元THE MAD CAPSULE MARKETS(マッドカプセルマーケッツ)のベーシストでありバンドのブレインでもあった上田剛士のソロプロジェクト「AA=(aaequal:エーエーイコール)」。
ちなみにアーティスト名の「AA=(aaequal)」はジョージ・オーウェル の小説「動物農場」に登場する「All Animals Are Equal」が由来。
"上田剛士のソロプロジェクト"と謳っているが、その時々でほぼ固定のサポートメンバーで構成されているため、半分パーマネントなバンドのようなものです。
2019年はAA=活動10周年ということで、ファンも含め大変盛り上がっていたのだが、邦ロックファン全体として見れば知名度は散々である。実際マッド好きからの評価も割れている。
AA=の大ファンとしてはこの状況を黙って見過ごすわけにはいかんので、ひとりでも多くのリスナーに届くよう、これからAA=を掘っていきたいという入門編として、筆者おすすめの人気曲をいくつか紹介していきたい。
AA=(aaequal)の人気曲、隠れた名曲
AA=(aaequal)「ALL ANIMALS ARE EQUAL」
AA=といえばこの曲を紹介しないわけにはいかない。「すべての創造は平等である」と高らかに宣言するアーティスト名を冠した名刺代わりのナンバー。リフレインされる中毒性の高いサビメロがたまりません。
こちらは2018年リリースの人気曲を再レコーディングしたアルバム「(re:Rec)」収録バージョン↓
●収録アルバム「#1」「re:Rec」
個人的には後半で疾走する再録バージョンが好きです
AA=(aaequal)「WORKING CLASS」
1:50頃からのテンポチェンジするパートでアドレナリン大噴出。ここまでラウドでも一貫してとてつもないほどのキャッチーさを誇る。AA=は奇跡的なバランスで成り立っている。上田剛士の頭の中を一度覗いてみたいもんです。
●収録アルバム「#3」
AA=(aaequal)「sTEP COde」
2:50~
ファンにはおなじみだが「sTEP COde」のタイトルにはある秘密が隠されている。タイトルの中に不自然に大文字になっている部分があるのがお分かりだろうか。
その大文字だけを抜き出すと「TEPCO」となる。
TEPCOとは、東京電力(Tokyo Electric Power Company, Inc. )の略であり、つまりこの曲は原発問題で揺れた東京電力さらには政府に対し強烈な批判をぶつけたメッセージソングなのである。
AA=(aaequal)「coLors」
上田剛士お得意のポップナンバー。轟音ハードコアに乗る剛士の柔らかで心地よい歌声。前を向いて歩いていく大切さを説いた背中を押してくれる極上の応援ソング。2011年当時、原発問題で混乱する日本を憂いた剛士の真っ直ぐなメッセージに勇気を貰えます。
AA=(aaequal)「NOISE OSC」
AA=にはいわゆるMADっぽい曲がいくつか存在するが「NOISE OSC」は個人的に特にMADらしさを感じる一曲。MADが完全にデジタルハードコア化する直前の「神KAMI-UTA歌」のような雰囲気が◎。
●収録アルバム「#6」
AA=(aaequal)の人気曲、隠れた名曲 まとめ
入門編ということで、AA=の音楽性を端的に表した楽曲をいくつか紹介させていただいた。
この他にも名曲、代表曲と呼ばれるものはいくつも存在する。当稿がよく読まれるようならまた追記していきたいと思う。
それではまた。
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