のりオト。

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音楽コラムやCDレビューなど音楽中心の雑記。たまに信長の野望201Xの話題も

ミクスチャーロックの名盤名曲 新旧おすすめバンド 全9選

Dragon AshRIZEに代表されるミクスチャーバンド。

 

こんな記事を書いておいてなんだが、「ミクスチャーロック」という言葉は死後になりつつあるとこちらの記事に書いてあった。

ミクスチャーロックという言葉が死語になりつつある - BASEMENT-TIMES

 

 

そういえば最近「ミクスチャーバンドデビュー!」みたいなことを大々的に宣伝しないなと思っていたけれどそういうことらしい。

 

私としては「ミクスチャーロック」が死語になろうがどうなろうがミクスチャーのカッコよさは揺るがないと思っているので世相を無視して進めていきたい。

 

 

ミクスチャーロックとは

音楽の定義というのは曖昧なのだけどミクスチャーというジャンルは取り分け複雑だ。そもそも"ミクスチャー"という言葉というか概念自体が日本独自の物で、和製英語でもあるため海外ではまったく通じない。

 

では日本におけるミクスチャーとはいったいどういった概念なのか。

 

日本人が「ミクスチャーロック」と聞いてすぐに思い浮かべるイメージはロックにラップが混ざった音楽ではないだろうか。早い話がDragon Ashだよね。実際にはラップロックだけがミクスチャーではないのだが、”ミクスチャー"というジャンルが流行っていた当時は、ヘヴィな音にラップを取り入れたバンドが国内外で溢れかえっていたため誤った認識が広がってしまった。

 

本来はラップ・コアやラップ・メタルなどのラップ・ロックと呼ばれなければならないジャンルをミクスチャーと呼んでいたわけだ。この時点でかなりのねじれ現象が起きているのだが、さらに複雑なエピソードがある。

 

これも当然日本だけの話になるが、ミクスチャーというジャンル全盛時にRed Hot Chili Peppersはミクスチャーロックにカテゴライズされていた。(今もなのかな?)

 

本来レッチリはファンクロックだったりファンクメタルだったりするわけで、元々の意味のミクスチャーという考え方に当てはめると正解なのだが、多くの日本人はミクスチャーという音楽を、「ゴリゴリのギター+いかつい兄ちゃんがラップをしている」というイメージで認識していたため「レッチリがミクスチャー」と言われてもいまいちピンとこなかった。(当然認識できていた人もたくさんいましたけどね)

 

個人的には多くの日本人が連想する「ゴリゴリ+いかつい兄ちゃん」的なラップロックミクスチャーバンドが好きだったりします。

 

 

ミクスチャーロックの本来の定義

こんな感じでミクスチャーというのは小難しいジャンルだけど実態は意外とシンプル。

レッチリの件でも触れたが、ロックに様々なジャンルが混ぜ合わさった音楽を本来はミクチャーロックと呼ぶ。要するに読んで字のごとくなんです。

 

ロックに別のジャンルの要素が混ざっていればミクスチャーロックと呼べるので、例えばヘヴィなリフがなくても、ラップが入ってなくてもミクスチャーです。ちなみにスラッシュメタルの帝王「SLAYER」の攻撃性はハードコアから来ている部分もあるのだが、本来の意味で捉えるとSLAYERはある意味ミクスチャーなのかもしれませんね。 

Raining Blood

Raining Blood

  • スレイヤー
  • メタル
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

例を挙げだすとキリがなくなるので解説はおしまいにします。

 

ここまで読んだあなたならミクスチャーロックのことが理解できましたよね。では前置きが長くなりましたが新旧織り交ぜたおすすめミクスチヤーバンドを名曲名盤とともに紹介していきます。

 

 

YKZ(ワイ・ケー・ズィー)

2000年代初頭に活躍したミクスチャーバンド。かつては「ヤクザキック」という名で活動。

私が日本一カッコいいミクスチャーだと言い張っているバンド

 

まずは曲を聴いてほしい。

YKZ - Sonictemple

 

この曲はさらにヤバい

YKZ - Master of Void (enter the YKZone)

 

YKZの良さは何といっても演奏の巧さ。基本的にヘヴィなリフを主体としているが、メタル、ファンク、パンクなどを巧みに混ぜ合わせた「これぞミクスチャー」というサウンドを聴かせてくれる。ボーカルのラップもキレがあって圧倒されっぱなし。何より声が男前!あとベースうますぎてわらけてくる。

 

全ての要素が高い次元で融合しており、曲も普通にカッコいいのにどうして売れなかったのか不思議でたまらない。

 

