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音楽好きだった10代の自分に言ってやりたい5つの事

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音楽好きだった10代の自分に言ってやりたい5つの事

「音楽を聴く」という行為においていくらか経験を積んだ筆者が、勘違いした10代の自分に言い聞かせてやりたい5つの事を語っていく。

 

  

ロックか否かは音で判断するな

まずこれは懇々と説教してやりたい。

 

ロックの聴き始めは特に勘違いしやすいけれど、

 

ギターが歪んでいなければロックではない

 

みたいな考えを10代の自分も持っていた。

 

尤も、上記は勘違いしやすい「あるある」ネタに相当するのでまだかわいい方だと思う。

 

重症患者だった筆者(10代)は「メタル以外はロックではない」と完全な黒歴史発言をしていた。自分の中だけに留めておけばよい物を、周りに布教して回っていたのだ。

 

パンクやロックンロールに興味を持ったことで、だんだん薄れてきた思考だったけれど、そうではないと気が付くのに結構な時間が掛かってしまった。

 

 

ヒット曲は悪ではない

とくかく売れている音楽は片っ端から否定していた。

 

これも音楽における中二病としては典型的なケースだろう。

 

アンダーグラウンドこそ至高」と信じて疑わない思慮の浅さが最大の悪である。

 

逆に、「ヒット曲だから素晴らしい」という考え方は半分正解で半分間違っていると思う。

 

いずれにせよ、売れているか否かは芸術的に何の価値もない。

 

音楽を聴くきっかけにはなるかもしれないが、音楽の善し悪しを語る際には切り離して考えるべき。

 

 

洋楽/邦楽の垣根を取り払え

メタルミュージックへ嗜好が傾倒していくにつれ、気が付けば「洋楽至上主義」になっていた。

 

ただ「洋楽」というだけでカッコよく感じてしまうあの病気である。

 

 

「邦楽は洋楽に劣るのか」なんていう問題も度々議論されている。

 

しかし、音楽全体として考えれば、どちらが優れているのかなんて答えは出せないだろう。

 

そもそも絶対的な評価基準が存在しないわけで、出した答えが一般的な認識として通用するとは思えない。

 

結局は個人が考えて出したそれぞれの答えが、その人の正義になるという事でしかない。

 

それを踏まえた筆者の個人的な考えはこうだ。

  • 「ロック」という狭いジャンルに限定すれば、洋楽がより優れている。
  • 「メタル」にまで絞り込めば、邦楽に勝ち目はない。

 

実は10代の頃から今日に至るまで、上記のスタンスはあまり変化していない。

 

ただ、成長した部分はある。

 

邦楽でも洋楽に勝る場合があることを経験から学んだのだ。

 

つまり、洋/邦の垣根を取り払って評価できる耳が備わったと言ってもいいだろう。

 

邦楽というだけで蔑んでいたあの頃は、並べてどちらがカッコいいかなんて比較する事さえできなかった。

 

現在は、比較した結果総合的に洋楽が優れていると判断しているということだ。

 

勿論それが絶対的な正解だと思っていないけれど、固定観念にとらわれていたあの頃に比べれば幾分マシになったとは思う。

 

 

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他人の趣味に口を出すな

人には様々な趣味嗜好がある。

 

筆者がメタルを心底愛するように、ヒップホップに人生を捧げている人もいるだろう。

 

10代の筆者はそんな当たり前の事さえ理解できていなかった。

 

自分の愛するロックこそ至高の音楽だと信じて疑わなかったし、それ以外はすべて下劣なものだと切り捨てた考え方をしていたのだ。

 

そうしたスタンスは、人間関係を円滑に行う上でも邪魔になることが多く、下手したらトラブルにまで発展する。

 

たかが音楽と思うかもしれないが、若い頃は圧倒的に視野が狭いため、趣味の違いを理由に人間性まで否定するような輩も存在する。

 

特に一つのジャンルに固執する人間は、客観的に見ると害悪になっているケースが多いので気を付けなければならない。

 

 

アーティストを見た目で判断するな

たとえば、ロックバンドはルックスが良い方が売れやすいなんて言われている。

 

実際どうなのか分からないが、売れるための要素の一つにルックス(顔)の良さがあるのは間違いないだろう。

 

公衆の面前に顔を晒すアーティストだ。常識的に考えればルックスが良いに越したことはない。

 

ここまでを踏まえてだが、若かりし筆者もルックスの善し悪しで聴くアーティストをチョイスしていたのだ。

 

ただし、上述の例と違っていたのが、ルックスの悪いアーティストをあえて選んでいたこと。

 

顔に限らず、全体的な雰囲気も含めルックスの悪い方へ嗜好が偏っていた。

 

(現在もあまり改善されていないが)厭世観や劣等感が強く、華やかな物への嫌悪感から、ルックスが良いとされる物とはなるべく接点を持たないよう生きてきたのが原因と自己分析している。

 

言ってみれば「顔ファン」とは正反対の存在だ。

 

だが、見た目で判断している時点で顔ファンと何も変わりはしない。

 

現在は、そういった無意味なしがらみがなくなり、気になったアーティストは片っ端から聴くようになった。

 

音楽を聴くという行為は、それくらいライトな物でいいと思うし、見た目だけではなく、アーティストの人間性も最近はほとんど気にしなくなった。

 

むしろ、見た目や人間性といった要素は音楽を聴く上では不純物だと思う。

 

たしかに、誰が音を鳴らしているかによって感じ方は変わってくるけれど、本来の音楽の姿はそういう部分抜きで語られるべきではないだろうか。

 

 

音楽好きだった10代の自分に言ってやりたい5つの事 まとめ

ということで、10代の筆者に向けいろいろと語ってきた。

 

書き上げた後で感じたけれど、今回取り上げた項目は時代が変わっても通用するような普遍的な例でもあるので、現代を生きる10代にも届いてほしいなと思う。

 

それではまた。

 

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