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【考察】GO!GO!7188 解散理由と真相とは?ユウ(中島優美)脱退の謎に迫る

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GO!GO!7188(読み方:ゴーゴーなないちはちはち)

 

先日Googleサーチコンソールで検索クエリをぼ~っと眺めていたところ、

数名が「gogo7188 解散理由」というキーワードで私のブログへアクセスしているのを発見したのだが、当ブログには該当記事が無い。

 

代わりにこの記事にアクセスしていただいているようだ


該当する記事が無いのなら書いてしまおうということで、GO!GO!7188の解散理由を、現在判明している真相もからめつつ考察していきたいと思う。

 

※確定事項以外はすべて筆者の憶測であり、事実と異なる箇所も存在するとは思いますが、大ファン故の戯言でございます。すべて真に受けず生暖かい目でご覧ください。

 

 

 

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GO!GO!7188が解散に至った経緯

武道館でのライブやアメリカでのツアーなど、順風満帆と思われていたGO!GO!7188の活動。2012年2月10日、ユウ(ボーカル/ギター)突然の脱退宣言により解散を余儀なくされる。

 

・・・というのが、

GO!GO!7188の解散に至る簡単な概要である。

 

 

GO!GO!7188が解散した原因は何か?

 公式の発表ではユウの脱退に伴う解散なので、表面的な原因はユウにある事が分かる。

 

しかし、それでは解散に関する記事が一瞬で終ってしまうので、なぜユウが脱退を決めたのかということを語らねばならない。

 

もうズバリ言ってしまえば、「ユウ」と「アッコ」の間で、何らかのすれ違いがあったのではないかと私は思っている。

 

 

ユウがGO!GO!7188を脱退した理由は何か?

ユウの脱退については、あれこれ書かれた音楽ブログが散見され、Yahoo知恵袋でも様々な考察がなされている。そのほとんどで活動方針や音楽性の相違が脱退の原因と語られている。

 

たしかにそれらは間違いないではないだろう。

 

しかし、ありきたりな理由で片付けられるほど、ユウの心の葛藤は単純ではなかったと思うのだ。

 

 

GO!GO!7188の解散をリアルタイムで体験した人の多くは、アッコの産休が原因でユウが脱退したと考えていたようだ。

 

解散に伴った公式のメッセージが公開され、アッコの産休は解散(ユウの脱退)とは一切関係のない物だと確定し、解散はあくまで「ユウの脱退」が直接の原因とされた。

 

しかし実際そうだったのだろうか。

 

 

アッコの産休が、ユウ脱退における直接の原因ではないかもしれないが、産休で活動が行えない中、ユウの心に何かしらの変化が起きたのかもしれない。

 

ファンの多くはこの辺りを曖昧にして語っている。

 

音楽に人生のすべてを捧げているユウのストイックさを考えてみてほしい。活動が出来ないというフラストレーションが、感情をマイナスの方向へ傾けていたとしても何ら不思議ではない。

 

 

つまり、

 

アッコの産休が間接的に解散の原因になっていたのではないか?

 

ということだ。

 

 

GO!GO!7188は、2010年5月「アコースティック大作戦!!」という10周年のイベントを行っている。その時のユウは、MCで20周年に向けた抱負のようなものを語っていた。

 

つまり、この時点では10年後の活動を見据えた発言をしていたのだ。

 

にもかかわらず、このイベントから1年9か月後、GO!GO!7188は解散することとなった。この一年余りの間に一体何があったのか。

 

 

解散時のユウのコメント 

ではここでユウの解散時のコメントを見てみよう。

バンドとしては、まだまだ成長過程だったと思いますが、私はこのバンドにおける自分の役割に限界を感じ、 日に日にその思いが強まって、これ以上GO!GO!としてステージに立ってはいけない、と感じたことが今回の決断の理由です。

 

ここで最も気になるのは「自分の役割」と表現している事だ。

 

 

GO!GO!7188におけるユウの役割はなんだ?

 

作曲をし、ライブでギターを弾きながら歌うことである。

 

つまり、ここに限界を感じ脱退を決めたということだ。

 

 

 

そして、実はもう一点、ユウには重要な役割がある。

 

GO!GO!7188の作詞は、アッコが担っているのはご存知の方も多いだろう。

 

つまり、アッコの紡ぐ歌詞を歌うという役目である。自分の言葉ではなくアッコの言葉を歌うということ。

 

 

 

私はここで仮説を立ててみた。

 

ユウはアッコの詞に共感出来なくなったのではないかと。アッコの詞で楽曲を表現することが、ユウの中ではすでに限界だったのではないだろうか。

 

 

ユウがアッコの歌詞に共感できなくなった理由

そう考えられる理由は、2003年からスタートさせたユウのソロ活動までさかのぼる。2003年といえば、GO!GO!7188がまだバリバリ活動している最中だ。 

 

 

ソロ活動を始めた翌年の2004年、

ユウは1stソロアルバムである「てんのみかく」をリリース。

 