その音楽性から"和製レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン"と呼ばれていた時期もある。(歌詞に政治的なメッセージはありません。あくまで音楽性ね)熱烈なファンに怒られてしまいそうだが出している音でいえば、個人的にレイジよりぶっちぎりでカッコいい。

 

残念ながら2004年の春に活動を休止しているがいつか復活してくれないかと密かに願っているバンド。

 

メジャー1stアルバムは女房を質に入れても聴きたい名盤なのでミクスチヤー好きは死ぬまでに絶対聴いてください。ほんとにお願いします。この感動を味わってほしい。


THE FIRE THAT BURNS WITHIN

 

 

scratch 4 jagger(スクラッチ・フォー・ジャガー)

scratch 4 jaggerもかなり好きなバンド。彼らも2000年初頭に活躍した。メタル、ラウド、ヘヴィロック、ファンクなどヘヴィなサウンドに乗る伸びやかなボーカルが特徴。あとギターがうまい。

 

このバンドはミクスチャーバンドに珍しく、楽曲によってはしっかりとしたギターソロがあるのが特徴で多くのミクスチャーバンドと差別化が図れていた。後にFUNKY MONKEY BABYSも所属する大手レコード会社からデビューしたのだがいかんせんパッとしなかった。ポテンシャルはかなり高かったと思うのだが正直戦略ミスもあったと思う。2008年解散。

scratch4jagger 東南西北

 

ボーカル星谷大介は現在「GREEN SCAPE」というデジタルロックバンドで活動中。

GREEN SCAPEオフィシャルWebサイト|グリーンスケープ公式

 


SUPER 1 SYNDROME

 

 

山嵐(ヤマアラシ)

山嵐といえば超メジャーバンドなので紹介するかどうか迷ったが、ミクスチャーといえばこのバンドはやっぱり外せない。現在はwikiからリンクが貼られていた公式サイトが閉鎖されているし表立ったニュースもないので少し元気が無い印象だがガッツリやってます。

 

1996年に結成の大ベテラン。2015年に元THC!!のKAI_SHiNEが加入し現在は7人で活動中。音楽性はロック、メタル、ヒップホップを融合させた分かりやすいミクスチャーサウンド。

 

山嵐と言ったらまずはこれっしょ

山嵐 - 山嵐

山嵐

山嵐

  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

2018年現在の最新作「RED ROCK」収録ナンバー↓

山嵐「THAT'S」

THAT'S

THAT'S

  • provided courtesy of iTunes

 

最新作でも音楽性は全く変わっていないけれど、年々グルーヴは強靭になっていて相変わらずカッコいい音を出してくれている。山嵐みたいなバンドを見ていると"変わらない良さ"というものは確実にあると実感できる。ミクスチャーファンとしては頼もしい限りだ。


RED ROCK [ 山嵐 ]

 

 

SABANNAMAN(サバンナマン)

2012年1月結成の4人組バンド。古き良きファンキーなミクスチャーサウンドを聴かせてくれる。2018年現在で平均年齢26~7歳程度だと思うのだが、若手の中では抜群の演奏技術でフジロックにも出演を果たした実力派。単純に聴いていて気持ちの良いバンドです。何回聴いても飽きない楽曲センスは見事。HAWAIIAN6が立ち上げたレーベル「IKKI NOT DEAD」に所属しているのも頷ける。

 

SABANNAMAN 【MV】 Jesus My Teacher

 

レッチリやレイジっぽいと各所で言われているようにミクスチャーの王道ともいうべきサウンド。とはいえただの模倣で終わっているわけではなく日本人特有のポップさも随所に感じられる。当時を知らないキッズには新鮮に映るはずだし、ミクスチャー大好きなおじさまにも訴求できる稀有なバンド。

 

 

これなんてレイジっぽくて悶絶モンですよ↓

SABANNAMAN【MV】Gnus On Parade

 

レッチリっぽい邦楽バンドといえば私の中で「FUZZY CONTROL」なのだが現在活動休止中なのでSABANNAMANの登場は非常にうれしい。SABANNAMANがもっと活躍してミクスチャーブームが再び訪れるのを期待している。

 

こんなバンドをずっと待ってたんだよ。


SABANNAMAN/MAGIC MUTANT 【CD】

 

 

Xmas Eileen(クリスマス・アイリーン)

2016年メジャーデビュー。

 

