりでロックに向き合う小林太郎の姿はたまらなくカッコいい。まさに孤高のロックミュージシャンだ。しかも音楽性は、流行りとは程遠いハードロックときている。グランジ的な要素も時折顔を見せるが、基本は古臭いロック。そういった音楽が今の日本で売れるわけがない。だが、自分の信じた音楽をひたすらに追求しているのだ。

 

 

ひょっとして、何かしら"バンド"として現在も活動していたら、もう少し知名度があったかもしれないと思う時がある。実は2011年、Walkingsの元メンバーらを迎え「小林太郎とYE$MAN」というバンドを結成し活動しているのだ。しかし、およそ半年後にはソロ活動に再び戻ってしまった。過去のインタビューで、何でも自分でやりたいと語っていたが、もともと「バンド」形態で音楽を作ることが好きではないのだろう。

 

小林太郎は、おそらく今後も売れることのないアーティストだろうが、いつまでも自分の信念を曲げず活動してほしい。

 

その生き様は、筆者の理想とする「ロック」を体現しているのだから。


 

私を構成する9枚【邦楽編】まとめ

ということで、洋邦と2回に分けて長々とお送りしてきた「私を構成する9枚」だったがいかがだっただろう。どちらも読んでいただけた読者様がどれほどいるか分からないが、お付き合いありがとうございます。

 

「自分を構成する音楽とは何か?」を考える行為は、大変ながらも非常に有意義で楽しいものだった。音楽との向き合い方も益々良いものになるだろう。まだやったことのないそこのあなた。ぜひおすすめです。選ぶ作業は大変だけどね。

 

それではまた。

 

 

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