年を取ると新しい音楽が嫌いになる理由と対策
今この記事を読んでいる二十歳前後の読者さんは夢にも思わないだろうが、人間は年を取るにしたがって新しい音楽を受け入れられなくなる。
極端に例えるなら、普段演歌しか聴かないお爺ちゃんが、いきなりCrystal LakeやSIMを聴かされたらどんな気持ちになるか想像してみれば分かりやすい。
。。。。ほとんどのお爺ちゃんが拒否反応を示すはずである
これは本当に極端な例だけど、構図としてはそういうことです。
お年寄りだけでなく、例えば、20代前半の若者が中高生に人気のアーティストを受け入れられないこともあると思う。
何が原因でこうしたことが起きるのか・・・
なんとなく説明はつくけれど明確に答えが出せる人は少ないと思う。
年を取るとなぜ新しい音楽を聴かなくなるのか?
私自身、常日頃から頭の片隅で悩んでいた疑問でもある。
音楽好きを自称しているからには、
新旧ジャンル問わずいつまでも音楽を楽しんでいきたい。
だが実際は新しい才能を素直に認められないこともある。
その原因が少しでも分かれば、
それらを潰すことで偏見なく音楽を楽しめるのではないか。
そう考えた私はさっそくGoogle先生に尋ねてみたのだが
以下の記事がある程度納得できる答えを提示してくれた。
これらを読んだからと言って完全な答えにたどり着いたわけではないが、
多少は前進した気もするので取り留めの無い内容にはなるが
とりあえず語っていきたいと思う。
年を取ると新しい音楽を受け入れられなく理由
先程の記事ではいろいろと小難しいことが書かれていたが、ざっくり要約すると
- 思い出補正
- 身体的な衰えによる感受性の低下
- 新たな音楽と接する時間が減少
これらが原因で年を取るごとに新しい音楽が嫌いになっていくようだ。
大前提として
海外のデータではあるが、
10代は人気の音楽ばかりを聞いているが、
20代では年を取るにつれてトレンドを追いかける人は着実に減るそうだ。
そして33歳にもなると新譜を明らかに聞かなくなるという
出典:exciteニュース
こうしたデータが存在するらしい。
理由は書かれていなかったので納得できない部分もあったが、これは比較的有名な数字であり、様々なところで引き合いに出されるデータらしい。
では、この辺りも踏まえ上から順に見ていこう。
思い出補正
これは誰もが納得できる理由ではないだろうか。
10代のころに経験した感情は、10代以降に経験するものよりも強く感じるという心理学の研究結果があるとのこと
出典:Gigazine
多感な青春時代にインパクトを受けた音楽は、その後何年経過しても、聴くたびに当時と同じような最大級の衝撃が味わえると、脳が錯覚する可能性があるようだ。
これはつまり、新しく聴いた音楽が実際は優れたものであったとしても、
記憶の中で輝いている往年のスターに勝つ事は難しいということだろう。
これに関しては個々の意識次第では打破できそうではある。
要は極めてフラットな感覚で新しい音楽と向き合えばいいということじゃないのかな。
お爺ちゃんの例みたいな場合はそんな単純な話でもないか。。。
身体的な衰えによる感受性の低下
妙に納得してしまった理由ではあるが、
何歳になってもなるべくならこうはなりたくないものである。
生物学的に、コードやリズム、メロディの微妙な違いを聞き分ける能力が年齢とともに低下するからだと考えられます
出典:Gigazine
と記事には書かれているが、
一般的に「老害(精神的なものも含め)」と呼ばれる方々は、
新しい音楽に対し「すべて同じように聴こえる」と言いがちである。
なるほど、、もっと感覚的なもので拒絶しているのかと思っていたが
実際同じような音に聴こえているということだね。
これに関しては各々どうしても音の好みがあるから難しい話ではある。
たとえば私などは、未だに新たなスラッシュメタルバンドを日々発掘しているのだが、それ以外の興味のないジャンルに至っては、ジャンルごとにカテゴライズされたバンドがほとんど同じように聴こえる。特に形骸化された音楽ジャンルではそれが顕著である。
しかし、これはあくまで興味がないからであって、どんなジャンルであっても聴き込んでいけば、音の違いやリフ、リズム、メロディくらいはスグに分かる。
データでは、33歳になると明らかに新譜を聴かなくなるとあったが、今の30代はまだまだ若いと思うので身体的な衰えではなく、私のように単純に興味がないだけなのかもしれない。
多少無理をしてでも、興味のないジャンルにも耳を傾ける必要があるということだ。
普段から意識して音楽を聴くようになれば身体的な衰えも遅らすことが出来るかもしれない。
新たな音楽と接する時間が減少
この理由は比較的目にする機会が多いものだ。
若いうちは音楽を聴いたりミュージックビデオを見たりする時間が多いので、お気に入りのアーティストをより身近に感じていきます。
ところが、年を取るにつれて、仕事が忙しくなったり、家族のことに時間を取られたりして、新たな音楽に触れる時間が減少していき、「単純接触効果」で好きになるほど聴くことがなくなるので、自由な時間が余っていたころに聴いていたお気に入りの曲を聴き続けることになる
出典:Gigazine
言われてみれば当たり前のことだが「単純接触効果」なんて大層なものがあるとは知らなかった。
就職、結婚など生活習慣が大きく変われば、音楽との向き合い方も当然変わってくる。
単純に新しい音楽を発掘する時間もなくなるし、仮に新しい音楽を聴いても、いちいち感動している余裕もなくなるだろう。しかし社会生活を営む上でそれは仕方ないことかもしれない。
ただそれにより、結局は馴染みのある曲ばかり聴くようになるので、思い出補正がさらに加速していきそうだ。
幸い現在の私は音楽と自由に向き合える状況にあるので、「単純接触効果」という面で恵まれている。
だが今後状況が一変するかもしれないので、そうなった時は生活の中に音楽を絶やさないようにしなければならないのだろう。
どの項目にも当てはまるけど、無理矢理にでも音楽を聴くということが案外大切だということだね。
年を取ると新しい音楽が嫌いになる理由 まとめ
予想通り取り留めのない話で終わってしまったが、個人的には納得できる部分もそれなりにあったので実りある内容ではあった。
結局はフラットな気持ちで積極的に音楽に向き合うことが大切なんだと思い知らされた気がする。
それは単に新しい音楽だけでなく、流行の音楽に対しても当てはまるのだと思う。
決して色眼鏡で見ず、聴かず嫌いも止める。
一応普段から心がけてはいるが、今回改めて肝に銘じることが出来た。
それではまた。