GO!GO!7188では作曲のみだったユウが、「てんのみかく」では全楽曲の作詞にも挑んだ。発売後の評価は予想を上回り、特にユウの書く詞の世界が文学的だと絶賛される。

 

この当時、ユウ本人は作詞にまったく興味が無いと常々発言していた。このことから考えて、「てんのみかく」制作にあたり、当初は作詞まで担当する予定はなかったのかもしれない。

 

だが結果的に、アルバム全曲の作詞を担当し高い評価を受けた。

 

「てんのみかく」での、ある種の成功体験が、ユウの作詞家としての作家性を目覚めさせた可能性はある。

 

 

アルバムリリースの翌年2005年には、現在(2021年)も活動中のチリヌルヲワカを結成。

 

チリヌルヲワカは当初、「てんのみかく」に続く二枚目のソロアルバムを作るために動き出した、いわば「プロジェクト」のようなバンドだったようだ。

 

しかしユウの「若い力を取り入れた本気のバンドを組みたい」という意向で、パーマネントなバンドとなる。

 

そして同年9月チリヌルヲワカとしての1stアルバム「イロハ」をリリース。

 

このアルバム「イロハ」でも、ユウはすべての楽曲で作曲はもちろん作詞も担当。「てんのみかく」同様、文学的な詞の世界がまたしても高評価を受けた。

 

 

 

アッコの書く歌詞というのは、どちらかと言えば直接的な表現が目立つ。ユウのスタイルである文学的な作風とはまったくの正反対であるといえる。

 

もちろんアッコの作品に文学的要素が無いわけではない。しかしユウのソロ作と比べると大きな隔たりを感じてしまうのは筆者だけではないはず。

 

 

その隔たりがユウを多少なりとも苦しめていたのではないか。

 

アッコの歌詞が良い悪いではなく、ユウ自らの言葉で歌を表現したいと強く思い始めていたとしても不思議ではない。そういった意味で「アッコの歌詞に共感できなくなった」のではないかと。

 

 

筆者は、これこそがユウの解散時のコメント「自分の役割の限界」のひとつだと考えた。

 

つまり、2005年頃からユウの中ではGO!GO!7188の作品に、ある種満足できない部分があり、あえてネガティブに表現するなら「我慢」とも言えるが、そんな我慢の感情を長い間引きずったまま活動を続けていたんじゃないだろうか。

 

その「我慢」が、何かのきっかけで急激に大きくなり脱退という選択に行き着いた。

 

私は、そのきっかけのひとつがアッコの産休による活動休止だと思っている。当然だがそれはユウ本人にしか分からない。

 

 

チリヌルヲワカの存在 

2005年に「イロハ」をリリース後、表立った活動がなかったチリヌルヲワカだが、2010年9月にメンバーチェンジを経て再始動している。

 

実はそれ以降、GO!GO!7188の新譜のリリースはなく、ライブも一切行われないまま解散してしまった。

 

では、チリヌルヲワカの再始動からGO!GO!7188解散までの間、ユウはどんな活動をしていたのだろう。

  • 2010年12月、全国ツアー「ロッキンツアー!『f』」を敢行。
  • 2011年 1月、配信シングル「ホワイトホール」リリース。
  • 2011年 4月、「ホワイトホール」を含むミニアルバム『白穴』をリリースし全国ツアー「白穴巡り」を敢行。

 このようにかなり精力的に活動していることがわかる。

 

さらにGO!GO!7188解散からわずか2か月後には3rdアルバム『あ可よろし』をリリースしており、制作期間を考えれば、活動の主軸が完全にチリヌルヲワカに移っているのがわかる。

 

この事実は明確な脱退の理由であると考えられないだろうか。

 

要するに、ユウの中で、

GO!GO!7188<<<チリヌルヲワカ

になってしまった可能性がある。

 

 

それはつまり、他人(アッコ)が紡いだ言葉ではなく、自らが望む「言葉」と「音」で、中島優美という人間を表現したいと願ったからに違いない。

 

 

脱退することを決めるまで様々な葛藤があっただろうが、結果的には芸術のためGO!GO!7188から脱退を決めたユウ。しかし誰もユウのことを責めることは出来ない。

 

仮に脱退したひとりがユウではなく、アッコやターキーであっても、残されたメンバーは同じ選択をしていたはずだ。

 

 

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ユウとアッコの関係性

真意はどうあれ、結果的にチリヌルヲワカを選んだユウ。

 

解散にいたる話し合いの最中や、解散後のアッコとの関係性が個人的には非常に気になる。

 

常識的に考えて、ふたりの関係性が気まずくなっていたことは容易に想像できるが、実際にユウの方がかなり気を遣っていたように思えた。

 

ユウはネットラジオ冠番組をもっているのだが、ターキーの話題は率先して話すこともある。しかしアッコのことになると自ら話題に出すことは少なかったし(アッコ自体に表立った活動が少ないということも要因だろうが)、仮に話題になった際も何だかバツが悪そうにしていた気がする。 

 

