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【100記事記念】私を構成する9枚 【洋楽編】

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今回の投稿でめでたく100記事目を迎えることができた。

 

これもひとえに読者様のおかげです。

いつもありがとうございます。

 

 

せっかくの節目なので、普段は出来ない企画をやりたいと漠然と考えていた。そこで、いつかやろうと密かに計画していた「私を構成する9枚」をお届けしたい。筆者が、どういった音楽に影響を受けているのか改めて知ってもらえたら幸いである。

 

尤も「私を構成する~」が流行ったのは2016年頃。完全に旬は過ぎ去っているが、そこはお構いなしにやっていきたいと思う。

 

 

 

「私を構成する9枚」を選定した人なら分かってもらえると思うが、思い入れのある作品が多すぎて9枚に絞り込むのがとにかく難しい。それだけリスナーとして歴史を積み重ねてきたと自分を褒めるべきかもしれないが、いざ選ぶとなった際は本当に難儀した。

 

音楽ブロガーの中には、ジャンルを細かく分け(10前後)、それぞれに9枚選定する人もいたりする。さすがにそこまでやってしまうと、単におすすめアルバムを羅列しているようなもので企画自体が破綻してしまっている。

 

 

そこで、少しだけずるいが「洋楽」「邦楽」を分けることにした(それでも枠がまったく足りないことに違いはないが)。

 

 

それで「あとは選ぶだけ」となった際に、また別の問題が発生。

 

私を構成するの定義である。

 

 

現時点で「最も」音楽的な影響を受けている9枚なのか、文字通り自身を構成する「ルーツ」になるような9枚なのか等々、選ぶ基準が非常に曖昧なのだ。

 

結局考えても答えが出なかったため、都合よく解釈することにした。最終的に自身のルーツであるアルバムと、現在も影響を受けているアルバムを混ぜて選んでいる。 

 

おそらく一か月後に再び選定すれば違った中身になるだろうが、現時点では今回の9枚ということになる。

 

 

 

というわけでラインナップはこちらです。

私を構成する9枚 【洋楽編】 

タップ(クリック)するとそれぞれのAmazonページにジャンプします

 

選ぶ前から分かっていたことだが、洋楽に関してはハードなサウンドを特に好むという偏った嗜好が如実に現れた。

 

 

それでは簡単に、左上から一枚ずつ紹介していこう。

 

 

METALLICA「Master of Puppets(メタルマスター)」

説明不要。スラッシュメタルの金字塔的アルバムある。「Battery」~「Master of Puppets」の流れは特に神がかっている。

 

「Master of Puppets」を初めて聴いた時のことはほとんど覚えていない。思い入れは強いのに、どういったきっかけで手にしたかも忘れてしまった。それほどまでに「音」の情報が衝撃だったのかもしれないが。いずれにせよ「メタル」というものを意識した最初の音だったと思う。この作品を聴くまでは、メタル成分はヴィジュアル系から主に摂取していたので、本場の100%メタルサウンドの体験はMETALLICAが初ということになる。

 

筆者にとっては、本格的なメタルへの入り口となった作品であり、その後の音楽的嗜好を決定付けた歴史的な一枚である。

 

 

SLAYER「God Hates Us All」

スラッシュメタル四天王からもう一組の刺客「SLAYER」。

 

「God Hates Us All」は聖書に何本も釘を打ち込んだ衝撃的なアートワークが話題を呼んだ名盤である。諸外国では発禁ジャケ扱いになっており、簡素なデザイン版もリリースされている。

 

SLAYERファンに「最も好きで影響を受けたアルバムは?」と訊けば、大概は「Reign In Blood」になるだろうし、私もそれに異論はない。

 

では今回なぜ「God Hates Us All」を選んだのかといえば、SLAYERで初めて手にしたアルバムだからである。例によって入手した経緯は忘れてしまったが、初めて聴いたサウンドの衝撃は今でも忘れられない。たとえ上回る名盤を後から聴いたとしても、初めて体験したインパクトには敵わない。

 

筆者はその後「デスメタル」「メロデス」「デスコア」等々、続々とエクストリームなサウンドに嵌っていくことになるが、その道を示してくれたのがこのアルバム。

 

 

TESTAMENT「Brotherhood of the Snake」

ベイエリアスラッシュメタルの雄「TESTAMENT」。

 

当ブログでも度々登場するTESTAMENTだが、今回も選ばせてもらった。この世で最も好きなスラッシュメタルバンドなため、作品をひとつに絞るのは非常に困難を極めた。どの作品も自分の嗜好を形成しているし、すべての作品に対し思い入れが尋常ではないからだ。

