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【ギターの神】そこに鳴るはこうすればもっと売れる(かも)

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そこに鳴る

出典:MUSIC MAGAZINE ALIVE

 

そこに鳴るという大阪出身のバンドがかなりのマイブーム。

ひとことで言ってしまえばギターがものすごく上手い邦楽ロックバンド。

 

元々は名前も聞いたことの無いバンドだったけれど、知人がライブを観てめちゃくちゃ気に入っていたので、私もちょっと気になり音源を借りて聴いてみた。

 

 

聴くまでは「どうせ流行りの量産型ギターロックなんでしょ」と高をくくっていたが、一曲聴いただけでそんな考えはどこかへ吹っ飛んでいた。

 

 

ちょw なにこのギター 

うますぎじゃない 

 

 

 

それが第一印象。

 

 

 

毎年さまざまな新しいバンドを聴いている筆者だが、これだけ飽和状態の邦ロック界にまだこんな天才が現れるものなのかと心底感銘を受けたバンド。

 

あまり「神」と喩えるのは好きではないけれど、このバンドに関しては「ギターの神が現れた」と素直に思えるくらい衝撃が走った。 


 

そんな、ギターテクが人知を超えているそこに鳴るだが、世間的にはもちろんロック好きの知名度も散々なものだ。ほんとに悲しいくらい誰も知らない。

 

こんなにカッコいいのに。

 

そこに鳴るというバンドは埋もれるにはあまりにも惜しいバンドなので、今回こういったテーマで記事を書くべく筆を執った。

 

 

 

 

そこに鳴るとはこんなバンドだ

そこに鳴るのメンバー

鈴木重厚 :Gt. / Vo.
藤原美咲 :Ba. /Vo.

2020年現在の正式メンバーは2名。サポートドラマーである「志雄」を加えた3名で活動している。

 

そこに鳴るの楽曲

とにかく ギターがめちゃくちゃうまいのでまずは聴いてみてほしい。

そこに鳴る「掌で踊る」

そこに鳴る「掌で踊る」

正直「どうやって弾いてるの!?」という箇所があったかと思う。

それくらいバカテクなギター。 

 

そこに鳴るにおけるギターの存在感

 

タッピング(ライトハンド)も難なくこなすそのギタースキルは、邦楽ロック界の若手ギタリストを見渡しても屈指の実力ではないだろうか。

 

ギターがうまいから何?って言われたらそれまでだし、演奏がうまいからといって必ずしもカッコいいバンドというわけでもない。

 

でもこのギターのうまさは絶対に武器になるはず。

 

 

ギタリストの世界は広い。さらに上がいることも分かっている。だが、現在の邦楽ロックというカテゴリーで見た場合これはとんでもない才能ではないだろうか。

 

 

鈴木重厚氏はなぜこれほどギターが上手いのか。それには明確な理由がある。

 

学生時代、凛として時雨が大好きでコピーバンドをずっとやっていたそうだ。

 

あんなギターをコピーしまくってたらうまくなるはずだと納得した。

 

 

凛として時雨のTKは言わずもがな超絶変態ギタリストだ。

 

歌いながらあんなギターを弾くというのは、ほんとに同じ人間とは思えない。

 

だが、そこに鳴るの鈴木重厚もTKに匹敵する才能の持ち主だ。

 

 

 

凛として時雨時雨をずっとコピーしていたことが影響しているかもしれないが、そこに鳴るからは凛として時雨の匂いも感じられる。実際は全く別のことをやっているんだけど、一部では二番煎じだのパクリだの散々揶揄されている。 

 

たとえば耳の肥えたロックリスナーなら、一聴すれば両者の違いは分かると思うのだが、ロックビギナーには区別がつかない音なのは否めない。これはほっとけない事態だ。

 

 

ほっとけないと言えば、そこに鳴るの情報を求めてネットサーフィンしていた際、"ポスト時雨"として紹介されているメディアを見つけてしまった。

 

「ポスト○○」とレッテルを貼られた時点で、そのバンドの未来はある程度決まってしまう。比較されている先輩バンド以上には大きくなれないのが世の常だ。

 

凛として時雨を大きく超えられるとは思っていないが、肩を並べるのすら難しいというか。

 

 

結局のところ、今の状態ではコアなファンだけが内輪でワイワイ盛り上がるだけで、せっかく「そこに鳴る」というカッコいいバンドが居るのにくすぶったまま終わってしまう可能性だってある。

 

熱烈なファンにしてみれば「ぼくたちだけの」「わたしたちだけの」そこに鳴るで良いのかもしれないが、私は良いバンドは多くのリスナーに知ってもらうべきだと常々考えている。

