のりオト。

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【隠れた名曲】WANDSのシングル曲じゃないおすすめ曲5選と名盤を紹介

WANDSは90年代のJ-POPシーンを席巻したバンドだ。誰もが思い浮かべるヒット曲「世界が終るまでは・・・」はアニメ「スラムダンク」エンディングテーマに起用され世間ではそのイメージが強く、一般的にはロックバンドとしてのイメージはないのかもしれない。

 

しかしWANDSというバンドは純然たるロックバンドだ。

 

正確にはボーカルの上杉昇がロックの魂を持った本物のロックンローラーであり、上杉が思い描く音を体現するためにWANDSが在ったのだと私は思っている。

 

WANDSというバンドはメンバーが三度入れ替わっており、そのたびに音楽性を変えてきた。私が好きなのはその中でも第二期と呼ばれる時期にあたる。WANDSの音楽性がオルタナティブな方向へと舵を切った頃だ。

 

逆にデジタルポップ路線だった第一期が好きなリスナーは第二期のゴリゴリしたサウンドにハマれなかったらしい。第三期は原点回帰しており基本的にはポップな音楽性に戻った。

 

 

ということで今回はWANDSの話題です。

 

今さらWANDSかよと思われるかもしれないが、普遍的なかっこよさを持った本当に良いバンドなんです。(先述の第二期のみ)音楽的にはボーカル上杉昇のルーツであるハードロック、オルタナティブロック、グランジっぽい音を出しており泥臭くてたまらなくかっこいい。

 

 

WANDSのロック性についてはまたいつか別のエントリーで解説するとして、今回はWANDSの数ある楽曲の中からシングル曲以外でロックスピリットに溢れた隠れた名曲を紹介していきたい。

 

 

WANDS 隠れた名曲1:太陽のため息

太陽のため息

太陽のため息

  • provided courtesy of iTunes

 

こちらのナンバーはWANDSの隠れた名曲として紹介される機会が多いがやっぱり良いものは良いのでぜひ紹介したい。BESTアルバムに収録された未発表曲なので下手したら日の目を見なかったかもしれないそんな曲。

 

サウンド自体はアレンジが軽快で聴きやすく当時J-POPシーンで発表されていたとしてもウケていたであろう。曲のさわやかさとは裏腹に上杉昇の内面を綴った歌詞が心に突き刺さる。WANDSの隠れた名曲というのは上杉の孤独や苦悩、自由への渇望をはじめとする心の叫びがフィーチャーされることが多いけどこれもその中の1曲。

 

それらを抜きにしても普通に良い曲なのでぜひ多くの人に聴いてもらいたいです。

 

 

WANDS 隠れた名曲2:白く染まれ

白く染まれ

白く染まれ

  • provided courtesy of iTunes

 

これも隠れた名曲として紹介されやすいかな。サウンドは当時のWANDSの王道パターンでシングルで発表されていてもおかしくない出来栄え。でも相変わらず歌詞が上杉節全開なのでシングルでは発売できないか。

 

 

WANDS 隠れた名曲3:Don`t Try So Hard

Don't Try So Hard

Don't Try So Hard

  • provided courtesy of iTunes

底抜けにしっとりとした曲。もっといえば暗い曲。でもこの暗さがヘコんでる時とかに聴くと逆に癒されるから不思議。アコギの音をメインに据え、それ以外も少ない音数でボーカルを最大限活かすアレンジがなされている点が特徴。上杉昇の唯一無二な歌唱力が堪能できる。

 

 

WANDS 隠れた名曲4:Foolish OK

 

最上階の柵を越えて

自由をむさぼるには

まだ君は早い

 

歌詞については諸説あるが、少年に対し自殺を否定する強烈なメッセージソング。歌詞の内容とサウンドの噛み合い方が素晴らしい。上杉昇の神髄を見せつけた名曲。

 

この曲が収録されたアルバム「PIECE OF MY SOUL」は邦楽ロック史にその名を刻むべき名盤。

 

 

WANDS 隠れた名曲5:PIECE OF MY SOUL

良い感じの動画がなく、ITunesにも曲が存在しなくて紹介できないのが歯がゆいですがご了承ください。

 

静かなAメロBメロを経てサビで爆発するオルタナティブな一曲。胸を打つ印象的な歌詞がちりばめられており当時の上杉昇の葛藤が赤裸々に伝わってくる。

 

すべては自分次第

幸せはどこにでもある

 この歌詞に何度も救われた。

 

 

とにかくWANDSはこのアルバムをすすめたい!

先ほども紹介したがWANDSのアルバムを人様におすすめする際はこの1枚しかない。というかアルバムならこれ以外の選択肢はない。まさに"神がかった"という表現がふさわしい完全無欠の名盤である4thアルバム「PIECE OF MY SOUL」。

 

このアルバムにはみんな大好き「世界が終るまでは・・・」をはじめ有名なシングル曲が3曲収録されているが、ほとんどの人が聴き飽きているだろう。そんな曲をいまさらおすすめする気もないしそんなものは正直どうでもいい。

 

本当にじっくり聴くべきはこの盤でしか聴けないアルバム収録曲。しょっぱなからヒリヒリするロックの緊張感を味わえる。当時を考えれば歌詞もぶっ飛んでいる。WANDSがラブソングを歌うポップな人たちと認識しているリスナーは度肝を抜かれること必至。

 

さまざまな軋轢の中で産まれた上杉の魂の叫び。人間は追い込まれた時とんでもない物を産み出すのだと実感した。WANDSというか上杉昇が本当にやりたかった音楽の片鱗が垣間見えます。

 

「世界が終るまでは・・・」効果もあり、めちゃくちゃ売れたアルバムだと思うのでブック〇フとかだったら100円コーナーにあるかもしれない。邦楽ロックファンは絶対聴いてほしい。