 

そういった状況の中で、「Brotherhood of the Snake」を選んだ理由だが、無人島に一枚だけ持っていけるなら」と仮定した。その結果がこの作品である。

 

TESTAMENTの中でも一二を争うハードなサウンドが決め手なのだが、全体のバランスもとにかく素晴らしい。スラッシュメタルバンドを評価する際は、この作品を基準に考えるほど、筆者にとっては絶対的な影響力を持っている。

 

 

THE MUSIC「THE MUSIC」

イギリス出身の ニューウェーブ/インディーロック/オルタナバンド。

 

筆者の好みとしては珍しいチョイスだが、所謂「踊れるロック」を強く意識したバンドである。踊れるロックと言えば、それまでも邦楽ではTRICERATOPSをよく聴いていたのだが、さらに高い次元で「踊れる」を体現してるバンドだなと思う。

 

数年前、邦ロック界では四つ打ちダンスビートのブームが巻き起こったが、ああいった小手先の手法で躍らせるのではなく、楽曲の持つグルーヴ感で否応なく体が動いてしまうという体験が衝撃だった。

 

 

Rage Against The Machine「Live at the Grand Olympic Auditorium」

ご存知みんな大好きレイジである。

 

所謂「ライブ盤」なのだが、そのライブが今では伝説となっている。ある日突然、ラジオでライブ開催が告知され、たったの3分でチケットが完売。結果的に超プレミアムとなった貴重な音をパッケージした内容。

 

この手の企画ではあまり選ばれないアルバムだとは思うが、今回選んだ他作品同様、初めて手にした作品という点が決め手である。 購入以前からレイジの有名曲はいくつか聴きかじっていたが、がっつり聴き込んだのはこの作品が初めて。

 

ベスト的な選曲になっており、レイジがどんなバンドかよく分かったし、ライブの熱量もバンバン伝わってきた。政治的なメッセージを叫んでいることは当時知らなかったが、「世界には、よくわからんけどヤバいバンドがいる」という、筆者にとってある種のトラウマを植え付けた作品。当然だが「ミクスチャー」というジャンルを強く意識するきっかけにもなった。

 

 

IRON SAVIORIron Savior

IRON SAVIORはドイツのパワーメタルバンド。

 

読者には馴染みのないバンドだと思うが、結成当初はハロウィンの「カイ・ハンセン」が在籍しており、コアなメタル好きならそこそこ知名度はあるかもしれない。

 

この作品との出会いはよく覚えているのだが、BOOK OFFでジャケ買いしたのがきっかけ。たしか500円前後だった。

 

クソダサいジャケットのCDを集めるのが(筆者の中だけで)空前のブームだった時期があり、「Iron Savior」はその中の一枚。

 

 

ちなみに裏面のダサさも神がかっている (向かって右側のオッサン三人が裏面)

IRON SAVIOR

出典:Encyclopaedia Metallum

 

これを店頭で見た瞬間、顔がニヤついたのは言うまでもない。

 

 

とまぁ、ネタで終わるはずのアルバムだったのだが、そのサウンドにすっかり嵌ってしまった。漢クサいサウンドに漢クサいボーカル。そしてクサすぎるメロディ。その日からパワーメタルの虜である。

 

その日を境に、各国のパワーメタルを聴き漁るわけだが、今もその頂点に君臨するのは「IRON SAVIOR」である。

 

 

SOILWORK「Natural Born Chaos」

SOILWORKスウェーデン出身のエクストリーム・メタルバンド。

 

活動初期は典型的な「メロディックデスメタル」だったが、そこへクリーンボーカルを駆使したサビを大胆に導入し、メロデスの発展だけでなく、後に登場するメタルコア勢にも多大な影響を与えた。

 

こちらの「Natural Born Chaos」は、上述した「サビ」を導入し始めて2作目ということで、「SOILWORK」のスタイル、方向性が固まった一枚。全体の完成度はかなり高く、今聴いてもまったく古臭さは感じられない。

 

それまで「メロデス」に触れた事の無かった筆者は、そのサウンドに大変衝撃を受け、「自分の求める音はこれだ」と確信するに至った。同時期にARCH ENEMYも知ることになるが、同じメロデスバンドとはいえ、筆者は断然「SOILWORK」派。

 

近年の「SOILWORK」作品はまったく面白味がないため、ほとんど聴いていないが、現在も続くメロデス熱は「Natural Born Chaos」から発生したことは間違いない。

