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J-POPが嫌いになる3つの理由。「流行りの曲が嫌い」はダサいことだと気が付いてくれ

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J-POPが嫌い

いつの時代も一般大衆の支持を得る「J-POP」。

 

大好きな人がいる一方で「J-POPが嫌いだ」と公言する人も少なくない。

 

受け手の絶対数が増えれば、単純に「嫌い」の数も比例して増えることは想像に難くない。

 

それは、人間の趣味嗜好は千差万別だということで片が付く話だが、当稿では筆者の経験から「J-POPが嫌い」になる理由3点と自身の考え方を述べていきたい。

 

 

J-POPが嫌いになる理由/心理

J-POPを聴く自身に嫌悪感を抱く

特に若年層に多いのはこの理由ではないだろうか。

 

アングラな音楽ジャンルを好む者は特にその傾向がある。

 

最近なら邦ロックやラウドロックを好んで聴く、いわゆる「サブカル」層はここに該当しやすい。

 

「自分は誰も聴いていないマニアックな音楽を聴いている」

 

という事に喜びを感じるからだ。

 

 

要するに

  • 「流行っているから嫌い」
  • 「流行りの曲はダサい」

というだけで、ひとことで言えば中二病だ。

 

 

 

したがって、メディアがこぞって提案する「今聴くべきアーティスト」などの情報に嫌悪感を示す。

 

「音楽は自分の意志で選んで聴く」という強い信念があるからそんなものに興味が沸かない。

 

 

たしかに、各種メディアが掲げる「J-POPをみんなで聴きましょう」というクソのようなスタンスには反吐が出るし「J-POPとその他大勢」のような考え方にも辟易している。

 

世の中には様々な音楽が存在するにもかかわらず、J-POPだけをピックアップし続ければ嫌う人が出てくるのも当然だ。

 

筆者も以前は「J-POP」というかポップス全般を本気で嫌っていたので、聴きたくないという人の気持ちはよく理解できる。

 

 

だが、音楽性を伴わず「流行っているからJ-POPが嫌い」という理由は、結局は流行に踊らされているのと同じことなのだ。

流行りだから ⇒ 聴く

流行りだから ⇒ 聴かない

 行動に至るきっかけは自身の意思かもしれないが、与えられた状況はどちらも同じ。

 

つまり、両者ともに「流行を意識」している部分は共通なのだ。

 

その時点で「J-POPが嫌い」な層も、忌み嫌う大衆と同じ思考で行動していることに気が付いていない。

 

 

J-POP嫌いは、「流行っているから聴く」という行為をダサいと思っている。

 

 

だが実際は「流行っているから聴かない」も同じくらいダサいこと。

 

 

本当に自身の意志で行動している人は、J-POPだろうが流行歌だろうが良い物は良いと捉え、分け隔てなく音楽と向き合っていることを忘れてはならない。

 

これはJ-POPが嫌いな層を非難しているのではない。

 

音楽そのものの価値を分かってもらいたいだけだ。

 

 

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J-POPの「大衆に媚びるスタンス」が嫌い

J-POPは不特定多数に訴求しなければならないため、当たり障りのない作風になりやすい。

 

特に歌詞やメロディなどはそれがあからさまだ。

 

人々の共感を得るため「愛」「絆」「夢」といった多くの人に共通するテーマを歌詞に用いることが多い。

 

メロディはタイアップ文化の影響もあり、サビでひたすら盛り上げるといった手法が主だ。

 

それら「J-POP」を構成する要素が嫌われる理由は、作り手による感動の強要だろう。

  • ここは泣くところです
  • ここは盛り上がるところです

といった感動するべきポイントを明確に設定してくる。

 

 

これはワンピースが嫌われる理由の一因にもなっている。

 

 

「どうせ日本人はこんなのが好きなんだろ」

 

という思想から生み出される数々の普遍的な要素は、J-POPを忌み嫌う者からすれば不快以外のなにものでもない。

 

 

時に「薄っぺらい」などと揶揄されるJ-POP。

 

ターゲットを広げれば広げるほど情報の濃度が薄まるのと同様に、大衆に媚びを売るためには「薄っぺらい音楽性」にしなければ成立しないのだろう。

 

 

J-POPの「サウンド」が嫌い

J-POPの、歌も含めた「サウンド」自体が嫌いというパターンだ。

 

この理由だけは、人の嗜好に起因しているためどうしようもない。

 

 

 

ただし、一つ言っておきたいことがある。

 

「J-POP」は音楽ジャンルを呼称したものではない。

 

J-POPという括りの中には様々なジャンルの音楽が内包されているのだ。

 

 

それこそ「ポップス」寄りの曲から、ロック、ヒップホップ、ジャズ、R&B、EDMなどなど。

 

それら雑多な音楽性を一つのグループに無理やりまとめ、一般的に耳馴染みの良いサウンドを「J-POP」にカテゴライズしているに過ぎない。

 

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したがって、J-POPのサウンドが嫌いという人は一度冷静になって聴き返してもらいたい。

 

あなたが嫌っているJ-POPは、将来的に好きになる可能性を秘めた音楽ジャンルなのかもしれないのだから。

 

 

 

もちろん聴いた上で嫌いになるパターンもある。

 

最近のJ-POPはまったく心に響かない」なんてのもよく聞くけど、この考え方は半分正解で半分は違っていると思う。

 

それに「昔の音楽の方が良かった」という考え方も大体は間違っていることが多い。

 

いずれにせよ、時代ごとで大衆に支持される音楽を生み出す人間は評価されてしかるべきだ。

 

一般的なリスナーならどの世代も共通すると思うけれど、自身が青春時代に聴いていた音楽が最良のものであると信じて疑わない。

 

現在YOASOBI辺りを聴いている若年層も10年後20年後には、「昔のJ-POPは良かった」と過去を懐かしみ新たなムーブメントに眉をひそめているだろう。

 

 

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J-POPが嫌いになる理由/心理 まとめ

J-POPが嫌いになる理由を自身の経験から語ってきたがいかがだっただろう。

 

実際に聴いてどうしても我慢出来ないなら仕方ないけれど、「J-POPだから嫌い」というのは少しもったいない気がする。

 

たしかに、J-POPを取り巻く状況も含めて嫌いというのは理解できるが、豊かな音楽体験のためにも考え方を改めてもらえたら幸いだ。

 

それではまた。

 

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