音楽サブスクを使う4つのメリット/デメリット
ここ数年で一気に勢力を伸ばした音楽ストリーミングサービス(音楽サブスク)。
「サブスクリプション/音楽」の四半期売上が100億円を突破し、2023年末には利用者が2,930万人になると予想されているなど、今後しばらくその勢いは衰えそうもない。
ちなみに音楽サブスクのシェア(2020年12月)のトップは「Spotify」。
次いで「Amazon Prime Music」。
利用率を年齢別で見ると、高齢になるにつれ低下する傾向にあり、2020年11月のデータでは10代〜30代が音楽サブスク市場を支えているようだ。
出典:定額制音楽配信サービス利用者数は2020年末に2,390万人、2023年末に2,930万人へ〜ICT総研調べ | Musicman
上記のデータを見れば、多くの若者が音楽サブスクを利用していると容易に予想は出来る。
しかし、検索のサジェストキーワードでは「サブスク 嫌い」「サブスク 苦手」などネガティブな物も少なからず存在している。
また、日本は未だストリーミング後進国とも言われており、"音楽はCDで聴く"という考え方もまだ根強く残っている。
そこで当稿では、音楽サブスクを使う4つのメリット/デメリットをユーザー目線で語っていきたいと思う。
これからサブスク使ってみたいというあなたはぜひ参考にしてみてほしい。
音楽サブスクを使うことで得られる4つのメリット
圧倒的なコストパフォーマンス
個人的には、この理由だけでも音楽サブスクを利用する価値はあると思っている。
何せ定額料金を支払ってしまえば配信されている楽曲が聴き放題、ダウンロードし放題なのだ。
ではここで筆者が利用している「Spotify」を例に挙げてみよう。
Spotifyには無料プランである「Free」と有料プランである「Premium」が存在する。
今回該当するのは「Premium」。
月額980円さえ支払ってしまえば、5,000万という曲の中から自由に聴き放題になるだけでなく、ダウンロードすれば通信料を気にせずオフラインで音楽を楽しめてしまう。
聴き放題なので当然回数の制限はない。文字通りの"聴き放題"。
そしてダウンロード機能がヤバすぎる。
月額980円ということは、つまりアルバムを一枚ダウンロードすれば余裕で元が取れる計算だ。
この凄まじさがお分かりいただけただろうか。
「音楽は絶対にレコードかCDで聴く」というこだわりがない限り、コストパフォーマンスを考えれば音楽サブスクを利用しない手はない。
知らなかったアーティストの楽曲に出会える
音楽好きにとってはこれも大きなメリットだろう。
筆者の場合を例にしてみる。
音楽サブスクを使う前は、好きなジャンルの音楽を探す場合、様々なサイトを行ったり来たりして情報を集めていた。
それはそれで楽しいので嫌ではないけれど、時間の取れない際はそうも言ってられない。
音楽サブスクはジャンルごとのヒットチャートや、自分が普段聴いている楽曲からおすすめを提案してくれる機能を備えている。
自分がそれまで聴いた曲、保存した曲、お気に入りした曲、嫌いな曲など、パーソナルな情報をアプリ側が分析し、自分が好きな音楽を勝手に学習していく。
つまり使えば使うほど精度が増して行き、より自分好みの音楽を提案してくれるのだ。
したがって、おすすめアーティストをどんどん掘っていくことで、知らないアーティストにも巡り合えるというわけ。
何しろ数千万という楽曲からチョイスされるので、精通しているジャンルであっても、全く聞いたことがないアーティストに出会える確率は高いはず。
スマホさえあれば音楽が楽しめる
音楽サブスクはスマホだけあれば今日からでも気軽に利用することが出来る。
ちなみに専用アプリをダウンロードすれば、パソコンやタブレットでもスマホ時と同様の感覚で操作可能。
プレイリストが作成できる
自分用のプレイリスト自体は、メリットというか音楽プレイヤーアプリでも普通に可能なのでさほど珍しい機能でもない。
音楽サブスクにおける個人のプレイリストは、世界中に共有できるという点が大きなメリット。
世界中に共有できるという点を逆に考えてみてほしい。
そう、音楽サブスクは世界中のユーザーが作成したプレイリストが公開されている。
他人のプレイリストを聴くことは、自分の知らなかった音楽に出会える可能性が極めて高いし、単純に楽しいからかなりおすすめ。
音楽サブスクを使う4つのデメリット
聴きたいアーティストがいない
そもそもの話になってしまうが、音楽サブスクを利用しても、自分が聴きたい好きなアーティストが配信されていなければ使う意味がないかもしれない。
海外アーティストは、サブスクサービスに積極的に参加している印象があるが、邦楽アーティストは配信自体がされていないケースも多いので、利用する前にある程度リサーチは必要かと思う。
しかし、音楽サブスクのメリットとして「知らない音楽に出会える」という大きな点がある。
そこを考慮すれば、聴きたいアーティストがいなかったとしても、最初は無料で構わないから軽い気持ちで利用してみるのがベターかと思う。音楽好きなら尚更だけど、音楽の幅が広がるというメリットの方が大きい。
スマホのデータ通信量が圧迫される恐れがある
音楽サブスクは基本ストリーミング再生なため、通信量が蓄積されていく。
あまり調子に乗って音楽を聴きまくっていると、あっという間に通信速度に制限がかかるのでその点だけは十分気を付けよう。
通信料を気にする場合は、楽曲をダウンロードすればオフラインで再生できるので、そちらも検討してみてほしい(ダウンロードには各社指定の月額料金が必要)。
定額ゆえ特定アーティストのみを聴く場合は割高になる場合もある
たとえば、日頃から月に4、5枚アルバムを購入するようなユーザーなら、音楽サブスクを使うメリットは大いにある。
逆に1、2組のアーティストを長年応援し、一度購入したCDを長期に渡って聴くようなユーザーに音楽サブスクは必要ないかもしれない。
そういった人間はそもそもCDを購入して聴いているだろうし、新たな音楽を発掘しないのならサブスクの利用はデメリットでしかない。
買い切りサービスではないので注意が必要
これは有料プランの話になるが、メリットの項目で解説したように、楽曲をダウンロードすればオフラインで制限なく音楽を聴くことが出来る。
ただし、買い切りサービスではないため、定額料金を支払わずサービスを退会してしまった場合はすべての楽曲が聴けなくなるのでその点は十分に注意してほしい。
無料プランで利用する分には、楽曲のダウンロード自体が不可能なため一切関与しない項目になる。
現状ではありえないが、仮に音楽サブスクのサービス自体が終了した場合は、ダウンロードしていようがお構いなしに音楽が聴けなくなるという事だ。
したがって、データとして半永久的に残しておきたい場合は、従来通りのダウンロード購入をするか、CDを購入しPC等でデータ化するのが賢明かと思う。
音楽サブスクを使う4つのメリット/デメリット まとめ
ということで、音楽サブスクを使うメリットとデメリットについて4点づつ挙げてきた。
これからサブスクを利用したいという方はぜひ参考にしていただきたい。
筆者の場合は、本当に欲しい作品のみCD購入し、あとはとりあえずサブスクでという形をとっている。
音楽サブスクは新たな音楽を発掘するツールとしても優秀なので、まずは一度気軽に使ってみてほしい。
それではまた。
こんな記事も書いています