 

 

SUM41「Chuck」

ご存知「SUM41」である。

 

SUM41との出会いは、ひとつ前のアルバム「Does This Look Infected?」だが、「私を構成する」という事でいえば、迷うことなく「Chuck」になるだろう。

 

このアルバムは3rdになるのだが、1st/2ndまでは、所謂「メロコア」好きに支持されそうな、カラッと明るいパンクサウンドが持ち味だったSUM41。それが一転、メタルの強靭さを身に付け、別のバンドなんじゃないかと思えるほどヘヴィになって生まれ変わった。リアルタイムで手にしたわけではないため、当時の評判はわからないが、賛否両論あったはず。筆者は言うまでもなく「賛」だったわけだが。

 

 

パンク+メタルという存在をこの作品で知れたことは大きかった。筆者の好きな「メタルと比較して」という条件付きだが、パンクサウンドは良くも悪くも「軽さ」が目立つ。パンク自体も大変好きなジャンルだが、聴いたり購入する優先順位としては、メタルに及んでいなかったのが正直なところ。

 

そんな中出会った「Chuck」は、パンクとメタルの要素を絶妙のバランスでブレンドし、新たな音楽体験をもたらしてくれたのだ。「クロスオーバー・スラッシュ」も、言ってみれば「パンク+メタル」だが、パンク要素が強すぎるというか、メタルの様式美があまり感じられなかった。

 

いずれにせよ、筆者の中でパンクの可能性を広げてくれた偉大なアルバムである。

 

 

Ebony Tears「A Handful of Nothing」

スウェーデンストックホルム出身のメロディックデス/ デスラッシュバンド。

現在は解散。

 

「私を構成する9枚」の選定に難儀したと上述したが、このアルバムだけは真っ先に選んでいた。それほど筆者の中では影響力が強い作品。

 

 

「Ebony Tears」というバンドは、アルバムによって音楽性を大きく変えている。

 

1st - ストリングスを取り入れた叙情的なメロデス

2nd - デスラッシュ

3rd - スラッシュメタル

ちなみに今回選んだ「A Handful of Nothing」は2nd。高純度でハイクオリティなデスラッシュが全編で炸裂した作風である。極めてキレのあるギターリフに、ダークでエネルギッシュなボーカル。

 

 

デスラッシュって何?という方のために少し解説を。

 

ひとことで言えばデスメタル+スラッシュメタルなのだが、スラッシュメタルがより激しくなったと思ってもらえれば。日本でのみ通用する呼び名であり、海外では「デス/スラッシュメタル」と表現される。

 

国内外でデスラッシュバンドというのは多数存在しており、筆者自身いろいろと聴き漁っている方だが、結局このアルバムに戻ってきてしまう。というか、気が付くと聴いているくらい生活になくてはならない音だ。したがって、文字通り私を構成する作品なのだろう。

 

極めて個人的な話なので、デスラッシュ好きは悪く思わないでほしいが、名盤と呼ばれる音源を聴いても「A Handful of Nothing」の爪先にも及ばない。それほどまでに圧倒的な完成度であり、ファーストインパクトが未だに続いている稀有な作品だ。現状デスラッシュはこれだけでいいと言い切れるし、点数を付けるなら100点満点中5万点

 

褒めちぎっているため、どんな内容か気になる方もいるだろうが、カッコいいメタルアルバムとしか言いようがない。本当においしい物を食べたとき「おいしい」としか言えなくなるなるのと同じだ。機会があればいずれしっかりレビューしたいと思うが、言葉にするのは野暮なくらいカッコいいサウンドで満たされている。スラッシュやデスラッシュが好きなら嵌るはず。当ブログでは「絶対」という表現は極力使わない方針だが、この手のジャンルが好きなら「A Handful of Nothing」は絶対好きになる。

 

作品の知名度とクオリティがまったく釣り合っていない、真の「隠れた名盤」。

 

 

私を構成する9枚 【洋楽編】まとめ

お届けしてきた「私を構成する9枚」いかがだっただろう。

 

結局、メタルなくして今の筆者は存在し得ないという事がお分かりいただけたと思う。

 

作品を選ぶ作業は、想像していた以上に時間がかかって大変だったが、自らの嗜好を改めて見つめ直す良いきっかけになった。とはいえ、これで終わりではない。今回は「洋楽編」という事で「邦楽編」がまだ残っている。またしても大変な思いをしながら選定することになるが、そちらの完成もお楽しみに。

 

それではまた。

 

 

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