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グランジはまだ死んでない。激押しバンドw.o.d.『webbing off duckling』レビュー

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新世代オルタナティブロックバンド「w.o.d.」1stアルバム『webbing off duckling』をレビューしていきたい。

 

当ブログでは彼らをはじめて紹介するので簡単なプロフィールを

 

「w.o.d.」とは

出典:w.o.d.公式サイト

w.o.d.

Ken Mackay(Ba) | サイトウタクヤ(Vo/Gt) | 中島元良(Dr)

 

神戸にて結成。

 

メンバーは

サイトウタクヤ(Vo.G)

Ken Mackay(ケン マッカイ)(B)

中島元良(なかしま もとよし) (Dr)

のスリーピースバンド。

 

中学三年の時にサイトウとKenを中心に結成されておりバンドの歴史は結構古い。

 

読み方、バンド名の由来

読み方は「ダブリューオーディー」

 

「w.o.d.」は『webbing off duckling』の略。

 

辞書でカッコよさそうな言葉をピックアップし、強引に意味が通るように並べた。

 

「webbing」は水かき「duckling」は子ガモ/アヒルの子で、後付けらしいが『泳げないアヒル的なニュアンス。

 

 

w.o.d.『webbing off duckling』収録曲

  1. Fullface
  2. Wednesday
  3. 丸い真理を蹴り上げて、マリー。
  4. lala
  5. スコール
  6. VIVID
  7. Vital Signs
  8. KELOID
  9. みみなり

 

 

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w.o.d.『webbing off duckling』総評レビュー

☆おすすめ曲 ⇒ 1/2/3/6/8/9

 

本作は徹頭徹尾貫かれる純度の高いグランジロックが特徴。

 

The Strokes」の2ndアルバム『ROOM ON FIRE』のメインエンジニアである「ヨシオカトシカズ」を迎えて制作された。

 

 

グランジカルチャーを語る際に避けて通れないのがNIRVANA(ニルヴァーナ)」だ。

同バンドのフロントマンであり圧倒的なカリスマ性を誇ったカート・コバーンがこの世を去ったのが1994年

 

そして、「w.o.d.」のフロントマンである『サイトウタクヤは奇しくも1994年生まれ。

 

彼はこう語っている。

もちろん音楽ありきで大好きなカルチャーなんですけど、その精神性にも惹かれてるんです。カート・コバーンNirvana)が憧れとしてずっと存在していて、俺もすごく服が好きだし、そこも含めて精神性が表れるものだと思っているんですよ。

出典:CINRA.NET

精神性も含めたグランジへの熱い想いがw.o.d.の音楽に宿っていると筆者は思う。

 

 

Creedに代表される「ポストグランジ」とは一線を画す、まさに"あの"グランジサウンドだ。

 

邦楽ロックの世界にもグランジっぽい音楽性のバンドは数々存在するが、ここまでシンプルに「グランジ」を鳴らすバンドは正直珍しいと思う。

 

時代性を完全に無視しているという点は、パンクをルーツに持つグランジに通じる部分があり、そのスタンスからも特異なバンドというのが分かるだろう。

 

 

『webbing off duckling』はライブ感・生々しさを重視し、レコーディングは一発録りで行われおり、焦燥感を煽る刺激的なサウンドが随所で鳴っているのが最大の特徴。

 

彼らの楽曲を聴けば、「こんなバンドが日本にいたのか!?」と驚いてもらえると思う。

 

全パートの音圧や熱量は凄まじく、リスナーがグランジサウンドに求める要素をしっかり体現してくれている。

 

歌メロはグランジ特有のひねくれた感じがあって小気味よい。

 

気だるいボーカルの雰囲気と相まって「グランジしてるなぁ」と感激してしまった。

 

ただ邦ロック的なアプローチのメロディも一部楽曲で聴けるので間口は広いと思う。

 

 

w.o.d.『webbing off duckling』のサウンド

まず特筆すべきは目立ちすぎているベースサウンドだろう。

 

スリーピースならベースが目立って当然だと思うかもしれないが、聴こうとしなくても無理やり鼓膜を刺激してくる極めてやんちゃなベースなのだ。

 

w.o.d.のサウンドは基本的に骨太な印象なのだが、ベース音の太さがそれに拍車をかけているように思う。

 

ベースが目立つからといってアンバランスさは皆無で、バンドアンサンブルも極上。

 

ギター、ドラムもベースに負けず劣らずしっかり主張出来ており、単体で聴けば凄まじい存在感なのだが、三者が融合するとw.o.d.の音楽として成立しているから不思議。まさに奇跡のトライアングルだ。

 

この時代に、ここまで刺々しいサウンドを鳴らすギターもぜひ注目して聴いてもらいたい。

 

NIRVANAをはじめとする王道グランジと比較すると、陰鬱さは劣るものの疾走感が強く感じられる。グランジ特有の鈍重な感じが苦手な人も聴きやすいと思う。

 

 

メインストリームからかけ離れた「グランジ」で勝負しているw.o.d.だが、時代に迎合するバンドからは感じられないアグレッションのある爆音サウンドが最大の武器だ。

 

優等生ばかりの邦ロック界に風穴を開けられるポテンシャルを秘めているのは間違いない。

 

 

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w.o.d.『webbing off duckling』レビューまとめ

ということで、筆者激押しのオルタナバンドw.o.d.『webbing off duckling』をレビューしてきた。

 

現状のシーンを鑑みれば大きく売れることはないだろうけど「最近の邦ロックつまんねー」と思っているあなたにこそ聴いてほしいバンドです。

 

それではまた。

 

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