のりオト。

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【歌詞の意味考察】10-FEETのLIONは同バンド一番の名曲だと思うのだが【泣ける曲】

またまたやってきました独断と偏見シリーズ。今回は10-FEETの話題どすえ。

 

10-FEETの名曲ってなに?と問われたら、あなたはどの曲を思い浮かべますか?

 

1Sec.かな

riverかな

Goes Onかな

アンテナラストかな

2%かな

その向こうへかな

Super Stomperかな

 

ちょっと思いついて挙げてみたが、すでにこれだけの名曲候補がある。やっぱり10-FEETはとんでもないバンドだというのがわかる。

 

私が選ぶ10-FEET一番の名曲

そんな10-FEETの数ある名曲の中で私が名曲オブ名曲だと思うのが「LION」

10-FEET - ライオン

Lion

Lion

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10-FEET/TWISTER 【CD】

 

この「LION」という曲いまさら私が解説するまでもなく良い曲なのだが、個人ブログなどで10-FEETランキングなるものを見るとだいたい下位にいるか良くて5位近辺下手したらランキングしていない場合もある。10-FEETにあまり関心のない知人に聴かせてみたら反応が無い場合もあったりする。

 

価値観など個人で違うものだから仕方ないのだが、正直言ってそれはおかしくないかと思い今回独断を述べていく。

 

LIONの歌詞が琴線に触れないのはおかしい

私が人に「LION」を進めるとき必ずと言っていいほど、歌詞に注目してもらう。

 

10-FEETには胸を打つ感動的な歌詞が多く非常にメッセージ性の強いバンドだし、いわゆる応援ソングが名曲の多くを占める。

世の中には"良い歌詞"というのがごまんとあるが10-FEETほど説得力を持ってリスナーに訴えかけるメッセージというのはそこまで多くない。

 

歌詞を紡いでいるボーカルTAKUMAの生い立ちがそうさせているのだろう。

そんな10-FEETの楽曲の中でも「LION」の歌詞はちょっと毛色が違う。この曲もTAKUMAの生い立ちが関係しているであろう。

 

ということで、歌詞に注目していただきたいので、次から「LION」の歌詞について考察していこうと思う。

 

 

 まずは「LION」の歌詞に改めて目を通してもらいたい

ライオン 10-FEET 歌詞情報

 

 

 

10-FEET 「LION」の歌詞を考察してみる

 

たかが数分だけの恥と勇気で

お前の将来が変わるなら

吠えろ

腐りきる前に目を醒ませ

などの部分を見ると他者に向けた応援ソングに聞こえなくはない。

 

 

でもこの部分↓

笑って生きる事に疲れて 

人は孤独な生き物だって

優しさと弱さの間で叫んだ

これはLIONの中でも非常にエモーショナルな歌詞だが、TAKUMAの心の叫びのように思える。

 

 

そしてサビの冒頭部分。

一体何の為の嘘なんだ!

 

先ほどの歌詞と合わせると、この曲の主人公の人物像や取り巻く環境が見えてくる。

 

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他者に迎合し"作り笑い"でその場をやり過ごしてきた主人公。そうした毎日の中で心を許せる人間がいなかった。それが寂しかった。

 

でも他者に合わせて生きていくことしかできない。当然現状に満足しているわけじゃない。でもやっぱりひとりになりたくないから迎合することを選んだ。

 

 

だけどこんな生き方に何の意味があるっていうんだ!?

 

"自分"を出せないままで生きて行けって?

僕なんていてもいなくても一緒じゃん!!

 

・・・夜な夜なこんなことを考えているが、

そんな僕にも優しくしてくれる仲間はいる。

 

でも気付いてしまった。僕はすでに独りになっていた・・・

 

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こんな感じではないだろうか。

ちなみに、すでにこの時点で涙腺は完全にぶっ壊れている。

 

 

そしてこの主人公は行動に出ようとする。歌詞の最後の部分。

 

心の形が変わっても

全てを犠牲にしてもいい

そこに愛とあなたが在るなら叫んで

 

叫んで…

 

この部分の解釈は本当に難しいですが私はこう考えます。

 

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現状を変えるために自分自身を変える努力をしよう!

 

孤独な状況が覆せるなら昨日までの僕と違ってたっていいじゃないか。

あのままじゃどちらにしても僕という存在は”ない”に等しいわけだし。

 

僕が行動を起こすことで(偽りの)仲間たちとは同じ関係性でいられないかもしれない。見える世界が変わってしまうかもしれない。でもいいんだ。昨日までとはおさらばしよう。

 

そこに存在した本当のやさしさ(愛)と消え入りそうでもたしかに在った"僕"。このふたつは変わらないはずだ。

 

よし、いこう。

 

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こんな感じに解釈してみた。

 

 

「LION」の歌詞の凄まじい深さ

たまたま私は今回のような考察をしたわけだが、たぶんリスナーそれぞれで違った情景が浮かんでくる非常に練られた歌詞だと思う。

 

ただ単に暗い曲だと感じる人もいるだろう。その一方で背中を押してくれる曲に感じる人もいるはずだ。きっとそれはリスナーの歩んできた人生がそれぞれ反映され、違った解釈を産むからだと思う。

だとしてもここまで正反対の解釈が産まれてしまうのは稀有な例だろう。本当に不思議な名曲

 

それより何より、一見パーソナルな歌詞に見えるが一定の共感を得られるということは、TAKUMAの人間性もあるが自らの体験を普遍的な表現で作品として完成させるズバ抜けたセンスによるものだろう。

 

 

「LION」は曲も当然凄かった

「LION」の歌詞からは主人公の慟哭が生々しく伝わってくる。それはまるで1本の映画を見ているかのようだ。音楽という芸術作品でここまでの表現力は相当な力量がいるはず。

 

でもそれは歌詞だけの功績ではないと思う。「LION」のアレンジには歌詞の印象を強める効果がある。曲自体は随所でホーンなどが導入されなどカラフルな印象もありジャジーですごくオシャレ。それが歌詞の暗さとコントラストを生み歌詞の印象を一層増してメッセージ性を高めているのだと思う。

 

 

10-FEETの「LION」やはり名曲オブ名曲

歌詞の考察の際書き忘れてしまったが、やはり「LION」の歌詞はTAKUMAがTAKUMA自身を奮い立たせるために(もしくは当時の自分へ宛てた未来の自分からの応援歌として)書いたのではないかと思う。そう考えるとますますTAKUMAの苦悩が伝わってきてより一層曲に深みが増す。

 

またこの曲が好きになった。


10-FEET/TWISTER 【CD】

Lion

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ライオン feat. tricot

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