これは考え過ぎかもしれないが、GO!GO!7188を脱退したことで、ユウはアッコに対し後ろめたい気持ちや、申し訳なさが少なからずあったのではないだろうか。

 

 

 

ユウとアッコは同じ高校の同級生であり、上京のタイミングも一緒で、親友であり戦友のような関係であったと思う。それがやがて仕事のパートナーとなり、最終的には袂を分かつことになった。

 

 

GO!GO!7188「作詞:アッコ 作曲:ユウ」という一貫した創作スタイルだったが、この形になったのにはちょっとしたエピソードがある。

 

 

まだ二人がアマチュアだった頃のこと。当時は作曲に加え、作詞もすべてユウが手掛けていたのだが、かの名曲「こいのうた」を制作中、自らの歌詞に納得がいかないユウが、アッコへ作詞を要請した。

そこで満足のいくものが出来上がったという経緯から、このおなじみのスタイルを貫いているという。

 

 

GO!GO!7188の楽曲はユウとアッコが二人で作り上げてきた世界だ。

 

ユウは自らの意志でその世界を壊してしまったのだから、アッコに対して申し訳ない気持ちがあったに違いない。申し訳ない気持ちがありながらも、(チリヌルヲワカとして)新しい表現方法を模索したいという「芸術家」としての気持ちもあり、激しい葛藤に揺れていたのだと思う。

 

 

GO!GO!7188は最終的に解散ライブも行わず、コメントのみというファンにとっては寂しい最期となったが、アッコのコメントで解散ライブについて言及していたので引用させていただく。

 

バラバラな3人がひとつの場所に向かって走ってゆく、

それがGO!GO!7188でした。

でももうそれができなくなってしまいました。

 

久しぶりに3人で集まって話しをして、

その事を確信したので解散を決めました。

ライヴバンドになりたくて、それを一番大事に考えてやってきて、

最後にライヴができないのは心残りではありますが、

それも含めて3人で話して決めたことです。

 

このコメントからは、解散ライブのできないアッコの悔しい想いがひしひしと伝わってくる。仮にこの時の話し合いで、ユウが首を縦に振っていれば解散ライブが行われていたかもしれないが、いずれにせよ二人の間にしこりは残ってしまっただろう。

 

こだわりの強い人間が集まった場合はどうやっても衝突してしまうものだ。それが芸術家の場合は尚更である。

 

 

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ユウとアッコの現在の関係性

そんなユウとアッコは、2019年6月のん(能年玲奈)のミニアルバム「ベビーフェイス」に、作曲:ユウ、作詞:アッコといった往年のスタイルで2曲を楽曲提供。

 

 

そして収録曲「涙の味、苦い味」のMVに出演。解散後初共演を果たしている。

 

「共作」という形で、一応「共演」している形ではあるのだが、二人がどの程度絡んでいるのかは分からない。MVにも二人が登場するが、あくまでも「二人が同時に画面に映っているだけ」に過ぎない。

 

ファンとしては”二人だけ”で談笑している姿や、提供曲の制作過程をユウとアッコに同時にインタビューする、というようなプレミアムな企画で本当の意味の「共演」を見せてほしかった。

 

「作詞:アッコ 作曲:ユウ」なので、その間まったくやり取りが無いわけはないのだが、意図的に二人が絡まないような演出になっているのではと勘ぐってしまった。

 

リリースに際しのんも含めたインタビューの企画があったのだが、ここでも二人が絡んだ様子はない。インタビューの内容は「のん&ユウ」「のん&アッコ」といったもので、ユウとアッコは絡まないようになっていた。

 

「のん&ユウ&アッコ」でも良かったのに、やはり意図的に二人を接触させないようにしているのではないかと邪推してしまう。

 

だが、そもそも本当に気まずい状態なら、こういった仕事のオファー自体断るだろうし、おそらく筆者の考えすぎだろう。カメラが回っていない時は、二人だけでキャッキャしていたのかもしれない。

 

 

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GO!GO!7188の解散理由 ユウ(中島優美)脱退の真相 まとめ

では最後に改めて当稿をまとめたいと思う。 

GO!GO!7188解散理由:ユウの脱退

ユウ脱退の理由:音楽性の違い

散々御託を並べてきたが、結局はこれだけのことだ。

それ以上でもそれ以下でもないと思う。

 

ユウは音楽に関して絶対嘘は付けないだろうし、自分がこうだと決めたらそれしかできない愛すべき音楽バカだと思う。

 

本音をいえば、GO!GO!7188を残したまま、チリヌルヲワカの活動をしてほしかった。ゴーゴーは数年に一度ちょろっとライブをやる程度でも良いから。

 

 

だが、そんな筋の通らない器用なことは出来ない。中島優美はそういう人間だ。そんな彼女だからこそ、ファンにいつまでも愛されているのだと思う。

 

 

今回の記事を執筆するに当たり、改めてGO!GO!7188のことを考えていたら、解散した時の感情も一緒によみがえってきて無駄に悲しくなってしまった。

 

いつか何かのタイミングで再結成してくれたら嬉しい。そんな日を夢見て。

 

それではまた。

 

 

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