このバンドかなり変です。

ツインボーカル、ギター、ベース、ドラム、DJ、パフォーマー、のステージメンバー7名全員が「No name」で名前がついていない。

名前が無いはいいけど、ボーカルが二人いるからその辺はどうするのかと思ったら、右側に立っているボーカルは「ボーカル右」左に立っている方は「ボーカル左」と呼んでいるようだ。メンバーはこれだけでなく、コンポーザー2人、映像、アートワークを手掛けるメンバーを含んだクリエイター集団として総勢11名で活動している。

 

これだけの情報を見るとかなりキワモノバンドの臭いがするが音の方はかなりの本格派。

 

実際どんな音楽性なのか?まずはMVをご覧ください。

Xmas Eileen-Dance Number

Dance Number

Dance Number

  • Xmas Eileen
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

トレンドを押さえた相当に作りこまれた楽曲である。オリジナリティという点では再考の余地はあるがラウドロックを基本にメタルやEDMを取り入れていてなかなか面白いバンドだ。

 

 

 

The John’s Guerrilla(ザ・ジョンズ・ゲリラ)

2004年に結成された5人組バンド。

60年代後半の実験性に富んだサイケデリック・ミュージックをルーツにしながら今日的な感覚も併せ持ったかなり独創的な楽曲が持ち味。

「ガレージxサイケ」と形容されるその音楽性は「懐かしいのに圧倒的に新しい」という未曽有の感動をリスナーに与えてくれる。 

The John's Guerrilla/ FIGHT BACK

 

この曲もおすすめ

KIDS WAR (feat. Jimmenusagi)

KIDS WAR (feat. Jimmenusagi)

  • The John's Guerrilla
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes


★CD/The John's Guerrilla/Seize The Time/RTC-10

 

 

FINAL FRASH(ファイナルフラッシュ)

the telephones 松本誠治 長島涼平が中心となり2016年3月結成。

変幻自在のミクスチャーサウンドに「フリースタイルダンジョン」でもおなじみのDOTAMAのラップが暴れまわる。各分野のエキスパートが集まった高いスキルを持った生粋のミクスチャーバンド。

 

FINAL FRASH 『YEAH』

 

DOTAMAのラップは好みが分かれそうだが唯一無二の存在感でFINAL FRASHを牽引する姿は単純にカッコいい。元々DOTAMAは好きで聴いていたのだが、個人的に彼のラップはバンドサウンドと相性がいいと思う。ヒップホップが苦手な人でも聴きやすいはず。


FINAL FRASH FESTIVAL [ FINAL FRASH ]

 

 

HAKAIHAYABUSA(ハカイハヤブサ)

まずバンド名がカッコよすぎるよね。2002年に結成されたレゲエパンクバンド。元々はスカパンクをやっていたのだがメンバーチェンジなど紆余曲折を経て現在の音楽性にたどり着いた。

 

HAKAIHAYABUSA "Love Reggae Music" 

Love Reggae Music

Love Reggae Music

  • HAKAIHAYABUSA
  • レゲエ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

レゲエパンクといっても実際の曲は限りなくレゲエ風味なので「レゲエ」という音楽に触れたことのないリスナーはHAKAIHAYABUSAをレゲエ入門として聴いても問題ないと思う。基本的にゆる~いピースフルな楽曲ばかりなので、のんびり過ごしたい時間のお供に最適。


HAKAIHAYABUSA ハカイハヤブサ CD -GO WEST-

 

 

SPARK!!SOUND!!SHOW!!(スパーク・サウンド・ショウ)

スサシの愛称で親しまれる大阪の4人組バンド。フジロックにも出演経験がありその実力は折り紙付き。当初はパンクな乾いた音にラップを乗せ、サビではポップなメロディを唄うスタイルだったが、メンバーチェンジでシンセサイザーが加わり、よりミクスチャー然としたサウンドとなった。スタイルは変わってもポップさは削がれていないのでどの時代も聴きやすい。

SPARK!!SOUND!!SHOW!! OEO

 

 

この曲も好き

サイコインターネットマジック

サイコインターネットマジック

  • SPARK!!SOUND!!SHOW!!
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 


火花音楽匯演 [ SPARK!!SOUND!!SHOW!! ]

 

 

おすすめミクスチャーロックいかがでしたでしょうか

かつての勢いはないものの新しい才能が続々と誕生しているミクスチャーロックの世界。Suchmosのおかげで今頃アシッド・ジャズに注目が集まっている音楽業界だが、ミクスチャーロックも何かの拍子でそうならないとも限らない。というかそうなってほしいな。

 

現在活躍中の若手ミクスチャーバンドには大いに頑張ってもらってシーンをどんどん盛り上げていってほしい。


SABANNAMAN/MAGIC MUTANT 【CD】