 

というわけで大きなお世話企画。

 

どうすれば「そこに鳴る」がもっと売れるようになるか考えてみた。

 

 

そこに鳴るはこうしたらもっと売れるんじゃないか

 

そこに鳴るはもっともっとギターをフィーチャーすべき

せっかく人を惹きつける突出したギタースキルがあるのだから最大限利用しないと単純にもったいない気がする。自分はガッチガチのメタルヘッズでギタリストだが、そこに鳴るの音は素直にカッコいいと感じたし、もっといろんな音源を聴いてみたいと思えた。

 

 

 

ではここでそこに鳴るの別のMVをご覧ください

そこに鳴る「indelible time」

indelible time

indelible time

  • provided courtesy of iTunes

 

先ほどの曲と比べてギターが少しおとなしく感じないだろうか?正直もったいない。

 

「ここでそのプレイ必要かw」という過剰に弾きまくる感が無くなってしまった。

 

もちろん曲に合わせてアレンジを変えるのは普通だけど、鈴木重厚氏にはいつも馬鹿みたいに弾いていてほしい。それが徹底されれば、"その他大勢"のバンドたちと差別化が出来るのではないだろうか。

 

 

 

鈴木重厚本人は過去のインタビューにて本職のメタルギタリストに比べたら、ギタースキルはまだまだだと語っていた。そんな彼が大学時代『I’m NOT a pirolian』というCDを制作する。

 

このCDのタイトルは造語で"pirolian"というのはピロリアン=ピロピロする人。

 

ちなみにピロピロというのは、所謂ギターの早弾きだとかタッピング奏法を擬音化したような言葉だ。

 

つまり『I’m NOT a pirolian』というのは「私はピロリアンではありません」ということ。もっと言えば「自分はそんなにギターが上手くないよ」という意思表示である。

 

 

この辺りを現在の鈴木重厚や周りの大人たちがどう思っているのか分からないし、現在のプロモーションんがすべて戦略なのかもしれない。でも自分のテクニックにもっと自信を持ってどんな曲であっても馬鹿みたいに弾きまくってほしい。

 

 

そこに鳴るの楽曲は、現状まだまだオリジナリティに欠けている。

 

だからこそギタープレイを徹底的に押し出し、その部分に特化することで、繰り返すが、その他大勢との圧倒的な差別化につながるはず。

 

並のバンドでは足元にも及ばないギタープレイをかましてもらいたい。

 

そこに鳴るはもっと先のステージへ上がれるはず。そう信じてます。

 

 

音楽シーンというのはブームがあってしかるべきだと思うので、仕方ない面もあるが、最前線で売れているバンドというのは、同じようなサウンドに偏る。

 

尤も「ロック」というジャンル自体が焼け野原みたいなもので、すでに出来ることは限られているから、その中で新しい音楽の形を求めること自体ナンセンスなことかもしれないが。

 

 

今回は演奏面だけに絞って語ってきたが、歌詞やメロディだけでリスナーをアツくさせるバンドだってたくさんいるし、その部分が長けているから売れたバンドもいる。でもそこに鳴るはそれだけじゃもったいないと思うんだ。

 

「歌詞も良い、メロディも良い、曲も良い、ギターも良い」

 

そんな褒める所だらけの贅沢なバンドになってもらいたい。

 

 

鈴木重厚はギターヒーローになるべきだ

邦楽ロック業界に限っていえば、近年、圧倒的なギターヒーローという存在が現れていない。

 

単純にギターだけで勝負している新世代のギターヒーローと言えば、MIYAVIが思い浮かぶが、ある程度知名度があるのは彼くらいではないだろうか。

 

ギター自体がダサいなんて風潮もあるし、リスナーもギターヒーローを求めていないのかもしれないが。

 

でもそんな時代だからこそ、そこに鳴るの鈴木重厚にはロックリスナー達にギタリストはこんなにもカッコいいんだということを改めて証明してもらいたい。それがバンドのカッコよさや知名度にもつながると思う。

 

 

もちろんギターが上手いだけでギターヒーローになれるわけではないけど、何かしら道を極めようとする生き様は多くの人の心を掴むはず。

 

横山健はギターが下手にも関わらずギターヒーローと呼ばれている稀有な存在だし。

 

 

 

そこに鳴るというバンドには、大きくなってもらいたい。どれだけ時間がかかってもいいから応援し続ける所存だ、邦楽ロック界にいつか大きな風穴を開けてくれると信じています。

 

 

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