FEVER 333「Wrong Generation」レビューと感想
今回は、2021年1月27日リリースされたFEVER 333「Wrong Generation」をレビューしていく。
リリース直後で、あまり聴きこめていないため全体の総評だけ簡単に。
ヒップホップ感が強め
「Wrong Generation」を一回り聴いた感想がこれだった。
FEVER 333の音楽性を簡潔に表現するなら、ハードコア+ラップ。
日本的な表現をすれば「ミクスチャー」に該当するだろうか。
ラップパートは「Rage Against the Machine」のような、激しくまくしたてるタイプ。
以前の作品でも、ヒップホップテイストな楽曲はいくつか収録されていたと思うけれど、本作はその要素が少し強めに出ていると感じた。サンプリングが目立つが要因なのかもしれない。尤も、「Linkin Park」に似ているというのは以前から言われていたし、筆者もそう感じていたので、こうなる可能性はあったのだが。
結論から言うと、「Wrong Generation」は個人的にあまり好きな作品ではない。
筆者が「FEVER 333」に求めているサウンドではなかった。
FEVER 333のボーカル「ジェイソンアーロンバトラー」は、以前「Letlive」というバンドで活動していたのだが、実はその頃からのファンだ。Letliveはポストハードコア/メタルコアを主なスタイルとしており、少しラップも取り入れていたけれど、邦楽のラウド系で例えるなら「coldrain」のような比較的わかりやすいタイプのバンドだった。
FEVER 333の活動初期は、上述したジャンルを継承しつつ、本格的にラップパートを導入するようになった。
筆者にとってはどストライクな音楽性だったのだが、本作で聴くことが出来るヒップホップ然としたスタイルはやはり好みではない。ギターサウンドは相変わらず良い音しているし、ストレートにカッコよくて好きな曲もあるけれど、全体として評価するなら、以前の作品の方が良かった。サンプリングの導入が半分くらいに収まっていれば評価は違っていたかもしれない。
別にヒップホップという音楽自体を毛嫌いしているわけではない。ヒップホップも大好きで普段からよく聴いている。ただ、FEVER 333にその要素を求めていないというだけなのだ。今後もこのスタイルで活動するのなら聴かなくなるかもしれない。
もう少し聴きこめば印象が変わるかもしれないが、現状ではこんな感想です。
それではまた。